2月18日(火)晴れ

今日は名古屋造形大学卒展のオープニングだ。
会場には9時半に到着。
玄関ホールでセレモニーが行われた。

音楽を奏でてくださっているのは名古屋音楽大学のクインテット。
今年はサキソフォン・カルテットに打楽器が加わっている。
美しいハーモニーが会場に響き渡る。

大勢のお客様が詰めかけてくださり、地元テレビ局の取材も2社入っているようだ。

ジュエリーデザインコースの荒川芳秋客員教授が撮影された写真を使わせていただく。

ちょっと私も緊張気味。

このあとのテープカットは、今回は15コースの学生代表と理事長、そして私が行った。事前に、各自が愛用のはさみを持参するように言われていたので、私は普段使っている”鼻毛切りばさみ”でカットさせていただいた。

今日は学長サプライズとして、オリジナルデザインの缶バッジを来場者にプレゼントした。

これは「見ざる、聞かざる、言わざる」という言葉を逆さの意味にして”watch! listen! talk!”に、それを金文体の目・耳・口の文字を用い表現したものだ。

この「見ざる、聞かざる、言わざる」という言葉は本来の意味から離れ、今日では「よけいなことを見たり聞いたり言ったりしないことが賢明だ」というように理解されているようだ。

良く言えば「調和を優先する」、別の言い方をすれば「無難な生き方を選ぶ」という、ある意味、日本的生き方にピッタリと当てはまる解釈のように思われる。

ますます内向き志向が強くなっている今の日本人、そして、自由にものが言い難くなってきている時代の風潮。これらのことを考えると、若い人たちには、心して物事を見て聴いて、そして語ってほしいと思う。

“touch!”のバッジは、少数の”当たりくじ”として作ったもので、しっかりと見聞きし、語ることが相互理解につながり、ひいては心の触れあいへと繋がるという意味を込めて、私の好きな猫の手をデザインした。

これらの企画も学生の提案から出たものだが、名古屋造形大学の卒展は、今年から学生が中心となって作り上げてゆく方向へ大きくシフトした。
卒業生だけではなく、在校生も渾然一体となって作り上げた名古屋造形大学の卒展を是非ご覧いただきたい。

https://www.nzu.ac.jp/gex/index.html