2008/6/30 月曜日

● 6月30日(月)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:11

昨日とは打って変わり、カラッと晴れ。植物見本園の梯梧(でいご)は、真夏に向けてその紅を濃くしている。

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梯梧は沖縄県の花で、スリランカ、インド、マレー半島に原産するというアジア熱帯の象徴的な花。晩年を奄美大島で過ごした日本画家田中一村の絵にも登場する。

11時、執行部会議。

2時、スーパーレクチャーのために福田繁雄先生が来校。近況を伺っているまに、すぐ2時30分、講義の時刻。世界を代表するグラフィックデザイナー福田繁雄さんは、名古屋造形大学客員教授で私の所属する社団法人日本グラフィックデザイナー協会会長を長く務められており、国内外に展覧会、講演、審査が多い。来週も世界グラフィックデザイン会議で韓国へ1週間も出かけられる。その後はメキシコでの審査とあいかわらず忙しい。

講演タイトルは「福田繁雄のイルージョン2」福田先生が世界を巡っている中で集めたイルージョン・コレクションをそのエピソードとともに紹介。笑い声が絶えない中でアッという間に終了。「もっと観たい」の声に「このくらいで終わるのがいいんだよね、また次ということで。」

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夕方6時「今日中に東京へ帰らなくてはならない。」という福田先生と食事、お酒が入るとどんどん話題が広がって絶好調。76歳、ものともせず。

2008/6/29 日曜日

● 6月29日(日)雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:52

雨の中、終日主宰するギャラリー、スペースプリズムの引っ越し。幸運なのは、なぜか荷積みの時間だけが雨が上がっていたこと。朝から夜9時過ぎまで、バテた。

★ BOOK IMPRESSION 14

湯本貴和[文]/磯野宏夫[画]「熱帯雨林生命の森」湯本貴和・磯野宏夫自費出版

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本の始まりは、大学共同利用法人・人間文化研究機構総合地球環境学研究所教授の湯本貴和氏が磯野宏夫氏のホームページにアクセス、熱帯雨林を描き続ける磯野氏の画集に感動、購入したことによる。すぐ2人は意気投合、出版社が付かずとも我々で出版という運びになったとエピローグにある。

全ページ熱帯雨林を旅するような、素晴らしい文とイラストレーションによって構成されている。プロローグで「熱帯雨林は、サンゴ礁や巨大都市と並んで、地球上でこれまで生物が造り上げた、最も複雑で最も高い機能を備えた構造物である。」とある、巨大都市と並ぶ熱帯雨林の説明に鳥肌の立つ思いがした。

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熱帯雨林絶賛とその危惧によって綴られる一冊であるが、是非多くの人に手元に置いて欲しい、そして誌上だけでも熱帯雨林の素晴らしさを堪能して欲しい。税別1800円、送料・税込み2400円。磯野氏のホームページより購入可http://www9.ocn.ne.jp/~hiroo/order.html

2008/6/28 土曜日

● 6月28日(土)曇りのち雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:10

午後、国際デザインセンターへ、中部クリエーターズクラブ創立35周年記念イベントに出かける。中部クリエーターズクラブは、私が32年所属している中部地域におけるグラフィックデザインを中心としたデザイン団体。かつては、副委員長を何年にも渡って務め、クラブのために働いたが、後進に譲ることが重要と今は一般会員である。

デザインギャラリーで「中部クリエーターズクラブポスター展“BALANCE OF ECOSYSTEMS”」を観る。名古屋市が2010年に開催する生物多様性会議COP10 : Nagoya, Japan 2010に協賛してのもの。

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午後3時、デザインホールで記念講演会。デザイン評論家で武蔵野美術大学教授の柏木博さんによる「現代日本のグラフィックデザインを築いたクリエイターたち」亀倉雄策、田中一光のグラフィックデザイン両巨頭が亡くなって以降、日本のグラフィックデザインを造り上げてきた20名のインタビューから。さすが柏木さん、理路整然、かつエンターテイメント、楽しく内容の濃い講演会であった。

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柏木さんとは、現国際デザインセンターの計画が打ち上げられた1988年、同じ構想委員会のメンバーとして交流が始まって以来の友人。早20年、デザイン評論家として当時、華々しく登場して来たが、その後後塵を排する者はなく、あいかわらず日本を代表するデザイン評論家である。

午後6時30分、同デザインホールで記念パーティ。アトラクションの尾張萬歳が披露された、36年名古屋に住んでいるが初めてである。尾張萬歳とは、愛知県知多市に伝わる伝統芸能、江戸の三河萬歳に対して、伊勢・紀伊・近江・木曽を回り影響を与えて来た。始めは百姓の農閑期の出稼ぎであったが、人気が出て、職業として成り立つまでになった、現在の万歳の基となった。国重要無形民族文化財。

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2次会・3次会は、東京からこの日のお祝いに駆けつけてくれたリクルートクリエイティブセンターの大迫修三さんと、大須の中華料理屋、伏見のパブとはしご。パブ英吉利西屋で生けられていた大きな薊(あざみ)が美しかった。

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2008/6/27 金曜日

● 6月27日(金)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:35

午前11時、名古屋造形大学と同じ学園である名古屋音楽大学へ、キャンパスは名古屋市中村区にある。

昨夜開催された「中国訪日教育旅行芸術関係者誘致事業交流会」中国からの芸術教育関係者の方々が、名古屋造形大学へ見学という希望があった。しかしメンバーが音楽関係ばかりであったので、同じ学園の名古屋音楽大学をお勧めしたという次第。

私もレッスン授業を間近に見たことがなかったので参加。一流の楽器を使用して、個室でのマンツーマン、なんという贅沢な素晴らしい授業であろう。もちろん、音楽大学はどこでもこのスタイルでなければ授業が成り立たない訳であるが、感動である。中国の教授達も熱心に見学、質問をされていた。

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昼食を学食でという強い希望があり、みな学食へ。こういうところも、研修に徹している。中国の大学はどこも大発展の途中で、しかも国家戦略としても大学の充実は急務である。「おいしい、おいしい」の昼食の後はカフェへ。

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私は、同じキャンパス内の同朋学園本部へ。1時、学園人事委員会。3時、常任理事会。5時、所属長会議。6時20分終了。

急いで金山にある名古屋市文化市民会館へ。7時、「中国四川大地震災害復興支援チャリティーコンサート/涂善祥と音楽の仲間たち郷音郷情」を聴く。

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多くの協賛、中国琵琶演奏家涂善祥ら11名のボランティア出演によって、この日の売り上げ数百万が中国四川大地震災害復興支援にまた、宮城岩手大地震の方へも支援金が贈られる。

そうした善意の中でのコンサートであったが、中国、日本、モンゴル、韓国、東アジアの音楽文化が結集、迫力あるどっぷりと楽しいコンサートであった。

2008/6/26 木曜日

● 6月26日(木)曇りのち雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:17

3限目午後1時、謝徳会(しゃとくえ)、理事長はじめ名誉教授の方々が見える。謝徳会とは、本学の母体同朋学園の創立者住田智見(すみだちけん)先生のご命日をご縁として、大学発展に尽くされた方々を慕い、法要を行う。そのことを機会として本学の発展を誓うものである。総礼、勤行、小島隆治新理事長の法話を含めて、滞りなく謝徳会が済む。

2時、学長室で小島隆治理事長、武田有史局長、河邊善成事務部長と名古屋造形大学今後の展望について話し合う。3時30分、明日の人事委員会、所属長会議、常任理事会に向けての資料作成。

午後5時30分、D101教室でArt Field 2008説明会、立食パーティ。キャンパスでは、当然禁酒、しかし、お好み焼きとマフィンで大いに盛り上がっている。食い物恐るべし。学生の笑顔は気持ちがいい。

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夕方6時30分、名古屋キャッスルプラザホテルで開催の「中国訪日教育旅行芸術関係者誘致事業交流会」に出席。中国からの芸術教育関係者のほか愛知県の芸術関係大学の学長、教授らが出席。名古屋で活躍の中国琵琶演奏家涂善祥さんも出席、私の隣席。涂善祥さんとは長年の友人で、何度もコンサートに出かけている。

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会は、中国四川大地震被害者の方々への黙祷から始まり、挨拶も何度も地震の被害者の方々を見舞う言葉が込められていた。会は和やかなうちに進められた、涂さんからは、「後で我が家にお茶を飲みにいらっしゃいませんか?おいしい紹興酒もあります」のお招き。

というわけで、午後8時30分、中国のお客様江西師範大学音楽学院院長の徐希茅教授、江西宜春学院音楽学院院長尹経民教授、中華人民共和国駐名古屋
総領事館郭宝忠領事らとともに数人、名東区の涂さん宅へ。応接間には涂さんのアートコレクションが飾られていたが、私の版画もありとても嬉しい。

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中国語と日本語の入り乱れる中、深夜まで楽しい歓談の時間を過ごす。

2008/6/25 水曜日

● 6月25日(水)晴れのち曇り。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:42

午前9時20分、1限目デザイン理論特講。本日は「デザインと現代美術」、現代美術とは何か、マルセール・デュシャンから始め概要30分、contemporary artのcontemporary とは何か、デザインはcontemporary でなくてはならない。現代美術とデザインは、常にcontemporary という部分を激しく共有しており、互いに刺激し合い影響し合っている今日である。

10時50分、2限目大学院ゼミ。

午後0時30分、名古屋造形大学アート&デザイン実験室LABOX運営会議。日本画濱田樹里、視覚伝達デザイン津田純人、情報デザイン外山貴彦の専任講師のプランが具体的になってくる。

1時、河邊善成事務部長と当面の諸問題について相談、事務部長との打合せは、その後仕事が増える。

2時、春日井市企画調整部文化課の片桐繁樹課長と伊藤美雪主査が来訪。先日に続いて春日井市のキャラクターデザインについての相談。

3時過ぎ、大学を出る。東名高速道路春日井インターから入って名古屋西インターで降りて猿投グリーンロード沿いにあるトヨタ自動車博物館へ。

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4時、学芸課長の西川稔さんと会談。今後の名古屋造形大学とトヨタ自動車博物館の学術・研究の協力について話す。いろんなアイデアが飛び出すが、そこは可能性に留める。

その後博物館内をご案内いただく、早20年が経ったとのこと、出来たばかりの頃来て以来なので、そのボリュームアップに驚く。西川さんは盛んにリニューアルを口にされたが、何より膨大な実物コレクションがカーマニアには最高。殆どの車が現役で走ることができるとのこと、そのための修理が部品がなく大変とのこと。

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ルネ・ラリックカーマスコット展示室があり、32種すべてのコレクションを集めているとのこと、ルネ・ラリックファンとしては、しびれる部屋であった。カーマスコットというのは、自動車のボンネットの先端についている飾り、我々の日常の車には殆どないが、高級車にはピカッと光るアレ。それがルネ・ラリックデザインのセミクリスタルでできている。撮影OKなのに、見とれていて写真なし、残念。フォローwww.kuu-kan.co.jp/design/rune/rune.htm – 6k -

2008/6/24 火曜日

● 6月24日(火)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:11

久しぶりの好天気、爽やかである。午前中、半田市景観アドバイザー。

午後2時、本日のスーパーレクチャー講師、岩崎永人さんが来校。岩崎さんは、彫刻家で、1983年より個展を中心に作家活動を展開。キリンコンテンポラリー・アワード’94で審査員特別賞。「TORSOトルソ1—27」個展(キリンプラザ大阪)、「TORSOトルソ1—34」個展(キリンアートスペース原宿)で注目を浴びる。フィレンツェ・ビエンナーレB’96、大地の芸術祭/越後妻有アートトリエンナーレ2000(新潟)出品の活躍で知られる。*作品はHPトップページ「SUPER LECTURE 2008」に掲載。

私との出会いは 、キリンプラザで作品を拝見して感動、講義で学生に話し、そのことを学長ブログに書き、岩崎さんがチェック、私にコンタクト、メールで交流後、レクチャー依頼。本日が初対面。

2時スーパーレクチャー、テーマは「植物と美術」。自己紹介的作品紹介から話はどんどん核心に入って行く。学生のために技法説明もていねい。私が興味深かったのは「植物と人体の相似象」「アートの興行化」。またアートと地球の温暖化では、作品を造るのにどれだけのCO2を排出するか、作品を廃棄するのにどれだけのCO2を排出するか、具体的な数字ではなく、そうしたことによる作品からのメッセージ性である。

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環境問題から哲学まで、多様で深いレクチャーであった。

レクチャー後、キャンパスをゆっくりとご案内、「いやー、美大のキャンパスってなつかしい、やっぱりいいですね。」岩崎さんは、武蔵野美術大学出身。

午後7時、食事をしながら昼間のレクチャーの続きで話し込んだ。作品を通じての出会い、メール、ブログを通じての理解など、初対面ではあるが永くおつき合いがあったような親しい時間であった。

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