2007/10/31 水曜日

● 10月31日(水)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:10

午前9時20分1限目、大学院「デザインマネージメント」ネットワークの意味と形成。血縁から始まり、地縁、学歴縁、趣味縁、職場縁、インターネットによる広いネットワークも重要であるが、広いだけでなく、ネットワークは太くなくてはならない。33年間のデザイナー人生で集まった名刺3万枚、すべて寸時に取り出せるように整理した名刺ファイルを見せながら、ネットワークの重要性を話す。

2限目、大学院ゼミ。野田洋和君は「デザイン教育による知的財産権」、禹相徹(ウサンチョル)君は「韓半島の平和」、鹿志村真由さんは「ゴミ問題をテーマとした週間カレンダー」に取り組んでいる。

午後12時20分、美術領域における進路チャートワーキング会議。

午後キャンパスを巡る。秋のやさしい日差しの中で、スケッチをする学生、木陰で談笑する学生、穏やかでキャンパスらしい風景をみていると、大学っていいなと思う。

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午後2時、大脇建設の速水晋司専務と豊本英嗣社長室長が来訪。1年前から進めていた社屋への壁画が完成、その報告に見えた。壁画は大学院生洋画専攻の斉藤大二君が何ヶ月もかけて完成した大壁画。「是非学長も見に来ていただきたい」という要請を受けて来月の訪問を約束する。

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夕方、名古屋に戻り、笹島の名古屋・新ビッグトップで本日より開催の「ドラリオン」を鑑賞。ドラリオンは、カナダのサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」の一つで、サーカスというジャンルから大きくはみ出した大エンターテイメントショウである。

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核となるサーカスの空中をダイナミックに使った技術は勿論、生で演奏、歌われる音楽、衣装、ストーリー、スピードそのすべてがアートとしての高いレベルを誇っている。大いに満足をして帰途に着く。

2007/10/30 火曜日

● 10月30日(火)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:56

午前11時、学園本部の武田有史事務局長来訪。情報交換、今後の対策等打ち合わせる。日常は、電話とEメール、緊急は携帯電話のホットライン。しかし会って話すことで深いコミュニケーションが得られる。

午後2時キャンパスへ、コンピュータルームを覗く。視覚伝達デザインコース3年、鳥居正幸非常勤講師の授業。A1サイズの紙を加工してページ物の広告ツールを作成、例えばA4であれば、16ページ、A5であれば32ページとなる。広告テーマは各自の好きなもので良い。原優美さんは、「レース編み」をテーマにリーフレットを作成。入江由美さんは、「プリン」をテーマにA4、16ページ物を作成。「ポイントは、エディトリアルデザインとしていかに美しい文字組を行うか」と鳥居先生。

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午後3時30分、本日のスーパーレクチャー講師稲本健一さんが、梶田知嗣さんと来訪。稲本さんは、名古屋造形芸術短期大学プロダクトデザインコースの卒業生で、現在株式会社ゼットンの社長、名古屋造形芸術大学客員教授。梶田さんは稲本さんと同期で株式会社ゼットン専務、インターメディアコースの卒業生。

株式会社ゼットンは、名古屋、東京、横浜、京都、シドニーなどに27店舗を経営、東京ミッドタウンの「オレンジ」、徳川美術館・徳川園の「ガーデンレストラン徳川園」、名古屋テレビ塔の「ザ・タワーズレストラン」などが話題。また東京第一号店では、ひつまぶし、手羽先、みそ串カツなどで勝負、「なごやメシ」ブームの仕掛人として知られる。株式会社ゼットンは、最近一部上場企業となる。

4時、スーパーレクチャー。長身、トライアスロンで鍛えた引き締まった体からトークが始まる「このキャンパスで、育ててもらいました。いっぱいの友達をつくりました。ここが僕の原点です。・・・」熱いメッセージである。

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学生時代の話から、サラリーマン時代、プロダクトデザイナーの時代、一号店であるバーレストラン竈(へっつい)オープンのエピソード。「飲食業ってなんてクリエイティブなんだろう」が印象的であった。

今日中に東京へ、という多忙な稲本さんと栄にあるゼットン「ヴァンアベニュードシャンパーニュ」でシャンパンを傾けながら過ごす。

2007/10/29 月曜日

● 10月29日(月)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:44

キャンパスを巡りながら、引き出しに眠っていたアスターの花の種を蒔く。

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秋蒔きで、今蒔けば春にはアスターの花が咲く。場所はちょっと秘密、芽が出て花が咲いたら、今日のブログが生きて来る。「花咲かじいさん」の気分だ。

週明けは、伝票、郵便物、決済事項など山積みで事務仕事が忙しい。苦手なのはアンケートで、文部科学省関係から、大学が所属する各団体、研究機関、企業、他大学からのもので、大学のどの部署に依頼するかわからないので、みな学長宛に届く。他部署にまわす判断はともかく、自分が記入せざるものはもっと大変。無視するとアンケートから名古屋造形大学の名前が消えるということもあり、それが発表された場合、マイナスが大きい。とにかく目を通すだけでも大変。

午後4時、スーパーレクチャー第8弾、日本画家上村淳之「美の発見」。上村先生は、名古屋造形大学客員教授で、創画会、日本芸術院会員、松伯美術館館長でもある。鳥の日本画第一人者で著名。また祖母上村松園、父上村松篁と三代続く日本画家としても知られている。

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レクチャーは、学生時代からの作品紹介に加えて、美の発見の様々な体験を話された。ユーモア溢れるトークで、上村松園、上村松篁さんの話も楽しかった。ご本人が日本画家になると言ったら父松篁さんは、猛反対されたそうだ、そのくせ淳之先生のご子息が全員画家以外の道に進むと言ったら「一人ぐらいは画家の道を」と言ったそうだ。結局お一人は進路変更をされて、東京芸大に行き直し現在画家の道を歩み始めたそうで、日本画家四代である、すごい。

「絵を描く環境はとても重要で、一番いい心境の中で一番いい絵が描ける。日々精進である。」ご自身の野鳥園について「かつてはすべて自分が面倒をみていたが、今は7人のスタッフが世話をしている。外国のものも含め二百数十種の野鳥がいて、上野動物園、東山動物園より種類が多い。多分日本一。」鳥の話に入ったら、尽きない。

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午後7時、今日中に京都に戻られるという上村先生をお引き止めして、食事。日本画の話、鳥の話、京都の花街の話、芸術院の話、天皇家をもてなされた数々の話。ちょっと体験しそうもない話が山ほど、楽しい夜だった。

2007/10/28 日曜日

● 10月28日(日)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:30

遅い台風も去って、快晴の秋の日。午後、「第14回バンブーインスタレーションinおおくさ2007」の審査で小牧市大草に出かける。

「バンブーインスタレーションinおおくさ」は、有志によって立ち上げられたバンブーインスタレーション実行委員会主催によるもので、「竹の環境造形展」である。名古屋造形芸術大学、メナード美術館が協力。小牧市、小牧市教育委員会が後援している。昨日から始まり11月4日まで、小牧市大草地区八田川沿いの田んぼで開催される。

21チーム・個人の参加で、稲刈りの済んだ田んぼに、竹を主に造形作品を展示。そのほかカフェ、屋台、音楽会、工作、竹とんぼ飛ばし大会など賑やかに開催される。

本日は、その環境造形作品の審査で、審査委員長の私の他に、坂田新愛知文教大学学長、加藤大博名古屋経済大学名誉教授、相羽規充メナード美術館館長、副島孝小牧市教育委員会長。1時間30分かけて全作品を見て回り、全員で審査、八田川賞(最優秀)他を決定した。

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幼稚園から小学生、大学生、社会人、主婦まで多様な出品者、相当に見応えがある。秋の晴れた日、ウオーキングを兼ねて参加すると楽しいイベントである。

www.bamboo-ookusa.jp/

★ ブログの付録32—数字の話31

一般に1ヶ月は30日、しかし1年のうち7ヶ月は31日である。したがって、1ヶ月の概念は31日であって良いわけだが、やはり30という区切り数の存在は大きい、それに2月の28日が足を引っ張っているのだろう。今月中に仕事アップというなんとも忙しい時、この30日で終わるか、31日まであるかがものすごくありがたい。その意味で31という数字がなんともいとおしく思えるのは私だけだろうか。ちなみに31日ある月を大の月、それ以外を小の月という。

2007/10/27 土曜日

● 10月27日(土)雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:57

午前11時、スペースプリズム・デザイナーズギャラリーで「FUKU展2007秋冬」を観る。久野周一、鈴木裕子、永井久恵、百瀬みち代の秋冬コレクション。

久野さんは、ブティックisleのオーナーで、舞台衣装を手がけるアーティストでもある。今展の出品作品は、ブルーシートや梱包シートを加工したオリジナリティ溢れるもので、チープな素材をエレガントにデザインしている。久野さんらしい。

spaceprism.com/

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午後12時30分、日本福祉大学名古屋キャンパスで開催の「第49回愛知学長懇話会」に出席。

レクチャーは文部科学省研究振興局長の徳永保氏による「大学改革の現状と課題」平凡な講題だが中身は濃く、特に平成20年度から実施される予定の「異なる大学で一つの学部、研究科を設置できる大学連携教育・研究」が興味深かった。

続いて、中部大学総長飯吉厚夫氏による「持続可能な発展のための教育10年ESD(Education for Sustainable)と中部RCE(Regional Centre of Expertise)」の概要説明。サスティナブルがキーワードになる時代である。

そのほか多くの議題と報告がなされた。午後3時30分終了。

午後4時、ガレリアフィナルテで「日野田崇展」を観る。ポップなセラミック彫刻は、既に国際的作家として著名であるが、今展はインスタレーションとしての広がりを見せており、日野田ワールドが楽しい。1点1点丁寧な制作で、反転する表裏がセラミックならではの表現に結びついており、マンガの持つ平面性に四次元性が織り込まれている。

www.finarte.net/

午後4時30分、名古屋市民ギャラリー矢田で名古屋市民芸術祭2007主催事業「rooms」を観る。出品者は井手創太郎+高浜利也、栗本百合子、寺内曜子、充実の現代美術作家たちである。企画委員は、設楽知昭、小林亮介、山本さつき、小林さんは名古屋造形芸大教授、他のお二人は非常勤講師をお願いしている。

栗本百合子さんの作品は、大展示室である第一室を占拠、4本の白い巨大柱で構成。観覧者は一瞬あっけにとられ、どのように関わろうかと緊張する。やがて見つけた柱の扉をおそるおそる開け、中に入ってみる。吸い込まれるような天井には、トップライトの光が誘っている。ギャラリー空間にある4つの窓を主役に取り込んで見事なインスタレーションとなっている。

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名古屋造形の非常勤講師でもある瀬川晃さんの広報ツールデザインも立体になるチラシ、バナーなど新鮮なトライが印象的だ。

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2007/10/26 金曜日

● 10月26日(金)雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:58

キャンパスは、紅葉が始まっている。進入路の欅(けやき)はそのプロローグで秋の深まりを感じさせてくれる。

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午後12時20分、同好会の広告研究会COCCOが月曜日に続いて、学内フリーペーパーの取材で来訪。今日は午後の授業がないということで、ざっくり1時間30分インタビューに答える。紙面があまりないという話なので、どのようにまとめるか、力量に期待。笑顔で帰っていったので、こちらも気分爽快。

入試広報課で、実技推薦入試の出願状況について小林亮介入試広報部長と相談。数日を残して、昨年の応募状況を大きく上回っているので基本的には大変望ましい状況であるが、常にその分析が求められる。特に今年からの新コース・クラスの状況が気になる。

午後4時、岐阜県美術館で「第43回岐阜県立加納高校美術科卒展」を観る。いよいよ高等学校も卒展シーズンに突入。加納高校美術科は、日本画、油画、彫刻、デザイン・工芸に分かれている。それぞれ自画像のデッサンも出品しており、その基礎造形力が頼もしい。油画、彫刻に高校生らしいはつらつとした力強さが漲っていた。

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同館企画展「緋色を求めて—志野にかけた半生/人間国宝荒川豊蔵」展を観る。志野と瀬戸黒の抹茶茶碗が出品作の殆どを構成している。その世界の鑑賞が味わい深い。また北大路魯山人との星岡窯での仕事、豊蔵が成形し、小山富士夫、平櫛田中、奥村土牛、川合玉堂、熊谷守一、前田青邨らの蒼々たる顔ぶれが絵付けした茶碗は、ひとつひとつ見応えのあるもの、今展で最も楽しめたものだった。

荒川豊蔵の孫娘が30年ほど前に名古屋造形の私のコースにいたことを思い出し、なつかしい気分にとらわれた。

午後5時30分、岐阜市金宝町のギャラリーこうけつで「川端健太郎陶展」を観る。案内状をいただいて、大変気になっていた作家で初めて作品を拝見する。

冷たい陶器に生命を宿らせるように奇異な形と色彩が強烈だ。それでいて、地中海の空気を感じさせるようなしゃれた雰囲気は、オブジェとしても華やかである。

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まだ31歳という若さであるが、パラミタ陶芸展大賞受賞など国際的な活躍も含め、これからも楽しみな作家である。

午後7時、愛知県芸術文化センター、愛知県芸術劇場・小ホールで劇団気まぐれ30周年記念公演「トレジャーハント」を観る。演出の水野誠子さん、美術の伊東晴彦さん、役者の原智彦さんら友人が多く関わっていて、サポーター気分も強い。「ホームレスと老い」という社会問題がテーマで、私も57歳という年齢、身に強くメッセージを受け止めてしまった。

2007/10/25 木曜日

● 10月25日(木)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:57

名鉄空港線で、正午常滑駅着。とこなめ焼協同組合主催による「第54回とこなめ焼振興展」審査委員長として審査にあたる。

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とこなめ焼と言えば茶器が有名であるが、茶器以外のやきものも多く出品されている。審査委員長として、他の審査員の多くの意見を聞きながら丁寧に審査を進行。金賞はじめ13の賞を決定した。

午後3時、受賞式まで3時間の間、他の審査員と共に常滑を見学。INAXライブミュージアムへ。

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その中のタイル博物館は、何度も来ているところであるが、現在工事中。辻館長に案内されて、タイルを取り付けている工事現場へ、職人さんたちの仕事は古今東西変わらない風景であって、とても興味深かった。おそらく2000年前のイスラムの教会も同様であっただろう。陶器による釘タイルが原点とされているが、その再現。滅多に見れないものを見せていただいて感動。

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やきもの卸問屋団地”セラモール”へ案内される。小売りもやっていて、つい1枚お皿を買う。料理も楽しくやる方なので、食器を買うのも好きである。

午後6時、表彰式。6時30分、受賞者を交えての懇親会。こういう機会には、積極的に話すようにしている。受賞者の人たちと話すことは楽しい、盛会のうち午後7時40分終了。8時4分、常滑駅発名古屋行き特急で帰る。

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