2017年度 大学案内別冊
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Q. マンガコースを卒業してからのこと、聞いていいですか?卒業して、名古屋で広告代理店に就職し、タウン誌を制作していました。企画・営業職だったので、取材からデザイン、校正までやっていたんです。でも結婚をきっかけに引っ越しをして、新しい分野への挑戦と安定した生活を考えて、転職しました。今は航空機部品の検査員をしています。自分が検査した部品が空を飛ぶので、安全保証には心がけています。名古屋造形では社会に出る前の最後の学生生活で、学べる事がたくさんありました。マンガはあんまり描いてなかった気もするんですけど、人と話すのが好きで、お喋りばかりしていました。本当にたくさんの出会いがあって、妻にも大学で出会いました。ちなみに、マンガコースのブログの題字は僕の作品なんですよ(笑)OB/OG 04OB/OG 06林 航平さんはやし こうへい古沢 和宏さんふるさわ かずひろ2013年 マンガコース卒業現在: 鳥羽工産株式会社 検査部勤務2011年 デジタルメディアデザインコース卒業現在: 株式会社AQUA WEB制作部勤務OB/OG 05濱田 真理子さんはまだ まりこQ. 今のお仕事についたきっかけは?就職活動中に、商品販売ページのデザインの仕事があることを初めて知りました。メーカーではなく、小売店が商品の販売ページを作り込んで売る。そこにデザインの需要がある事に興味を惹かれたのがきっかけです。Q. お仕事のやりがいを教えてもらえますか?私の会社ではカメラマン・デザイナー・ライターなどの分業ではなく、1つの商品を1人が担当し、写真撮影からコピーの作成、レイアウト、htmlへ落とし込むまでの全ての作業を行います。「商品のメリットを分かりやすく魅力的に伝える」ために、社内の方針としてもページ制作に一番に力を入れています。担当した商品が売れるのはもちろん、商品を買ったお客様から「商品説明が分かりやすかった」とレビューを頂いたり、販売ページを見たメーカー様から褒めて頂けたりする事が嬉しいです。印象に残っているのは、ページを確認したメーカー様から「社内スタッフの勉強用に商品ページを使用させてください」と言ってくださった事で、とても嬉しかったです。Q. 名古屋造形の思い出を語ってください!私の卒業したコースはメディアアート・Web・プログラミング・映像・音・グラフィックなどのプロの講師の方がいらっしゃるので、それぞれの基礎的な知識が身に付いたり、多方面から制作のアドバイスを頂け、恵まれた環境だったなと思います。仕事ではWeb以外にも、映像編集や紙面デザインも行う機会があるので、名古屋造形で学んだ知識や経験がとても役立っています。印象に残っているのは、オープンキャンパスに来場した高校生に楽しんでもらえるよう、ゼミ主体のワークショップやカフェ、体験講座などの企画・運営をしたこと。当日はスタッフとして高校生と交流し、自分のコースやゼミについて説明をする・魅力を伝えるという体験は貴重な経験でした。本当に楽しかったです。ゼミごとに企画・制作を行うので、学年を超えて仲が深まるきっかけでもありました。授業後も先生方がゼミ室に来てくださり、イロイロな話をする時間が特に好きでした。卒業制作はiPhoneアプリの提案・作成。 現在はデザイン家電や雑貨などを主に扱うECサイト※で商品の販売ページを制作しています。2003年 総合造形(現コンテンポラリーアート)コース卒業現在: 古書店&ギャラリーオーナーQ. 今のお仕事のきっかけは?大学卒業後、普通に就職したものの、何かクリエイティブな事、好きな事を仕事にできれば、とずっと思っていました。そんな折、学生の頃から通っていたギャラリー「キワマリ荘」のオーナーさんが辞める事になり、僕に引き継がないか、という打診がありました。また、ちょうど同じくらいのタイミングで、以前から副業でやっていた古本屋の事業拡大の話と、本の執筆のお話が飛び込んできました。「人生を変えるタイミングはここしかない」とすべての話にのることに。そして今に至ります。ギャラリーの話。古本屋の話。執筆の話。これらは卒業してずっと好きで続けてきた事が実った結果なのだと思います。でも、これらを仕事にしたいとか、打算的な事を思って続けていた訳ではありません。好きでやってきた事は裏切らない、僕はそう思っています。Q. 今のお仕事をもうちょっと具体的に。日常的には古本の買い取り、販売を行いながら、ギャラリーの企画、運営を行っています。また、たまに原稿の執筆なども。すべては自己裁量でやっているので、成功の喜びも、失敗の辛さもすべて自己責任になってきます。だからこそ、常連のお客さんができたり、またここで展示したい、という声を頂いたりといった「次に繋がって行く瞬間」に、一番のやりがいを感じます。Q. 名古屋造形でのエピソードを語ってください!!大学では、いい意味で「非現実な時間」を過ごす事ができました。作品について友だちと競い合ったり、議論したり、様々なイベントを企画したり。同じ思いの仲間がいないと決して体験できない時間を過ごす事ができました。それは、同時に自分たちが何をしたいのか、どうやって生きて行きたいのか、を考える時間でもありました。名古屋造形での時間がなければ、もしかしたら今でも、自分のしたい事が見えないまま、不完全燃焼の日々を過ごしていたかもしれません。「人生を変えるタイミングはここしかない」と飛び込んだ古書店&ギャラリーオーナー!元気だけが取り柄で、ポジティブ思考の塊のような男です(笑)※ECサイト(イーシーサイト)とは、自社の商品(広義では他社の商品)やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイトのこと。“Electronic Commerce=電子商取引”の略。35CAREER

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