2008/9/30 火曜日

● 9月30日(火)雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:39

午前10時30分、名古屋栄の東急ホテルラウンジで中部大学の古澤礼太中部高等学術研究所研究員と岡本肇研究員にお会いする。先日、名古屋大学大学院環境学研究科の竹内恒夫教授と打ち合わせた「サスティナブルな社会のための教育」中部ESD拠点のロゴマーク審査の詳細打合せ。審査委員長をお引き受けする。

ESDは、Education for Sustainable Development の略で「持続可能な開発のための教育」と訳される。2002年、南アフリカで開催されたヨハネスブルグサミットで日本の政府と市民の共同提案によって採択された。

午後1時30分、大学。客員教授の上村淳之さんが本日のスーパーレクチャーで来訪。日本画コース鈴木喜家教授とともに懇談。

2時30分、スーパーレクチャー、公開講座としても開催しているが今日は一際市民の聴講者が多い。上村先生のファンの人たちも多そうだ。

講題は「余白の美―余白に託す無限に拡がる夢幻の世界―」ご自身の日本画作品を通して、洋画にはない日本画伝統の余白の世界を解説。「余白は難しい、何も手を染めないでリアリティを表現しなければならない」「対象(モチーフ)そのものに教えていただく」余白の持つ美、力を繰り返し話していただいた。また「名品とは常に新鮮な感動を与えてくれるものだ。」

最後は可愛がっているご自身の野鳥園の鳥のお話、二百数十種、数千羽の鳥は日本一。鳥の楽しいお話は尽きない。

2008/9/29 月曜日

● 9月29日(月)雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:29

午前11時、名古屋市千種区覚王山のサブリエ・ド・ヴェリエで「千波誠展 ~フィレンツェ~ 街のかけら」を観る。イラストレーターの千波さんが、受注作品ではなく、旅に出て好きなものをスケッチしてきた楽しい風景画。デザイン科を卒業の視点がそこに見え隠れしている。遠景は建築の魅力、近景は工作物としてのオブジェデザインの魅力に溢れている。

午後0時15分、執行部会議。1時、財団法人名古屋市文化振興事業団の宮田健さんが来訪。エンジン01文化戦略会議名古屋で、そのPRイベントとして浅葉克己さんが、名古屋造形大学で記念講演を開催。スーパーレクチャー2008スペシャルとして、芸術祭の10月12日(日)に決定、詳細打合せ。

浅葉克己さんは、アートディレクターでグラフィックデザイナー、多くの賞を受賞、日本を代表する一人として世界で活躍している。また卓球6段、デザイン界に鳴り響く卓球プレーヤーでもある。講演が楽しみ。

2時30分、アートプロデュース1年ゲスト講師として授業。自らのアートプロデュース経験をベースに、プロデュースワークの基本、実例を示しながら話す。時間が足りずに、さらにゲスト講師として来ることを約束。

彫刻の屋外アトリエで火の活気、何をしているかと聞けば、「刃物(彫刻道具)を作るために鉄に焼きを入れるためです。」火が気持ち良くなってきたので皆集まって来る。

Dギャラリーでは、「大学版画交流展ー交錯する版画ー」が開催されている。愛知県の3つの美術大学(愛知県立芸術大学・名古屋芸術大学・名古屋造形大学)が版画展で交流、毎年開催しているものである。

4時10分、入試委員会。4時50分、合同運営委員会。

5時30分、FD研修会。講師は桜花学園大学・名古屋短期大学教務課長の式庄憲二さん。

FDとは、ファカルティ・ディベロップメント(Faculty Development)、教員の授業内容や教育方法などの改善・向上を目的とした組織的な取組みの総称。それに対してSD(Staff Development)職員の質の向上がある。本日は両方の研修。

「学生満足度を高めるために」が本日のテーマで特に名古屋短大の学生自らの活躍を聴いた。圧倒的人気の保育科というキャラクターもあって、奉仕性、指導力が高い。しかし、一方では、教職員の努力も高く評価される。お話を伺って、名古屋造形大学のFDも気合いが入る。

7時臨時教授会。長くハードな一日であった。

2008/9/28 日曜日

● 9月28日(日)曇り。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:26

夕方4時、碧南市へ。本日で終了する碧南市哲学たいけん村無我苑での個展「高北幸矢グラフィック展」の搬出である。5時、いよいよ2ヶ月の展覧会が終わるかと思うとちょっとセンチメンタルだ。1週間ぐらいの個展でも搬出は寂しいが、長期となると一層である。碧南市のさらに公共交通機関の不便なところに、本当にたくさんの方々が訪れてくれた。芳名録に目を通して、感謝の気持ちでいっぱい。

★ 酒と肴とつまみ・・・クッキングー17
「酢鯖」

鯖のおいしい季節である。脂がのって、この涼しさも鯖の味を引立てる。甲高の鯖(断面が円に近いもの)を魚屋で選びたい。魚屋さんに訊いて「酢鯖にしたいのですが」と確認するくらい。今は鯖の良いのが出回っているので、酢鯖にはこの努力をぜひ。

買って帰ったら、すぐ三枚に下ろす、薄い皮を剥くことを忘れずに。粗塩を降り、冷蔵庫で寝かす、2~3時間。軽く水で塩を落し布巾、またはペーパータオルでしっかりと水気を拭き取る。丁寧に骨をとげ抜きで抜く、面倒だがていねいに、骨一本で興ざめする。

米酢、擦り生姜で漬ける。30分~2時間、漬け過ぎないように。酢をきっちり拭き取って薄切り。酢鯖の味は強いので厚切りでは味が濃過ぎる。私は、薬味葱を添える。酢鯖だけでもとても美味しいが、時々1~2本、鯖と一緒に口に入れると味に変化が出て楽しい。

酒は辛口日本酒、すっきりしたものが合う。昨日今日のように涼しいと常温で、暑さが戻ってきたら冷酒がお勧め。

2008/9/27 土曜日

● 9月27日(土)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:41

一気に涼しい秋の日になった。半袖が寒い。

夕方4時、陶磁器のまち:美濃を舞台にしたアートプロジェクト art in mino ‘08「土から生える」を観に瑞浪市陶町の大川採土場へ。

名古屋から中央高速を使って岐阜県瑞浪市へ、インターから30分、大川採土場へ着いたのは5時20分。

ここでは、遠藤利克の「石庭」をイメージした火と水によるインスタレーションが開催されている。遠藤利克さんは造形作家で名古屋造形大学客員教授。名古屋造形の卒業生、世界のアートビエンナーレに招待されるなど国際舞台で活躍。

広大な採土場は、荒涼としていながらも採土の跡が一つの造形性を示し、迫力のある空間を作っている。遠藤さんの石庭は、その部分を切り開き、全景を取り込み、巨大な塊と池、ガスバーナーからの火が地面より吹き出している。少しずつ日が陰り、その存在感が高まった頃。

舞踊家田中泯さんの舞踊が始まった。点のように見える遠方より現れ、ゆっくりと歩を虫が這うように進めて行く。採土場の崖を這い上がり、また土くれのように転げ降りる。底に辿り着くと、そこに置かれていたシャベルカーのシャベルに救われ徐々に遠藤作品に近づく。

遠藤作品を神のように真に据えて、踊り続ける。火で煽られ、最後は池に沈む、沈みつつ踊る。周りはすっかり闇、バーナーの火だけがわずかな明かりとして観客者は目を凝らす。土くれが闇に蠢く魔物のように見えた。

観客は2000~3000人だろうか、山の中でのイベントであるがアートの力を強く感じた。撮影禁止であったので、紹介できず残念。6時40分、会場を出る。

2008/9/26 金曜日

● 9月26日(金)雨のち晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:30

「学長ブログ」1000日目、つまり学長として1000日を務めたことになる、別にどうということはないか。しかし「学長ブログ・・・検索」で私のブログがいつもトップに出て嬉しい。これは不滅だ。ちなみに学長ブログは全国で13学長が挑戦しているが、毎日更新は私だけ、当然断トツのアーカイブです。愛読者の方々これからもよろしくお願いします。

午後学園本部。1時、人事委員会。1時30分、所属長会議。3時、常任理事会。5時終了。

夕方6時30分、セントラルアートギャラリーで「第二回オープンエンズアイランド展」レセプションに出席。

オープンエンズは、アートディレクター矢野まさつぐが率いるデザインプロダクション。展覧会は、とにかくパワフル、元気いっぱい。乾杯の挨拶を依頼され「多くの作品は良く解りませんが、解るものはものすごくいい、うらやましい。もっと解る事はオープンエンズのパワー、もっともっと派手にやって40代、50代にも刺激を与えてください。」気持ちの良いパーティであった。

前学長の石黒鏘二名誉教授から「記憶のモニュメント 石黒鏘二作品集」が贈られて来た。

★ BOOK IMPRESSION 18
石黒鏘二「記憶のモニュメント 石黒鏘二作品集」石黒鏘二発行

彫刻家石黒鏘二の作品の中から、パブリックアートをまとめたものである。1978年から2008年まで約50作品、論文、略歴等資料でA4サイズ全200ページの豪華本である。

作品については、この地域に住む人たちは見たことがあるものがいくつもあるに違いない。美術館に納められたものではなく、パブリックであることの絶対的存在である。しかし、それが石黒作品であったことを初めて知る人もまた多いに違いない。

街角や公園、公共空間において、彫刻・モニュメントを観賞するという認識はかなり低いと思われる。「観る」のではなく、「見える」という関係にあるそれらは、作家の主張もまた戸惑いがあるかも知れない。

いずれにしても、私たちはそうした彫刻・モニュメントを含む風景を背負って暮らしている。例え彫刻・モニュメントを含まない風景であっても、土木物、建築物、工作物、広告物など、街は造形物で溢れており、逃げること、拒否することなどできはしないのである。用のあるもので「ベンチだから」「時計塔だから」と安心していては、根こそぎ魂を抜かれてしまうだろう。

そう言った意味で、彫刻・モニュメントはありがたき罪深いものと言えるだろう。この作品集を出版した際のコメントに「自分がどういう時代に生き、何者だったのか、何を考えていたのか、あらためて知り大変勉強になりました」とある。私たちもこの作品集を開いて「私たちの生きている時代は、いったいどういう時代なのか、時代の思考しているものは何なのだろうか」石黒作品を通して考えたいものだ。

2008/9/25 木曜日

● 9月25日(木)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:50

午前11時、中電興業株式会社へ、この会社は中部電力グループの広告代理店。同社で「ストップ!!温暖化/カレンダー図画コンテスト」審査。愛知県地球温暖化防止活動推進センターが発行する「ストップ温暖化カレンダー」のための選抜審査。対象は幼稚園、保育園児の絵、ちょうど1000点の応募の成果で素晴らしい作品が寄せられ、汗しての審査となった。子供たちの絵は楽しい。

午後3時、経済産業省中部経済産業局地域経済部産業技術課特許室特許室長の高橋直彦さんと特許係の西尾直美さん、株式会社中日アド企画の柴田美穂さんが来訪。デザイン学生に向けての知的財産権セミナー開催打ち合わせ。プロダクトデザインコースの品川誠教授、情報デザインコースの渡邊敏之准教授、視覚伝達デザインコースの村田直哉准教授も参加。

経済産業省は、知的財産権の意識向上、普及をはかるために多くの施策を実施しているが、このたび教育関係(大学や専門学校)にセミナー講師を派遣し、その成果をはかろうとするもの。知的財産権はデザイナーにとって、人の権利を侵さず、自らの権利を守るものとして、私は大変重きを置いている。講義でも随所に知的財産権の話をしてきた。この経済産業省の提案に対して、名古屋造形大学はいち早く手を上げたと言う訳である。良いことは即実施する。

夕方5時30分、ハラスメント講習会。講師は、東北大学高等教育開発推進センター教授の吉武清實氏、臨床心理士でもある。講題は「大学におけるハラスメント防止について」学生を取り巻く環境には、人間関係の希薄化からトラブルが起きやすい現代の社会背景がある。ハラスメントが起こる背景や状況と対応、防止策についてお話いただいた。

ハラスメントと言えば、まだまだセクシャルハラスメントという認識が多いが、アカデミックハラスメント、パワーハラスメントを含んでのハラスメントである。「すべての大学でハラスメントは起きている」という前提で、きちんとした知識、認識を持つ為に講習会を実施した。対象は、教職員全員。7時終了。

2008/9/24 水曜日

● 9月24日(水)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:16

午前10時50分、大学院ゼミ。昼食後キャンパスを散歩。南面にある植物見本園の小楢(こなら)が黄緑から茶色に色づいて、一つの枝に多色の楽しい姿を見せている。大きさ、形、なんとも愛らしいドングリである。

ドングリは、団栗という漢字を書き、団という字は丸いという意味がある。団子、炭団、蒲団(ガマの葉で編んだ丸い敷物、転じてふとん)というように使われている。ドングリはつまり丸い栗という訳で、栗以外の橅(ぶな)、檪(くぬぎ)、樫(かし)、楢(なら)、柏(かしわ)などの果実の総称。檪が最も代表的である。

ドングリ独楽(こま)をつくるなら、この小楢が可愛く良く回る。つまようじを刺すだけで出来上がる。

午後1時30分、「愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会2008年度公開シンポジウム」の打ち合わせで、玉野総合コンサルタント株式会社の中垣淳一さんと株式会社都市造形研究所の細井昭男さんが来訪。

テーマは「都市景観における広告メディアの可能性」基調講演とパネリストを依頼される。私の研究分野に最もジャストミートのテーマであり、打ち合わせは快調に進んだ。シンポジウムは、11月11日、名古屋都市センターで開催される。

3時、キャンパスをブラブラ、とにかくキャンパスの散歩は楽しい。多くの学生との会話が生まれるのはこういう機会。「学長、コンビニができて嬉しい。」「学食のメニューもっと増えないかなァ」Tシャツの胸に黒い布をいっぱい取り付けた女子学生に出会ったので「おもしろいシャツだね」と言えば、即「胸毛です」造形大生のセンスに感動。

キャンパスの中央に立て看板、首を長くして待っているキリン「あと17日」。何が17日かと言えば芸祭(学園祭)まで、学生も教職員もこれで解るが、1年生はどうかなと気にかかる。

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