● 12月31日(水)晴れ。
大晦日は、やはり大掃除に明け暮れる。オフィスと自宅、やっぱりいろいろ正月準備。買い物途中での門松は、見ず知らずの会社であっても凛として嬉しい。

★ BOOK IMPRESSION 22
勝見洋一著「中国料理の迷宮」講談社現代親書

新書本は大好きで、何か読みたい本を探すには新書本コーナーをさまよう。そのとき目に飛び込んで来る本が読みたい本、本との出会いである。
今年は、9月に大連、11月に四川と中国の大学を訪問する機会に恵まれた。そんなことがこの本との出会いに一役買ったかもかも知れない。これまでも、上海、蘇州、香港、台湾と旅をしており、中国料理の楽しいエピソードが詰まっていそうと読み始めた。しかしとんでもない、なかなか深い。地域文化と料理の関わりは勿論のこと、中国史の内に料理を見る思いで読むことのできる本であった。
圧巻は、かの文化大革命時代の中国料理で、文革前から文革後まで、北京中央文物研究所にて美術鑑定をしていた筆者の実体験によるレポートとなっている。多くの文化遺産が失われた文化大革命であるが、究極の域に達していた中国料理もまた殆ど葬られたのである。文化大革命とは何かを知ることのできる一冊でもある。
その後、甦る中国料理は、流れを新たにしたもので、現代中国を象徴するような料理となっている。辛口で厳しい論調であるが故、迫力ある小論となっている。










