2017年度 大学案内別冊
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/OGOBInterviewQ. プロダクトデザインコースに進学したきっかけは?中学生の頃、図書館で借りた職業辞典で「プロダクトデザイナー」という仕事を見つけ、興味を持ちました。Q. 今のお仕事について教えて。学生時代、とても独特なカタチをしたあるスニーカーと出逢いました。それは見せかけのデザインではなく、その製品が持つ機能性を視覚的、直感的に表しているものでした。そのスニーカーが纏う工業製品としての美しさにとても感動した私は、そのような美しい製品をいつか世に送り出したいと考え madrasの企画デザイナーになろうと決心したんです。現在は、企画デザイナーとして、市場調査から始まり素材調達、製品デザイン、その後の量産に繋げるまでの管理に携わっています。素材調達が思うようにいかなかったり、デザイン上のコダワリを量産品になかなか落とし込めず、苦労する事もありますが、自分が紙の上で想い描いたカタチが実際に製品サンプルとなって手元に届いた時は「ああ、デザイナーって面白いな」とこの仕事のやりがいや楽しさを実感しました。自分が専門とする分野以外の領域にもアンテナを張って、色々な事に興味を持つことが大事だと名古屋造形での4年間で学びました。一見関連性のない事柄に見えても、自分の専門分野とリンクする何かを見つけられた時は、それが新しいアイディアのヒントになったりします。栗谷本 良太さんくりやもと りょうたOB/OG 022014年 プロダクトデザインコース卒業現在: madras株式会社 第一商品部 企画管理課勤務在学中から積極的にインターンシップや産学共同プロジェクトに参加。現在は“ 靴”の企画デザイナー。Q. グラフィックデザイナーから、どうして美術の先生になろうと思ったのでしょう?大学卒業後、グラフィックデザイナーとして働いていた時に、後輩に仕事を教える機会がありました。その時に教えることが面白いと思い、あらためて教員を目指しました。しかし、教員採用試験を受けるのに必要な教職の単位を取得していなかったので、科目等履修生としてもう一度名古屋造形大学へ通い、教員免許を取得しました。Q. 先生になってからの、やりがいや印象的なエピソードはありますか?中学校で美術を教えているのですが、元グラフィックデザイナーの経験を活かして、プリントやテレビモニターの画面づくりや、楽しいと思わせる演出にこだわって授業を組み立てています。この仕事のやりがいは、子どものいろんな表情を見たときです。子どもが興味を持ったとき、わかったとき、課題を達成したとき、とても素敵な表情をしてくれます。Q. 名古屋造形大学ではどんな学生でしたか?正直に言うと、あまり真面目ではありませんでしたが、自由に作品制作をさせてもらいました。また、学生のときは自分には関係ないと思っていた授業の内容も、あらゆる場面で参考になることがありました。それは、デザイナーの仕事でも、教師の仕事でも同様です。大学時代にはいろいろな先生にお世話になって感謝しています。長谷 麻美子さんはせ まみこOB/OG 01OB/OG 032008年 視覚伝達デザイン(現グラフィックデザイン)コース卒業現在: 中学校教員(美術)グラフィックデザイナーから美術の先生へ。名古屋造形大学はアート・デザインを学べる学校ですが、卒業後の進路はアーティスト・デザイナーにとどまりません。さまざまなミライがあなたを待っています。ここでは、ほんの一握りですが、魅力的な卒業生たちをご紹介します。名古屋造形大学はアート・デザインを学べる学校ですが、卒業後の進路はアーティスト・デザイナーにとどまりません。さまざまなミライがあなたを待っています。ここでは、ほんの一握りですが、魅力的な卒業生たちをご紹介します。Q. 今のお仕事とやりがいを紹介してほしいな。幼稚園教諭、保育士資格取得の為の教職課程において必須科目である保育内容の研究・表現(美術)の授業を担当しています。後輩の教員育成に携わることが出来るところにやりがいを感じています。可能性に溢れている子ども達に関わる為、柔軟な思考を持った教員になって貰いたいと思い、身近な素材を工夫し、現場で実践できるような課題を提示しています。既成の形や色にとらわれないお面作りなどをしていますが、思いもよらない作品ができていると、とても嬉しくなります。Q. 名古屋造形の思い出、なにかありますか?日本画制作だけでなく、現代美術やその他のプロジェクトに関心を持っていた為、様々な先生や職員の方にお世話になりました。社会に出ると様々な制約ができますが、在学中に体験したことは、今でも作品制作や発想に役立っています。また、木工加工室の榊原さんには、既成品にはない、変形サイズの木製パネルや仮縁の作り方を教えて頂きました。自分の発想が形になることだけでなく、その工程も知ることができました。ヤル気があるならば真摯にサポートしていただける環境でした。伊藤 壽美さんいとう かずみ2007年 造形研究科卒業(日本画)現在: 非常勤講師短大にはじまって、大学へ編入、大学院への進学。34BOOK2: CAMPUS LIFE

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