大賞受賞!

先日このブログでご紹介した、非常勤講師の小林啓伯先生が入選された、木のデザイン公募展2011の各賞が10月8日発表されました。

主催者のホームページをチェックしてびっくり!!一瞬固まってしまいました。

なんと、、、なんと、、、大賞受賞者に小林先生のお名前が!!!

すごーい!おめでとうございます!さっそく小林先生から受賞のお言葉を頂きました。

—以下小林先生のお言葉—

この度、軽井沢の脇田美術館が主催する「木のデザイン」公募展にて大賞の長野県知事賞を受賞致しました。信州のカラマツ材を用い、生活の道具を通してライフスタイルや木の文化の再考を提案するのが目的のコンペティション。現在、脇田美術館にて入選作品の展示会を開催中です。

[受賞作品「kisori」スツール]木の反ると言う、製品にする上でも障害となるこのことを、木の特徴、魅力と捉え、デザインに活かしています。木を反らせると生まれる力、それを構造体にし、この反りがまた、人の体の曲線に沿い、座り心地の良さへと繋がっています。

—以上—

今月号のCasa BRUTUSでこの公募展について取り上げられており(大賞発表前の記事なので、小林先生の作品は載っておりません)、雑誌Penのホームページでは、大賞作品として紹介されています。

小林先生が主宰されている工房スニッカのホームページで、授賞式の様子なども見られます。

「木のデザイン」公募展2011

10月5日〜11月25日まで

長野県軽井沢町旧道1570-4  

http://www.wakita-museum.com/index.html

粉体造形コンペが雑誌に掲載されまし

今年5月、原田車両設計株式会社との共同企画で行った「粉体造形コンペ」が、協賛企業のNTTデータエンジニアリングシステムズ機関誌「人とシステム」に掲載されました。

今回は第1回目という事で、対象も名古屋造形大学の学生に限って行われました。結果は、プロダクトデザインコース4年生の立石くんの圧勝!

来年は他大学からの作品も募集する予定ですので、さすがに1人の学生の圧勝という訳にはいかないと思います。他の学生には来年の第2回開催に向けて、今から構想を練ってほしいです。

今回のコンペ開催にあたっては、NTTデータエンジニアリングシステムズ様の他、スリーディーシステムズジャパン様からの協賛を頂きました。そして、原田車両設計株式会社様には、学生のつたないスケッチ、図面を元に、多大なる労力をかけて3Dデータ化、立体化して頂きました。これらの企業の皆様の協力なくしては、決してこのコンペは実現しませんでした。本当にありがとうございました。

今回、粉体造形機にかける為のデザインの3D化作業を原田車両設計株式会社の設計の方にお願いしたのは、単に学生の力量不足で自前で3D化するのが難しかったからに過ぎないのですが、おかげで学生達は貴重な経験をする事ができました。

普段、自分でデザインしたものを自分で立体化するという作業は多く経験してきましたが、自分以外の人に立体化してもらうという経験はあまりなく、しかも企業で活躍している現役の設計者の方に自分のデザイン主旨を、あーしてほしい、こーしてほしいと学生が伝えるのは、とても難しかったと思います。

職人ではなく、プロダクトデザイナーになる場合、自分でデザインして自分で完成品まで造るという事は少なく、作り手に「伝える」という能力がどうしても必要になります。それはボキャブラリーであったり、自分で作図する能力だったり、職人さんが耳を傾けたくなるようなキャラクターであったり、、、。私は今回のコンペで一番ありがたかったのは、学生達がその片鱗を体験できた事だと思っています。

ただ、3D化の作業は設計者の方にあまりにもご負担が大きいので、来年は自前3D化ができるように、スキルアップする事が必要だと思っています。そうでないと、他大学も参戦してくると3D化できる学生が有利になってくると思いますし。

記事にもあるように、今後粉体造形は学生にとっても普通の技術になっていくと思います。そうなると、このコンペもますます盛り上がっていくでしょうし、来年はもっともっと思いもつかないようなアイディアがたくさん集まる事を期待します。

[改訂] 小林先生が木のデザイン公募展に入選されました。

非常勤講師の小林啓伯先生が、 [木のデザイン公募展2011]に入選されました。

10月8日に軽井沢の脇田美術館にて公開授与式が行われ、大賞他各賞が発表されました。

小林先生の作品はどうなったのでしょうか、、、。審査の結果は次回のブログで!!乞うご期待。

展覧会は11月25日(金)まで開催されておりますので、会場で実物を見る事ができます。

小林先生の授業では、以前もこのブログで紹介致しましたスツールの他、木を使った各種プロダクトを製作しております。以下は授業で製作された学生の作品です。

小林先生の授業では、具体的なターゲットユーザーを設定して、実際に学生が自分達の手で物を作るところまでを行います。
この作品は、長く使う、便利に使う、シンプルに暮らすという消費者のニーズに対しての、収納家具の提案です。
学生は数人のグループに分かれ、物を収めやすいという機能面に加えて、「収めたくなる」ような家具を考えました。
上の写真の作品は、Tシャツなどの洋服を、部屋の中に飾るように収納する事ができるという家具です。
「収めたくなる」という条件をユニークに実現していると思います。また、棚の高さを自由に変えられたり、分解してコンパクトにする事もできたりと、長く便利に使う事ができます。
下記の写真は以前ご紹介したスツール製作の際の作品です。
この時よりも、木の特性や道具の使い方への理解が深まっていて、上記の作品のような意外な構造の作品を作る事ができたと思います。

この授業は3年生を対象に行われました。彼らも来年の今頃は卒業制作中!

その時には小林先生の授業で学んだ事がきっと役に立つと思います。