2009/11/30 月曜日

● 11月30日(月)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:00:13

小春日和の暖かな日。

午前10時50分、大学院ゼミ。

午後0時15分、ギャラリーワーキング会議。

次年度企画展について。

午後1時30分、キャンパスを巡る。彫刻コースアトリエを覗く。2年生高林まりえさんが、ジュラルミンの板を慣れた手つきでで切っている。糸鋸による作業は緊張を強いられるが、造り出される形が明解で楽しい仕事でもある。蝶の羽の部分とのことだが、まだ作品タイトルは決まっていない。

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財団法人日本高等評価機構による認証評価を受けるための実地調査が今週水・木曜日に開催。午後2時、そのための視察キャンパスルートを第三者評価委員長の河田智成准教授、山本正英学部長、河邊善成事務部長とともにルートリハーサル。

5時30分、執行部会議。8時終了。いよいよ明日から12月、身も心もさらに忙しくなる。

2009/11/29 日曜日

● 11月29日(日)曇り、夕方雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:30:15

午前中、固くなった体をほぐしにスポーツジムへ。

忙しい日々が続くと、返ってこれだけは確保しなくてはという気分。汗を流して体が柔らかくなった。

午後2時、名古屋市東区泉のスペースプリズムで「大久保比呂志のテーブルウエア」を観る。「手彩洋食器百景」とサブタイトルされているように、すべて大久保さんのデザインを自身の手彩によって描かれたものである。

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一般にレストランなどで使われている食器の多くは、プリントされているものである。整った美しさはあるものの、既製品のありきたり感は拭うことができず、手彩食器を楽しむようになると食事の時間はワンランクアップである。すべて大久保さんの食器によるレストランもいくつかあるそうだ。

2009/11/28 土曜日

● 11月28日(土)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:30:52

午前10時、名古屋市千種区の愛知学院大学楠元学舎で開催の「第55回愛知学長懇話会」に出席。愛知学長懇話会は、愛知県の国立、公立大学法人、私立大学のうち殆どの50大学が参加している。

午後1時過ぎ、瑞穂区汐路町のGALLERY APAで「葉栗剛展」を観る。葉栗さんは、彫刻家で名古屋造形大学でも非常勤講師として木彫を指導していただいている。

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楠を彫り込んで彩色を施すという手法。かなりのデフォルメを行っているが、不思議なリアル感に包まれている。それは、街角におりそうな兄ちゃんであったり、ヤバい人であったりと、人物がやたらリアリティ溢れていることによるような気がする。言い換えれば、一般に彫刻の人物像と言えば、清く明るく尊厳に満ちていて、実際には居そうもないような人物と言えるかもしれない。

美術作品の概念を大きく覆してくれる楽しい作品だ。作品鑑賞というより、「眼を飛ばす」「型で風を切る」「虚勢を張る」人物とタイマンを張るように私も眼を飛ばしてきた。

APA2階で「近藤千鶴展」を観る。私たちの世代では鮮烈に見えた横尾忠則の土着ポップが、今どのように見えているのだろうと思う。

午後4時、今日も愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開催の「第31回ぴあフィルムフェスティバル」へ。

佐々木靖之監督の「VISTA」、加治屋彰人監督の「chain」を観る。2作品ともきちんと作り込んだ作品で、思わず入れ込んで観ることができた。しかし、今の私には辛いテーマであり、会場を出る時には重い気持ちに包まれていた。秋の夕暮れはかなり気温が下がり、冬が近いことを思う。

2009/11/27 金曜日

● 11月27日(金)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:30:49

午前中、半田市景観アドバイザー。

午後0時30分、碧南市にある画廊喫茶カフェ・アミールへ。「パラレル/永島卓・間瀬義春・角谷道仁・杉浦イッコウ」を観る。「同時平行存在 詩+画」とある。永島、間瀬、角谷のそれぞれの詩と杉浦さんの画によるコラボレーション。それぞれの詩を楽しみ、少し離れ画を含めて眺める。詩は文字から紋様のように表情を持ち、画と響き合う。宇宙あるいは空、砂浜をイメージして詩を旅立たせる。不思議な広がりを持つ作品になっている。

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昼食のサンドイッチを頬張っていたら、すぐそばにある碧南市藤井達吉現代美術館の木本文平館長が豊田市美術館の吉田俊英さん、副館長とともに入って来て同席。美術館の役割と美術展談義に話が盛り上がる。

午後2時30分、名古屋市東区の愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開催の「第31回ぴあフィルムフェスティバル」へ。

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ぴあフィルムフェスティバルは、招待作品部門とコンペティション部門があり、コンペティション部門は、「PFFアワード2009」入選作16作品一挙上映。PFFアワードは、自主映画のコンペティション。現在活躍の多くの映画監督が自主映画出身である。今回は、569本から選ばれた16作品、上映時間は短くて30分、長いもので100分、審査の苦労が偲ばれる。

初日の今日は、招待作品部門で大島渚講座「帰って来たヨッパライ」「新宿泥棒日記」を一尾直樹映画監督の講座とともに観る。

「帰って来たヨッパライ」は、完全な実験映画。出演は、フォーククルセイダーズ(加藤和彦、北山修、端田載宣彦)佐藤慶、渡辺文雄、緑魔子、殿山泰司、戸浦六宏ら豪華、1968年の大ヒット曲(200万枚)の映画化とは思えない難解なもの。製作、配給とも大争奪戦になった末、フォーククルセイダーズが「大島渚監督しかいない」ということで、全てを委任。この実験映画が生まれた。一尾監督は、「帰って来たヨッパライ」の実験性が大ヒットという商業性に呑み込まれず、実験という流れで作られたと解説。

ナンセンス映画で、日本海沿いの街を旅する気楽な大学生3人(フォーククルセイダーズ)が韓国からの亡命軍人たちに命を狙われ逃げ続ける。時間と空間を何度も行き来する。リアルに夢を見ているような映画だ。

一尾監督は、この映画に衝撃を受けた「この映画は、今ならコンピュータの画面にレイヤーを重ねて行くように作られている。第1のレイヤーは、フォーククルセイダーズ(ヒット曲「イムジン河」を歌う)。第2のレイヤーは、そのフォーククルセイダーズが3人の学生になる。第3のレイヤーは、学生が韓国からの脱国者を装う。第4のレイヤーは、装った脱国者でありながら状況を傍観している加藤和彦。そこにロールプレイングゲームが挿入されている。勿論コンピュータもゲームも殆ど初期の時代にこれが作られています。」なるほどというおもしろい講座であった。

「新宿泥棒日記」は、横尾忠則主演作でものすごい話題になった映画。デザイナーを志す学生であった当時19歳の私は、胸をときめかせて観に行った記憶がある。しかし、40年が過ぎた今、どんな映画であったのか全く憶えていない。モノクロかカラーかも憶えていない。横尾忠則のうまくない演技力だけが印象に残っている。

40年ぶりに観た「新宿泥棒日記」は、感動だった。横尾さん(現在は、お会いすることがあれば「ヤア、お久しぶり」と声をかけてくれる)の演技は、相当のものだったし、時代の寵児としてのオーラに溢れていた。また映像は、モノクロとカラーの継ぎはぎで、だからこそ記憶がボケていたのだ。

物語は、当時最先端都市新宿の多彩なカリスマたちを被写体に置き、例えば状況劇場(唐十郎や李礼仙、四谷シモンなどそのまま登場)や紀伊國屋書店(田辺茂一社長も紀伊國屋書店を舞台に社長として登場)などそのまま、時代の「アングラ」な熱気を切り取ろうとしている。ノンフィクションとフィクション(横尾忠則と横山リエ)の融合というものすごい実験性に満ちている。

大島渚の評価は「愛のコリーダ」「戦場のメリークリスマス」であることは事実だが、それ以前に多くの意欲作品で圧倒的な実力を見ることができる。

40年前の田舎学生であった自分の鑑賞力不足が笑える、まあそんなものだろう。映画に限らず、文学なども鑑賞年齢、鑑賞環境に大きく見えるものが違う、観る力というのは本当に幸せを造り出してくれる。

午後6時30分、名古屋市中区伏見の「山」で名古屋造形同窓会との懇親会に出席。力強い同窓会に全面信頼をおいている。

2009/11/26 木曜日

● 11月26日(木)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:30:34

午前9時20分、入試委員会。

10時30分、第三者委員会。次週開催の認証評価、最終打合せ。

正午過ぎ、本日開催の報恩講出席の名誉教授の方々がお見えになる、お迎え。

午後1時10分、報恩講。

午後2時30分、学長室で永年勤続表彰。30年勤続表彰に橋本圭代教授、の原賢一学務課長補佐、安藤絹子学生支援課長補佐、20年勤続表彰の河邊善成事務部長。勤続感謝とねぎらい、今後の激励を伝える。

少し時間が出来たので、キャンパスを散歩。

マンガコース1年アトリエを覗く。石川俊樹准教授の授業で「私について」テーマは皆同じであるが、マンガの作成方法はかなり個人的なテクニックがあって、先生も驚くことが度々とのこと。

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学生の机は私物でいっぱい、「ジャマにならない?」と尋ねると、「この方が落ち着く」回りのみんなもウンウン頷いている。マンガ家のアシスタント経験もある石川先生は「アシスタントの机はもっとひどい、でもこの雰囲気はマンガ家にかなり近いです」

16時20分、教授会。19時45分、大学院研究科会議。20時45分終了、執務を終えて大学を出る。ハードスケジュールの一日であった。

2009/11/25 水曜日

● 11月25日(水)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:30:49

午前10時、名古屋市中区新栄にある中部日本放送(CBC)へ。

CBCギャラリーで「第4回 翔け!二十歳の記憶展」を観る。この展覧会は名古屋造形大学、愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学の美術系三大学からノミネートされた学生作品によって開催、その中から賞が贈られる。主催は中部日本放送、展覧会、コンクールの運営・審査は、CBCクラブによって行われる。

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今年は、打田宗平君がCBC賞受賞を果たしている。そのほか、今井佑利子さん、太田雄希君、川村辰己君、久保まりさん、西川紀絵さん、廣田真梨恵さん、細川貴恵さん、水野未子さんが出品している。

午前10時50分大学、大学院講義デザインマネージメント。本日のテーマは「デザインの仕事は、どこに生まれ、どこへ流れてデザイナーに発注されるのか」

午後0時15分、卒展広報ワーキング。

昼食後、キャンパスをうろうろ。イラストレーションデザインコース1年アトリエを覗く、森田紘特任教授の授業で「レタリング」。

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イラストレーションのコースで、レタリング?カリキュラムに驚く人もいるが、イラストレーションコースではない、イラストレーションデザインコースである。デザインもきちっと学ぶ。また、文字もイラストレーションの大切な要素である。文字の難しいバランスに学生も夢中。

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洋画コース2年アトリエを覗く。加藤鉦次教授の授業「混合技法―テンペラホワイトと油絵具」テンペラは、水性と油性の成分が混合した乳濁液を媒剤とする絵画技法、混ぜ合わせるという意味のラテン語。

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学生に質問「描いていてどうですか」「難しい、でもおもしろい」技法は、創造意欲をかき立てるものだ。そこから始まる絵画もある。

午後4時、荒川芳秋客員教授とともに社団法人日本ジュエリーデザイナー協会(JJDA)理事の英比道子さんが来訪。協会機関誌の取材で「ジュエリーデザイン教育と教育機関」

日本の大学でジュエリーデザインコースという名前を掲げているのは、大変珍しい。「デザイナーとしての専門教育をどのように行っているか」「どのような人材を目指しているのか」矢継ぎ早に多くの質問を受ける。専門学校とは異なる大学としての人材教育、そのためのカリキュラム、教育スタッフ、教育環境、将来についても熱く語る。

2009/11/24 火曜日

● 11月24日(火)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:00:53

午前8時15分発のぞみで京都東本願寺へ。

学園は、親鸞を開祖とする浄土真宗の寺院であり、京都東本願寺を本山とする。その親鸞のご命日頃、報恩講が開催される。9時東本願寺着、10時本堂で報恩講。精進料理で昼食。例年本堂も控えの部屋も相当寒い、しかし今年はやや緩くほっとする。

午後は、せっかくの京都なので美術館へと足を進めたが、残念ながら昨日の月曜日が祝日なので、月曜日が祝日の翌日は月曜日に代わって美術館はすべて休館。

はてさてせっかくの秋の京都、帰るには惜しい。観光案内所に飛び込んで相談「嵐山が最高ですが、相当混雑しています。南禅寺の紅葉もきれいですよ」数年前、秋の嵐山でものすごい人ごみを経験している。南禅寺は30年ほど前に訪れたきり、ということで南禅寺へ。

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南禅寺は、臨済宗南禅寺派大本山の寺院である。京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもっている。

明治維新後に建設された境内を通る琵琶湖疏水水路閣が素晴らしい。建設当時は古都の景観を破壊するとして反対の声もあがったとのこと。たしかに境内に土木物を設置するなんて普通では考えられない。

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