2008/7/31 木曜日

● 7月31日(水)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:07

遅めの朝食の後、午前11時、六本木の東京ミッドタウンへ。21_21 DESIGN SIGHTで「祈りの痕跡。」展を観る。21_21 DESIGN SIGHTは三宅一生のプロデュース、安藤忠雄の建築で話題になったた。

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展覧会は、地球文字探検家浅葉克己ディレクション。本業グラフィックデザイナー浅葉さんの世界の文字を探してのライフワークは、既に30年を越えていると思われるが、今展はその集大成と言える。大蛇と遊ぶおちゃめな浅葉さんのポスターの前には、大谷石の卓球台が置かれ、卓球の浅葉としての遊びをここでも実現。会期中ときどき卓球パフォーマンスをしに来るそうな。

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展覧会場は一転して、人類の表現としての人間博物館である。表現というものは、表現が先にある訳ではない、表現のための表現、芸術のための芸術というものはない。それらの根底にあるものは、「祈り」である、ということを徹底して見せてくれる。

浅葉克己の大個展とも言えるが、マシュー・カーター、木田安彦、李禹煥、内田繁、杉浦康平ら出展作家も浅葉克己と一体となって素晴らしい。いつも明るく、南京玉すだれなど披露してのおちゃめな浅葉克己さんがここへ来て大ホームランを放った感じだ。

目黒に移動、東京都庭園美術館で「舟越桂 夏の住宅」展を観る。

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舟越桂の彫刻は、木彫彩色の人物像である。ガラス玉の瞳がゾクッとする人物像は、人形、人間、彫刻の三者を行き来して艶めかしい。

近年謎めいた両性具有のスフィンクスを手がけ、その妖しさが一層深いものになってきている。また皮、金属が人物像(人物)に取り付けられた技法は、義手、義足などが持つパワーを見せつけられ揺るぎない。

会場は、18体の彫刻のほか、版画と彫刻作品のためのドローイングが展示されているが、彫刻原寸に近い大きなドローイングがまた素晴らしい。

「言葉をつかむ手」「肩で眠る月」「水に映る月蝕」「白い歌をきいた」「森へ行く日」など作品のタイトルもとっても好きだ。舟越桂は詩人だ。

展覧会を見終えて、庭園を散歩したが、舟越作品の後では庭園があまりに普通でしかなかった。

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午後4時の夏休みの満員新幹線で名古屋に戻る。

2008/7/30 水曜日

● 7月30日(火)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:20

久しぶりに休暇をとって、東京へ。名古屋、その近辺はスケジュールの隙間で見聞を広めることができるが、遠方となると相当スケジュール調整が必要。

午前11時過ぎ、上野の東京国立博物館で「対決巨匠たちの日本美術」を観る。

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とんでもない企画、タイトルである、はっきり言って品がない。テレビ番組、K1でもあるまいに対決とは何事、およそ展覧会の名前からはほど遠い。

しかし、運慶 vs 快慶、雪舟 vs 雪村、永徳 vs 等伯、光悦 vs 長次郎、若冲 vs 蕭白、宗達 vs 光琳、仁清 vs 乾山、円空 vs 木喰、大雅 vs 蕪村、応挙 vs 芦雪、歌麿 vs 写楽、鉄斎 vs 大観、このオールスターキャストで観に行かない訳にはいかないだろう。それも代表作、国宝、重文の大ラッシュである。

予想通りぎっしりの会場の中、K1を観るように固唾を呑んで観る。いいかげんな気分では、こちらがノックアウトされてしまう。1時間30分、長時間の闘いの末ぐったり、普通単独で充分楽しめる作家が22人である。しかも相手に負けてなるものかとそれぞれ最高作品での勝負だ、たまらない。

イヤー、良かった。満足感が高い、これ以上の企画はないだろう、品などなくて良い、これからは美術もエンターテイメントである。企画した東京国立博物館学芸員たちの高らかな笑い声が聞こえるようだ。

気を取り直して銀座へ、SISEIDOU GALLERYで「夢の饗宴・歴史を彩るメニュー×現代のアーティストたち」を観る。グループ展だが、シアタープロダクツ(武内昭・中西妙佳・金森香)の「記念撮影」の2作品が圧巻。他の作品はそれらに従属するものとしてしか観ることができない。

メゾンエルメス8階フォーラムで「レフトオーバーズN.S.ハーシャ展」を観る。N.S.ハーシャは、インド生まれ、インド在住の現代美術作家、大きな会場にバナナの葉に用意された食事の食べ残しが100ほど並べられている。食事はカレーなど数種、恐らくディナーに相当する。食をテーマとしたこの作品から、多くの者たちが自らの嫌悪で展覧会を後にするに違いない。噛ったダイレクトメールのバナナイエローが目に焼き付いた。

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松屋銀座7階デザインギャラリーで「6人のデザイナーがつくる自分で使う家具」展を観る。参加デザイナーは、佐藤卓、岩崎信治、松永真、面出薫、原研哉、川上元美、グラフィックデザイナー、家具デザイナー、照明デザイナーの6人であるが、「自分で使う」というコンセプトがきちんと楽しくデザインされていたのは、どちらも玄関に置くスツールをデザインした佐藤卓と川上元美であった。

午後4時、渋谷のホテルにチェックイン、シャワーを浴び、ジーンズからスーツに着替えてBunkamuraオーチャードホールでパリ国立オペラ初来日公演「消えた男の日記」「青ひげ公の城」を観る。

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チラシである程度は予想していたが、ものすごいアバンギャルドなオペラである。ハイテクの舞台美術、ヌードを含む現代的でシンプルな衣装、セクシーな演出。観る者にものすごい緊張感を与える。チラシには、「パリからの衝撃!!」「世界の最先端を走るパリ・オペラ座がついに日本へ!!」が決しておおげさではなく、全身にぶつかって来るものであった。充実の一日、一夜。

2008/7/29 火曜日

● 7月29日(月)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:42

午前10時、碧南市哲学たいけん村無我苑での個展初日で会場へ。2ヶ月の長期であるが、やはり初日の緊張は心地よい。

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無我苑は、名古屋工業大学の若山滋教授の設計で、哲学たいけん村にふさわしい空間が造り出されている。そこにどのように展示するか、ギャラリーを内蔵として身体に問いかける展示を試みたがどうだったろう。もっと挑戦したかったが、展示条件、保安の問題が難しい。8月2日のオープンニングの日1日限定でインスタレーションを考えたい。

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11時過ぎ、中日新聞の坂口千夏さんが来場、取材を受ける。新聞記事の紹介面積に限りがあることは充分承知で、70点作品すべての思いを語る。

正午過ぎ、会場を後にして大学へ。碧南市から、高浜市、半田市、阿久比町、阿久比インターから知多半島道路、大府市、東海市、名古屋に入って、名古屋市高速道路、緑区、南区、瑞穂区、昭和区、高辻インターで高速道路を出て、中区、国道19号に入り、東区、北区、春日井市、国道を外れて小牧市、名古屋造形大学着、1時間30分。

午後2時、2010年度大学案内打ち合わせ。大学案内は、2008年度の今年使用しているものが2009年度のもの、つまり2009年度入学生用。次の大学案内は2010年度用となるわけで、大学が最も早く進んでいくところである。

午後6時、9月に再オープン予定の私が主宰するギャラリー、スペースプリズムの引っ越し。深夜までかかる。

2008/7/28 月曜日

● 7月28日(月)晴れ、一時大雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:36

前期末、週明け、前期試験初日、大学はいろいろ忙しい。学生は、図書館、学生ホールを陣取って試験勉強に忙しい。普段と異なる不思議な活気である。

午前10時、「造短42年史」伊藤形成事務所との打ち合わせ、大橋基博教授、森田紘教授編集員も参加して具体的デザイン内容の検討。

11時、入試委員会。11時30分、執行部会議。昼食を挟んで午後0時30分、執行部会議再会。午後2時、第三者評価準備室会議。3時、入試判定教授会。3時30分、合同教授会。4時30分終了、学長室で渡辺直彦准教授から学園教員評価委員会報告を受け、意見を述べる。

夕方5時、大学を出て名古屋自宅へ。大急ぎで着替えて名古屋駅にある名鉄ホール屋上ビアガーデン。6時30分、「愛球会」で宴会。「愛球会」は、名古屋造形教職員でプロ野球をこよなく愛するメンバーの飲み会、ファンはどこでも良い、知識もいい加減でも良い。大学の仕事の話はタブー、ひたすら飲んで騒ぐ。今回は阪神の独走でくやしいが、愛球会メンバーは阪神ファンが約4割もいる、考えられない。

★ 看板ウオッチング18

「建学の精神、学園看板」

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新幹線名古屋駅構内に我が同朋学園の看板がある。私がデザインしたもので、「建学の精神をビジュアルに示したもの」「学園の看板として、知、情、爽やかな印象を残すもの」「雑踏の駅構内で目に映え、心に残るもの」の3つのコンセプトを重ね合わせるものを考えた。

中でも建学の精神「共なるいのち」を託したカモメとクローバーは、私の写真を使用「生きとし生けるもの」たちへの讃歌である。

2008/7/27 日曜日

● 7月27日(日)晴れ。一時雨

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:33

朝から個展展示作品のためのキャプション作り。11時過ぎ碧南市哲学たいけん村無我苑で個展搬入、飾り付け。冷房の効いた中であるが、激しく動くのでやはり汗びっしょり。無我苑長の鈴木さん、スタッフの加藤さん、途中から碧南市教育部文化振興課長の石原好実さんらが手伝ってくれて、午後5時キャンプションを取り付け無事終了。

74点、7ヶ所への展示を一部紹介。

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2008/7/26 土曜日

● 7月26日(土)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:48

猛暑、酷暑、激暑いろいろ束になってかかってくる感じですね。大学のキャンパスもやはり暑い。しかし玄関脇の池の鯉だけが気持ちよさそうに泳いでいる。

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本日土曜日だがAO1期入試で大学へ。AO入試とは、アドミッションズ・オフィス入試の略で、出願者自身の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試。学力試験の得点で決められてきたこれまでの入試とは大きく異なる。大変手間のかかる入試であるが、受験者、大学の深い理解がその間に行われ、「こんなはずではなかった」というようなことが大きく除かれる。

本日はアートプロデュースコースのAO入試のみが開催。午前中に終了。

★ ブログの付録54—アルファベットの話D

Aから始まるランク付けで、Dランクというのは相当悪いイメージに扱われる。いわゆるAからCまでが等間隔で、そこから外れてDランク。CとDには大きな差が存在する。成績でもDだけが不合格。なんとなくDame(ダメ)Dobon(ドボン)のDであったり、DownやDark、Dust、Deadというマイナーな単語ばかり思いつく。わが健康診断にもDがあった。惰性、堕落、妥協・・・。

2008/7/25 金曜日

● 7月25日(金)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:00

朝からベランダのクマゼミがうるさい。ベランダの柵で鳴いている、きっと柵の鉄管が共鳴箱の役割を果たしているに違いない。あまりにうるさいので、撮影後追っ払う。

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午後1時、名古屋市中村区にある学園本部へ。1時、学園人事委員会。1時45分、所属長会議。2時30分、常任理事会。4時30分、臨時理事会。5時30分、再び常任理事会。6時30分終了。

急いで帰宅。7時10分、名古屋栄、東桜のレストランイタリッチで母校、津高等学校の学年同窓会。言い出しっぺで永年幹事であるが今年は忙しく友人に90%依頼。高校の所在地は三重県津市であるが、名古屋を生活拠点にしている人も多く、12人が参加。団塊最後の世代として皆うっとうしいくらいに元気だ。58歳、集まるとちょっと恥ずかしい青春である。10時30分終了、語り足りない者は、2次会、近くのバーへ、そのへんでささやかに幹事。

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