2017年度 大学案内別冊
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利用者は点滴の間天井を見続け、天窓からの日差しが避けがたく照りつける。日差しを適度に透過し、なおかつ落ちついた心持ちで鑑賞できる絵画を制作。四季折々作品を展示替えした。他人(ひと)の痛みを自分のことのように感じる―。誰しも自らの内に、何万年もかけて培った「共感するしくみが備わっている、との説があります。やさしい美術プロジェクトの原点はそこにあるのかもしれません。ホスピタルの語源は治療とは無縁の「もてなす」こと。「病院」とは人生の旅人が集う場所であり、そこでどのように過ごすのかは、とても大切なテーマなのです。やさしい美術プロジェクトの活動の舞台は「いのち」と深く関わる医療福祉の現場。そこで感じたことをもとに、自らできることを考え、提案し、実現してゆきます。日々の暮らしのなかで欠かすことのできない領域で美術・デザインに取り組みます。他人(ひと)の痛みを自分のことのように感じる―。誰しも自らの内に、何万年もかけて培った「共感するしくみが備わっている、との説があります。やさしい美術プロジェクトの原点はそこにあるのかもしれません。ホスピタルの語源は治療とは無縁の「もてなす」こと。「病院」とは人生の旅人が集う場所であり、そこでどのように過ごすのかは、とても大切なテーマなのです。やさしい美術プロジェクトの活動の舞台は「いのち」と深く関わる医療福祉の現場。そこで感じたことをもとに、自らできることを考え、提案し、実現してゆきます。日々の暮らしのなかで欠かすことのできない領域で美術・デザインに取り組みます。作品 古川陽介さん(日本画コース)共同(共働)制作 老人福祉センターぬくもりの里NAGOYA ZOKEI PROJECT02ART FOR THE HOSPITAL「他者の身体が主役のアート」―医療福祉と芸術の融合―展示場所:内科処置室老人福祉施設を地域の大切な場所にしていく。そこに行くきっかけがあり、誰もが入っていける空間をめざして。「老い」をオープンにしていくワークショップを実施。10BOOK2: CAMPUS LIFE

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