8月11日(金)曇り ときどき 雨

朝からハッキリしない天気。

今日から大学は夏期休業に入り、事務所はしばらくお休みとなる。

大学に行こうかとも思ったが、今日は少し自宅でゆっくりすることに決めた。あまりバタバタしていては考え事も出来ないし良い知恵も浮かんでこない。

ハイレゾでダウンロードしておいた音楽を何曲か聴いてみた。値下げキャンペーン期間のうちにダウンロードしておいた音楽が未だ聴けず仕舞いで溜まっているのだ。

まず、マーラーの交響曲「大地の歌」ヴンダーリッヒのテナー、ルートヴィヒのアルトにオットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の歴史的名盤。

・・そうか、ダウンロードした音楽には”名盤”というのは相応しくないよね!? この言葉も死語になるのかな…?

音はやはりCDとは全然違う。周波数帯域が広い感じ、ダイナミック・レンジも広く空間が感じられる。良い音で聴くと、とにかくストレス無く聴けるから良い。

続いて、ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集。これはマウリツィオ・ポリーニのピアノ。

これもCDと比較すると音は良い、しかし、問題が生じた。ソナタ28番の第三楽章から終楽章へ滑らかに移行するところで音のギャップが生じてしまうのだ。プレーヤーでギャップレス再生の設定をしてもダメ。

そこでメーカーの相談係に電話をしても一向に通じない。
今日は諦めた。

そうそう、話はまったく変わるが、スマホを持つようになってから本を読む時間がめっきり減ったのだが、このところ、また読む機会が増えてきている。現実のニュースに何となく飽きてきたのかもしれないが、小説の世界に入り込みたくなってきた。

出かけるときも出来るだけKindleを持ち、ちょっとでも時間が出来たら読む、という習慣が再び始まった。そこで、先日電車の中でふと気が付いたことがある。・・・というか、思い出したことがある。つまり、それは「本の中に出てくる人物(顔、雰囲気、仕草)や周囲の風景など、すべてが自分の想像物(創造物ではなく)だということだ。

当たり前のことではあるが、同じ本を読んでも、読者の頭の中の世界は決して同じではない(いや、むしろ、大きく異なっていることが多いのではないだろうか…)。そこが映画と大きく異なるところで、本の魅力と言えるかもしれない。
そんなことにあらためて気付き、さらに本にのめり込みそうな気配となったきた。自明のことと言えばそうだが、そのことが非常に新鮮に感じられるのがうれしい。