朝から大学で仕事。
午前中に来客があり、午後からは、このところ継続して担当している美術コース1年生の人体デッサン授業。
みんなの集中力はスゴイ!
一人ひとり作品の進み具合には差があるが、皆着実に見る力が着いてきている。若いということは良いことだとつくづく思う。きっと脳の中で新たな回路が生まれてきているのだろうな…
モデルさんのポーズ終了後の時間を使って、このところ簡単なレクチャーを行っている。
ヨーロッパの画家たちがどのような計測器具を制作の補助具として使ってきたのかを説明し、その中の一つであるカメラオブスクラの画像が定着され写真となったことで絵画がどのような影響を受けたのか、などについて画像を提示しながらレクチャーを続けてきた。
今日は抽象画の創始者ともいわれるカンディンスキーの絵画の変遷を見せ、彼の考え方について簡単な説明を加えた。
みんな、デッサン実技のあとで疲れているにもかかわらず、集中して聞いてくれているのがうれしい。
1年生の授業後は院生のゼミ。
これまで学部で制作してきた作品の記録集を見ながら今後の授業の進め方について話し合った。
学長室に戻ってしばらく仕事をした後、西の空を見てみるとちょうど陽が沈みかけていた。
時間は午後6時17分。
写真を撮るとこうなって太陽が白飛びしてしまう。
幾ら撮像素子が進化しても、やはりラティテュード(latitude:再現できる露光の範囲=音響で言うダイナミックレンジに相当) は人間の目で見えている映像に比較して圧倒的に狭い。
この太陽の部分は非常に明るいが、目で見るとちゃんと色が見えている。明度は全く違うが印象としてはこのような感じに近い。
あらためて人間の目の(あるいは脳の)凄さを実感する。
午後7時少し前になると、かなり空も暗くなり、街の灯りがチラホラと点いてきた。
仕事を終えて午後7時過ぎに帰宅。