朝のウニ。
今日は珍しくタワーのこの小屋(?)に入っている。
午前9時に大学へ。
今日は美術系の大学受験を考えている方向けの「冬の一日体験入学」という催しがあり「デッサントレーニング」というデッサン初心者向けの講座の担当を任された。
デッサンをやったことがないという人が半数以上、他の方々も初心者という講座で、色々と工夫し、分かり易い説明を心懸けた。
3時間あまりの講座だが、予想以上の結果となり驚いた。4点のモチーフを組み合わせてセッティングするのだが、その段階ですでにモチーフ同士の有機的な繋がりと画面への収まり具合をきちんと踏まえて、しかもそれぞれの個性を感じさせられるものとなっていた。
短い時間で初心者の方が絵を完成させるのは至難の業だが、未完成のものはひとつも無かった。こちらが手を加えることは最小限にし、必要であれば別の紙に描いて画面上に置きながら説明するなど、モチーフの捉え方と描き方が具体的に分かるよう心懸けた。
受講者が初心者の場合ついつい「先導」したくなるものだが、そうではなく、あくまでそれぞれが考え工夫して描いて行くことを「支える」ことに徹した。時には行き詰まることも必要であり、そのタイミングでアドバイスをすることが最も有効なのだ。
初めてのデッサンで嫌になってしまわず、難しさを理解しながらも「分かってゆく喜び」が感じられるよう4時間の間神経を使っていたので大変疲れたが、決して嫌な疲れ方ではなかった。
完成した作品はそれぞれ素晴らしい出来上がりだった。もちろん、ベテランの作品と比較するとまだまだ及ばないが、初心者の作品とは誰もが思わないだろう。
アート、デザイン、エンタテインメントなど、今後の学びの基礎となるので、今後もデッサンに励んでほしい。
今日は幾つもの講座が並行して行われたが、受講者の皆さんは終了後は学食にあつまり、
多くの人が美術系大学で学び、クリエイティブな人生をスタートさせてほしい。
学食を出たところに桜の並木があり、小さな蕾が付いていた。
これがだんだん紅色を帯びてきて、そして春に開花する。待ち遠しい!
一週間が過ぎていった。