2017年度 大学案内別冊
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減災デザイン・プランニングコンペ災害があるとどうなるか、想像力が大切。減災デザイン&プランニング・コンペ2016 受賞者地方創生への取り組み。OTHERS『減災』とは、被害を出さないための対策である「防災」とは異なり、どんな対策をとっても被害は必ず発生すると認識した上で、起こりうる被害を最小にしようとする実践的な取り組みである。よって、『減災デザイン』とは、避けられない災害の可能性を受け止め、日頃の備えにより災害時の被害を最小におさえようとする『減災』の考え方に基づいて構築されたデザインメソッドといえる。具体的には、災害時に使用する前提だからこそ発想できるアイデアを創出し、しかも、それが日常的に価値あるモノとしてユーザーに積極的に受け入れられる「付加価値」をデザインする事である。ユーザーにとっては、被災時をコンセプトとして生まれたアイテムであると認識され、使用されるので、被災時へ備える心構えが浸透する。そして、仮に被災した場合でも、慣れ親しんだ使い方を特別に変える必要もなく、しかもそのアイテムの本来の機能が発揮されるという安心感と信頼感が生まれる。つまり、心身共に平常に近い状態を保つことができ、パニックによる間違った使い方や、それによる誤作動といったリスクを低減できる。従って、『減災デザイン』は日常でも、斬新で、美しい魅力を持ちながら、いつ災害に襲われても自分を守ることができる「信頼できるデザイン」を目指しているのです。名古屋造形大学プロダクトデザインコースは減災デザイン・プランニングコンぺに挑戦し、多くの賞を受賞しています。あなたも、『減災デザイン』に取り組んでみませんか? デザインで私も、家族も守ろう。津島市の魅力をより多くの人に知ってもらい、津島市に「ひと」を呼び込むことを目的に、魅力を幅広く、わかりやすく伝える地域資源を発掘し、それをモチーフとした観光グッズの開発を行っています。名古屋造形大学は、2016年2月24日に十六銀行と「産学連携に関する協定書」を締結しました。本学にとって、初めての金融機関との連携協定締結となります。本学の芸術系大学としての特徴を活かし、大学と地域企業(自治体)を結びつける、まさしく『地方創生』への取り組みの一つとして推進していきます。今後の新しい連携にご期待ください。みなさんはプロダクトデザインという言葉を聞いたことがありますか?プロダクトデザイナーは、世の中のありとあらゆるモノ(製品や立体物)やコト(方法や仕組み等)をデザインする人です。プロダクトデザインコースではカリキュラムを通じて、アイデアや発想力を養い「考える力、創る力、伝える力」を身につけます。例えば(株)梶川工作所様から「握り寿司の形をしたベンチ」の制作方法の相談を受けた際、非常にタイトな日程だったので、全く新しい制作方法(コト)のデザインが必要でしたが、結果として発泡スチロールにウレタン塗装をするという画期的な方法で実現化に成功しました。このように、実社会との繫がりの中で学生達のアイデアが活かされる産学連携活動に積極的に取り組んでいます。(写真は学生たちが実際に制作した“寿司チェアー”。10月に大阪で行われたアートの展示会(Unknown Asia Art Exchange Osaka)で展示されました!)津島市役所寿司チェアー十六銀行ものづくり? ひとづくり? あなたのアイデアで誰かが笑顔になる。市との連携による、観光グッズの開発。オリエンテーションオリエンテーション▼▼▼▼▼フィールドワークフィールドワークグッズ考案・デザイングッズ考案・デザイン市場調査市場調査提案グッズの決定・試作品作成提案グッズの決定・試作品作成市へのグッズの提案市へのグッズの提案K-S-NZ・・・ K=㈱梶川工作所様、 S=佐野田翔太さん(名古屋造形大学OB)、 NZ=名古屋造形大学【優 秀 賞】 「aqua paper」 関谷 祥子【奨 励 賞】 「PdB」 加藤 拓哉【審査員賞】 「Flowsiki」 武藤 ほなみ【入  賞】 「ECOCUP」 山口 祥吾【入  賞】 「tooth care」 廣瀬 琴子15PROJECT

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