6月18日(日)曇り

今日は気温はさほど高くないものの少し湿度を感じる日だった。
じわじわと梅雨が近づいてきているのだろうか?

さて、午前中は日本福祉大学が主催する「落語公演&文化講演会」を聴かせていただいた。

お話は桂福團治さんで、タイトルは「手話落語と私」。
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福團治さんの落語はずっとお若いときに何度か聴いたことがある。1970年代かと思う。

当時、福團治さんは「鬼の詩」という藤本義一原作の映画に主演し話題になっていた。私は残念ながら見ていないのだが、ある上方落語家の壮絶な人生を描いたもので、特殊メイクでの演技がたびたびテレビで紹介され強く印象に残っている。

一方、福團治さんは長年「手話落語」に取り組んで来られたことでも知られている。

今日は、福團治さんがなぜ手話落語を始めることになったのかというお話を聴いた。軽妙な語り口で笑いを誘いながらも、感動的なお話だった。

落語は「蜆売り」という話で、明るい話ではないが、ジーンとくるストーリーだ。

久々に聴く上方落語家は、まず言葉がしっくりと入ってくる。耳から直接心にたどり着くように感じるのは、やはり関西弁のイントネーションの中で育ったからだろうか。特に、祖母が大阪にルーツを持つ人だったので、古い大阪弁のニュアンスが脳の奥の方に染み込んでいて、落語に出てくる昔の大阪弁を聴くと俄に甦ってくる。

楽しく感動的な時間を過ごすことができた。

こうなるともっと落語を聴きたいという気持ちが沸々と湧いてくる。