2017年度 大学案内別冊
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医師は絵や図を描くことや見やすくわかりやすいデザイン・レイアウトをするための専門のトレーニングをしていないため、医療の現場では、医師が細かく丁寧に紙にペンで絵や文字を書きながら説明しても、患者にとってはわかりにくい説明になってしまっています。この問題を解決するためにデジタルメディアデザインコースの渡邊敏之教授と外山貴彦准教授の2人は、国立がん研究センター東病院の伊藤雅昭医師(博士)とともに、医師と患者とのコミュニケーションを円滑にするためのツール開発をめざして研究を行っています。この研究は、文部科学省の科研費(科学研究費助成事業)の研究※1 として採択されています。現在開発中のツールの特徴は、説明用のモニターやタブレット画面にカラダの中の様々な部位をシンプルなイラストで表現してあり、医師が画面上に丸をつけたり、線を引いたりと少しだけ描き加えながら患者に説明できるように作られていることです。また手術などでインフォームドコンセントを行う際、複雑なプロセスの説明が必要な内容をアニメーションで見せることで、短い時間で理解でき、患者の負担を軽くできるように考慮されています。MEDICAL AND DESIGN科研費でデザインの研究NAGOYA ZOKEI PROJECT03※1:「患者面談用インフォアニメディアの創設に関する研究」 基盤研究(C) 2460302712BOOK2: CAMPUS LIFE

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