2017年度 大学案内
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九州ビジュアルアーツ アニメーション学科卒業。XEBEC M2出身。「ながされて藍蘭島」での仕事ぶりで注目視される。かなりの枚数を1カットに詰め込むことが特徴で、原画はすさまじいタッチで描かれている。テレビアニメーションを中心に活動。近年の参加作品:「ピンポン」「虹色ほたる」「ASURA’S WRATHアスラズラース」等多数武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。その後ドイツに留学してカッセル美術大学で学んだ後、ケルンメディア芸術大学卒業。デジタルアニメーションを専門として、様々なスタイルのアニメ作品を制作する。国内にて受賞暦多数あり。海外での活動が多く、ドイツ、カナダ、イギリス、韓国など映画祭、美術館などで作品を発表する。帰国後は個人のアニメスタジオを設立して、プロデュースしたオリジナルアニメ作品がドイツ、フランスのTV局で放送される。国内ではNHK放送のTVアニメなどに参加する。准教授・コース代表辻 伸也特任助教・コース担当﨑山北斗1974年 愛知県生まれアニメーション作家・デジタルアニメーター・監督1985年 鹿児島県生まれアニメーターSPECIAL COMMENTS湯浅政明Masaaki Yuasa1965年福岡県生まれ実写は脚本が上がればある程度予測がつきますが、アニメーションはまず表現方法をふまえなければ脚本もままなりません。世界や人物の描き方が幅広く、その表現の比重がとても大きいからです。よりダイレクトに観客に訴えかけられる表現媒体であると思いますし、発表する場もまだまだ広がってゆくはずです。保守的で尻つぼみになりつつある業界へ、刺激となる新しく自由な発想と技術を持った若者が現れるのを待ち望んでいます。アニメーション監督、脚本家、デザイナー、アニメーター。「MIND GAME」「カイバ」「四畳半神話大系」など文化庁メディア芸術祭にて数々の賞を受賞。田中達之Tatsuyuki Tanaka1965年福岡県生まれアニメーションの作画に必要不可欠な「パース技術」という物は、他のグラフィック作品における同様の技術と、大きく違う点がいくつかあります。決して製図法的な堅苦しい技術ではなく、その違いにこそ面白味や、使う楽しさがあると思います。自由な想像力を羽ばたかせる為の便利なツールとしての「パース技術」をぜひ学んで頂きたいと思います。アニメーターとして「AKIRA」等に参加。「Genius Party Beyond: 陶人キット」 (2008年) においては監督を務める。カナビス名義でゲーム「リンダキューブ」のキャラクターデザイン等に参加。イラストレーターとしても活躍。大平晋也Shinya Ohira1966年愛知県生まれ自らが発想、想像したビジュアルやストーリーを元に映像表現する事で人々が喜びや楽しみを体感出来る、自身にあったさまざまな映像制作クリエーターを目指して下さい。その為には必要不可欠な基礎力と具現化出来る能力を身に付けなければいけません。その後は映像の世界に入り柔軟な対応力を持って独自の作品づくりをし、世界を驚かす事の出来る人になって下さい。大きな夢を実現するには自己主張するだけの引き出しを沢山作っておくこと、大きく広く五感を鍛え上げる必要があると考えます。高校卒業後、スタジオぴえろに入社後、フリーとなる。大友克洋、スタジオジブリ等の劇場・テレビ作品等にも多数参加実績があり、近年では、「ピンポンOP」「風立ちぬ」「ナルト」等多数参加。名古屋造形大学のアニメーションコースの大きな特徴は、卒業生がアニメ・ゲーム業界の様々な分野に就職していることです。アニメ業界に就職できた卒業生の中で、最も多いのがアニメーターです。アニメーターを志望する学生には、現役アニメーターの先生が基礎技術からプロの技術までを教えてくれます。アニメーター以外の仕事でアニメ業界に就職した卒業生もいます。例えば「撮影」(After Eectsなどで画面を作り特殊効果を加える仕事)、「仕上げ」(キャラクターにデジタルで色を塗る仕事)、「編集」(カットをつなげて映像編集する仕事)などあまり知られていない仕事にも就職しています。実はこのようにアニメ業界には様々な仕事があり、これらの分野はアニメーターほどの画力が求められるわけではなく、しっかりとしたデジタル技術を身につけることで目指すことができます。(その他に「制作進行」(自分で絵を描くのではなく、制作の工程を管理する仕事)に就職した卒業生もいます)。またゲーム業界では、一般的なゲーム制作会社だけではなく、アプリやソーシャルゲームの会社に就職する学生もいます。ゲーム業界は2DCGや3DCGのデジタル技術だけではなく基礎的な画力も重視される傾向があります。アニメーションコースでは、手描きで絵を描くアニメーターの技術、2DCGや3DCGの様々なデジタルソフトの技術、映像制作の技術など、他にも色々なことを学べるようにしています。アニメ・ゲーム業界以外に映像分野など様々な仕事を目指すことも可能です。アニメ・ゲーム業界に就職するのは簡単ではありません。だからこそ大学の4年間を有意義に使い、自分の進みたい道を見つけて希望の仕事への就職を目指してもらえればと思います。アニメーションは、色々なことを自由で個性的に表現できる楽しい仕事です。うまくなりたい!とか、有名になりたい!という動機や意欲をもって、画力、表現力、観察力、描く速さを向上させるために、多くの作品を参考にしながら、勉強、反省を繰り返してください。また、喜びや怒り、哀しみを共有できる仲間を作って努力と根性と情熱をモットーに、アニメーションを思いきり楽しんでください! 大事なのは、何が何でもアニメが大好きだ!!という気待ちを持ち続けることです。辻伸也作品崎山北斗作品映像作家を目指すみなさんへ映像作家を目指すみなさんへ20BOOK1: 9 COURSE

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