● 7月31日(水)晴れ。
遅めの朝食の後、午前11時、六本木の東京ミッドタウンへ。21_21 DESIGN SIGHTで「祈りの痕跡。」展を観る。21_21 DESIGN SIGHTは三宅一生のプロデュース、安藤忠雄の建築で話題になったた。

展覧会は、地球文字探検家浅葉克己ディレクション。本業グラフィックデザイナー浅葉さんの世界の文字を探してのライフワークは、既に30年を越えていると思われるが、今展はその集大成と言える。大蛇と遊ぶおちゃめな浅葉さんのポスターの前には、大谷石の卓球台が置かれ、卓球の浅葉としての遊びをここでも実現。会期中ときどき卓球パフォーマンスをしに来るそうな。

展覧会場は一転して、人類の表現としての人間博物館である。表現というものは、表現が先にある訳ではない、表現のための表現、芸術のための芸術というものはない。それらの根底にあるものは、「祈り」である、ということを徹底して見せてくれる。
浅葉克己の大個展とも言えるが、マシュー・カーター、木田安彦、李禹煥、内田繁、杉浦康平ら出展作家も浅葉克己と一体となって素晴らしい。いつも明るく、南京玉すだれなど披露してのおちゃめな浅葉克己さんがここへ来て大ホームランを放った感じだ。
目黒に移動、東京都庭園美術館で「舟越桂 夏の住宅」展を観る。

舟越桂の彫刻は、木彫彩色の人物像である。ガラス玉の瞳がゾクッとする人物像は、人形、人間、彫刻の三者を行き来して艶めかしい。
近年謎めいた両性具有のスフィンクスを手がけ、その妖しさが一層深いものになってきている。また皮、金属が人物像(人物)に取り付けられた技法は、義手、義足などが持つパワーを見せつけられ揺るぎない。
会場は、18体の彫刻のほか、版画と彫刻作品のためのドローイングが展示されているが、彫刻原寸に近い大きなドローイングがまた素晴らしい。
「言葉をつかむ手」「肩で眠る月」「水に映る月蝕」「白い歌をきいた」「森へ行く日」など作品のタイトルもとっても好きだ。舟越桂は詩人だ。
展覧会を見終えて、庭園を散歩したが、舟越作品の後では庭園があまりに普通でしかなかった。

午後4時の夏休みの満員新幹線で名古屋に戻る。














