12月3日(日)晴れ

今日は午前中は自宅でゆっくりと過ごした。

そしてお昼ごろ、ある重大な決断をした。

このところ、数週間にわたり悩み続けていたことがあったのだが、ついに踏み切った。

ネット上にハイレゾ音源を配信するサイトがあるのだが、そこに中森明菜の34曲入りのベスト集があり、これがデビュー30周年(そんなになるんだ〜…)を記念したリミックス・バージョンなのだ。

これがそれなりの値段(まあ曲数も多いので妥当な値段だが..)だったのが、1月9日までの限定でディスカウントになっていた。

いつ購入するか迷いに迷っていたのだが(というのも、このところネットでの買い物が若干かさんでいたので)「聴いてみたい」という誘惑に勝てず、enter key をポチッと押してしまった。

「重大な決断」というよりは「やってしまった」と言う方が当たっているかもしれない。

明菜の誘惑に勝てなかった…

ダウンロードしてさっそく聴いてみたところ、なにか強烈な違和感!!

なにかが違う!

いつも通っているカレー屋さんが「さらに美味しくなった!」という評判なので食べに行ってみたら「別物になっていた…」というような。

そこで、随分聴いていなかった普通のCD「中森明菜 BEST」を引っ張り出して聴き比べてみた。

そこでわかったことは、いつも聴いていた普通のCDの音があまりにも悪かった、ということだ。「こんな貧弱な音だったっけ??」というほどひどい。

ハイレゾとCDを併奏(?)させて、あっちこっちと切り替えながら聴いてみるとますますハッキリとしてきた。

ハイレゾ版ではほとんど全ての楽器の音が埋もれずに聞こえてくる。色んなスパイスが効いているのが判るのだ。それでは普通のCDの方がまったりと円やかに仕上がっているのかというとそうではなく、スパイスが香ってこないのだ、そして、肝心の声に深みが無い。スープにコクが無いのだ。

結局、耳が旧盤のクリアさに欠けるモヤッとした音の方に慣れていたということだった。最初に違和感を感じたハイレゾ版の素晴らしさを逆に知ることとなり、めでたしめでたし!

日曜日の半日はこれで楽しむことができた。

夕方から名古屋へ出かけた。

夕暮れの東別院本堂。
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こちらは山門。
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真宗大谷派名古屋別院(東別院)で開催される人生講座を聴きに行った。
今日の講師は首都大学東京教授の木村草太氏。講題は「憲法をどう学び、若い世代にどう伝えていくべきか」。
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TVでも非常に明快な論理で様々な問題について切れ味鋭く解説される木村氏のお話を楽しみにしていたのだが、まったく期待に違わず、非常に論理的で分かり易い講演内容だった。

一時間半という短い時間だったが、なぜ憲法が必要なのかという基本的なお話から安保法制に関する解説まで、われわれ素人にも分かり易く、また夫婦別姓違憲訴訟の問題点の指摘には目から鱗が落ちる思いがした。

このような授業ならずっと受けてみたいと思う。

今日はクリアであること、明快であることの意味を実感した。
充実した一日を送ることができた。