● 4月2日(木)晴れ。
午後1時30分、名古屋市中区の名古屋城へ。現在、さくら祭り中で、名古屋城の桜は満開。私の目的は、天守閣で開催中の「名古屋城特別展 中林竹洞」の観賞。
竹洞は、江戸中期名古屋に生まれ、京都に出て文人画の大家となった。山水画が多数展示されており、若い頃からの作品を観ていると、天才ではなく、絵が好きで大変努力をした秀才であることがよく判る。上手いが凄くはない。中国水墨画を手本として、確実に上達して行く様がみえる。酔っぱらって描いたと思われる「酔李白図」がやたらいいというのも、竹洞の性格をみるようで、欠けているのは破天荒さである。
午後3時、愛知県美術館で「アバンギャルド チャイナ<中国当代美術>二十年」レセプション・内覧会に出席。
サブタイトル「激動の中国現代アート、20年を追え!」にふさわしい展覧会である。日本のこの20年と言えば、1985年以降、現代美術が台頭してひさしい、むしろ現代美術の成熟、あるいは混迷と呼べる。しかし、中国はあの文化大革命以降の20年ということであり、抑圧された文化、創造力が刺激を受け、爆発していく20年である。日本の戦後からの文化爆発、60年代末から70年代始めのカウンターカルチャーと重なるかも知れない。
もともと高い文化、表現技術を有する中国で、近年大発展を遂げている社会状況を踏まえると、その密度の濃さ、多様さが水準を一気に押し上げる力を見るようで興味深い。
同時開催の「アニマルズ in AAC 三沢厚彦の世界」もおもしろい。すべて樟(くす)を材料の木彫作品。ユニコーン以外はすべて現実の動物、子供が「くまさん、ぞうさん、わにさん・・・」とひらがなでさんずけで呼ぶ世界である。一見あまい作品にように捉えられる絵本のような世界観であるが、それを越えてくる説得がある。ひとつはその実物大(それに近い)から感じられる獣としての迫力であり、木彫りという生々しさであろう。リアルからぎりぎりのデフォルメーションは、作品と動物を巧に取り込んでいる。
いつも愛知県美術館に出かけている私にとって、常設展を含む今回の3つの作品展は、互いにダイナミックな構成となっており、1つの展覧会としてみてもおもしろい。




