午前10時より、オープンキャンパス「春のキャンパス見学会」。この時期のオープンキャンパスは、現高校2年生に向けて開催される。まだまだ大学選びには、余裕のある状況で、暖かい春のキャンパスを見学、いくつか関心のあるコースに相談、説明を聞くというもの。

相談会場の学生ホールの窓からは、例年より一週間ほど早い染井吉野(そめいよしの)が五分咲き。

1時30分、入試委員会。
夕方6時、名古屋市中区錦の名古屋ガーデンパレスへ。
7時より「造短42年感謝の集い 1967名古屋造形芸術短期大学→名古屋造形芸術大学短期大学部2009」を開催。これまで名古屋造形短大がお世話になってきた学園関係者、同窓会、父兄後援会等様々な方に集っていただき、名古屋造形短大最後の挨拶をする。全面的に学長責任を果たす場である。
司会は、短期大学部造形芸術課長の大橋基博教授。開会の辞が済んですぐ学長挨拶。ほぼ全文を紹介。

「本日は、造短42年、感謝の集いにご参集いただきまして、まことにありがとうございます。1967年名古屋造形芸術短期大学は、名古屋市中村区の稲葉地キャンパスに創立しました。早くから『造短』の愛称で親しまれました。途中から大学設立に伴い、大学名を変更して名古屋造形芸術大学短期大学部にいたしました。しかし42年間愛称は造短のままでした。3日前の3月25日、造短最後の卒業生を元気に送り出しました。募集停止が具体的に決定しましての、3年間、最後の造短をきちんと送り出していただきました教員、職員の方々に深く感謝申し上げます。
造短最後の卒展は、卒業生全員にご案内を差し上げ、多くの方にご高覧いただきました。また学生も最後の卒業生として、造短の名に応える素晴らしい卒業制作を作ってくれました。
さて、私が学長の立候補としてなったとき、マニュフェストに掲げましたひとつに、『造短存続の可能性の追求』がありました。既に学園の理事会では造短募集停止が決定していましたが、なんとか存続の道がないものか。徹底検証してみました。
残念ながら、毎年大きな赤字を抱え、支えてきました大学も厳しい大学間競争の中、四短の力をひとつにして大きな力とする道以外に選択はありませんでした。
20年前100万人近くあった短大の志願者が、今年は13万人しかいません。実に13%です。九州、北海道、東北などの地方では、まだ短大の志願者が相当数あるとのことで、恐らく中部では、10%を切ると思われます。そのあいだ、450名いた造短生が今年度は80名ほどになりました。
造短の教育成果、魅力だけではどうにもなりません。断腸の思いで募集停止を決定しました。造短を愛していただいた方々に、なんとも申し上げようがございません。ただ、ただここまでご支援いただきましたことを感謝申し上げるのみでございます。
改めまして、多くの方に感謝申し上げます。
まず、このような素晴らしい造短を創ろうという声を上げてくださった同朋学園、同朋学園なしでは、造短は生まれませんでした。
そして、その声に集まって、情熱を持って最初の造短創立に取り組んでいただきました方々、既に故人となられました諸先輩の教授陣、我妻碧宇先生、鬼頭篁先生、市野長之介先生、西村千太郎先生、野水信先生、山口実先生、狭間寿郎先生、平岩俊郎先生、松本政雄先生、ありがとうございました。
造短の名前を高めていただいた、1期生から42期生の学生全員。卒業後も名古屋造形同窓会として造短を応援していただきました。
在籍の学生を常にあたたかく支援いただきました父兄後援会の方々、小牧キャンパスに移ってからは、桃美会という名前でした。
42年間、造短で教育研究に携わっていただきました、教員の皆さま、特に非常勤のお立場にも関わらず、造短のためにひたすら学生を面倒みていただきましたこと、深く感謝いたします。
また、造短の教育・研究の多岐にわたりフォローしていただきました職員の皆さま。造短の卒業生をの活躍にエールを贈っていただけました、企業の皆さま、美術界、デザイン界の皆さま。ありがとうございました。
最後に、大学を出たばかりの何もわかっていない私を採用してくださり、育てていただきました造短に私個人として、感謝申しあげたいと思います。ありがとうございました。
今後は、造短スピリットを名古屋造形大学に伝え、卒業生の方から、社会から、「造短らしさ」生きているねと言っていただけるよう、強い覚悟でいます。42年間、誠にありがとうございました。」
名古屋造形同窓会会長片山光圓氏の挨拶。
続いて、造短42年を閉じるにあたって、刊行された造短42年史「造短で出会った人たち 1967名古屋造形芸術短期大学→名古屋造形芸術大学短期大学部2009」編集に熱心に携わっていただいた森田紘教授が、その出版までの流れ、苦労、編集への思いを語る。また卒業生はじめ同窓会の大きな協力への感謝を述べる。




森田教授の紹介で、編集デザインに全力を尽くしていただいた卒業生の伊藤嘉津郎さんがデザインに込めた思いを語る。
「造短で出会った人たち」は、造短42年史を資料として収録、主は、造短の卒業生、教員等の造短への熱い思いのエッセイで綴られている。また、名古屋市中村区稲葉地キャンパス時代と現在の小牧キャンパス時代に分けて、卒業生に座談会としてキャンパスを振り返っていただいている。
元名古屋造形大学学長、名誉教授、現豊田市美術館館長の寺光彦氏による乾杯。会場は一気になごみの大同窓会、160名の参加者が造短の想い出に花咲かせている。

途中、品川誠教授、鈴木喜家教授、鈴木孝名誉教授、加藤松雄名誉教授、加藤恵子卒業生らの挨拶。岡田憲久教授の「はじまりの広場」紹介。そこに石彫を記念に制作していただいた堀義幸卒業生のコメント。多くの人がステージに上がりパーティを盛り上げる。


最後は、同朋学園理事長小島隆治氏の感謝の挨拶で締めくくる。すぐ、出口に立ち、本日の参加者を全員見送る。みな笑顔で「ありがとう」「今日は来て良かった」「名古屋造形大学頑張ってね」のあたたかい声をかけてくださった。熱い涙が溢れた。