2007/7/31 火曜日

● 7月31日(火)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:56

11時、松坂屋本店美術画廊で「第22回風景の会絵画展/伊那谷・南信州を描く」を観る。中部地区の蒼々たる顔ぶれが出品しており、名古屋造形関係も多数出品。親しい作家も多い。「風景」と表現の枠を限定することから生まれる絵画は、日頃風景を描いている作家より、抽象や人物を描いている作家の方がおもしろい。そんな中で風景を主とする作家は当然本領発揮で力強く、毎年観ることを楽しみにしている展覧会である。

数年前「北方領土」をテーマとしたときが、最も成果の大きい展覧会であった。一流の画家もやはりどれだけ観ることが勉強で、創作が刺激されるかということが判る。

妙香園画廊で「楚勉のされどチラシ100選展」「楚勉のイラストレーション葉ッ、展」を観る。5階と6階を使用しての久しぶりの大展覧会。チラシはすべて公演、ステージもので、私たちのグラフィックデザイナーの世界では、仕事はおもしろいが金になりにくいのが通例。そのステージチラシで展覧会ができるほどの楚勉(そつとむ)はすごいデザイナーである。案内状に掲載するコメントを求められて「楚さんのチラシは、タイトルが生きている。レタリングで命を吹き込んでいるから、そこからステージが見える。」を贈った。楚さんは、デザイナーならではのコメントに感激してくれた。同業こその視点である。

大黒屋画廊で「成田郷子木版画展私の水族館PART16」を観る。成田さんは、名古屋造形の卒業生で、水族館が大好き、魚をモチーフとした木版画で活躍、水彩協会等に出品。

今回は、クラゲの作品が気持ちよい新しい世界を見せている。おもしろいのは、お菓子の落雁、型を自分で彫り画廊の経営者「大黒屋」さんで作ったこの度限定のもの。普通は鯛などであるが、好きな魚、鰈(かれい)で作ったのもおもしろい。

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午後大学へ、求人先の中電興業(広告代理店)のデザイナー井戸薫さんと卒業生の早川千鶴さんが来訪。キャンパスを案内する。試験中でアトリエの活気はないが、久しぶりのキャンパスに2人とも感激していた。

午後4時、勝川駅前モニュメント、制作の宮田道明教授を加えて打ち合わせ。かなり具体的になってきて問題点もいろいろ噴出。現場はリアルで難しく、おもしろい。

2007/7/30 月曜日

●7月30日(月)雨のち晴れ、ところによって雨。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:02

不安定な天候。高校野球愛知県大会決勝戦も中止。強豪名電高と中京高校、楽しみである。

午前10時、同朋学園将来構想プロジェクト会議のゲストスピーカー。大学の改革を推進する一方で学園の改革もまた重要である。

午後大学へ、百日紅(さるすべり)の花が真夏の空にやさしい。A棟と管理棟の間に数本植えられている。ピンクが基本で、紅、白もある。

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「さるすべり」は読んで字のごとく、猿も滑る木という意味である、幹に皮が殆どなくつるつるしている。また漢字の「百日紅」は、夏の百日、7月から9月の約100日間、紅い花を咲かせ続けるのでその字がある。また「くすぐりの木」とも呼ばれ、幹をくすぐると花を揺らせて笑うと言われている。風で揺れやすいので、いかにもそんな感じではある。

庭木としては、高価な木ではあるが、夏の花は少なく、夾竹桃(きょうちくとう)から百日紅に人気が集まって、名古屋の街路樹も百日紅が増えて来た。

大学は、今日から8月4日まで、前期定期試験。学生も教員もそれぞれ自分ペースで忙しい。特に講義系の教員は、試験の実施に気持ちを集中している感じである。私は、夕方まで黙々と執務をこなす。

◎ BOOK IMPRESSION 4

ダニエル・ピンク著、大前研一訳「ハイコンセプト『新しいこと』を考え出す人の時代」三笠書房刊。

私にとっては、ものすごく勇気をもらった一冊。この本は私のために書かれたのではないかと思えたほどである。衝撃的な本。

先ず製造業は、人件費の安い中国、東南アジアへ、アフリカ、南アメリカも既に製造業は飛躍。それで知的産業、コンピュータも特殊能力では全くなくなりつつある、人件費の安いインドへ。医者、弁護士などはどうか、大丈夫だろう。とんでもない、彼らの仕事の大半は、コンピュータソフトとして売り出される状況にある。圧倒的にパターン化された部分が大きいからである。それも高価なソフトではない。いや、「グーグルドクター」とか「グーグル弁護士」など質問を検索エンジンかければ、多くの答えが得られるようになるだろう。それを医者にサインをいただき、薬局に持って行く。法律相談も、弁護士のサインをもらってOK。医者も弁護士も仕事が減りコストダウン競争、知識はすべてコンピュータが担う。「何を知っているか」の時代ではなくなるという訳である。そうだろう、共感。

これからは、「ハイタッチ、ハイコンセプトの時代」である。左脳(知性部分)が支配して来た時代から、右脳(感性部分)が支配する時代である。もちろん、左脳をベースにすることは変わらないが、社会をリードするのは右脳能力の方である。

これから必要とされる能力は「デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい」であると、ダニエル・ピンクは言っている。名古屋造形がめざしている方向と大きく重なり、正に造形大学の時代を証明しているかのようだ。名古屋造形芸術大学図書館にも入っているので、ぜひ学生にも読んで欲しい。

2007/7/29 日曜日

● 7月29日(日)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:19

猛烈な暑さの1日になりそうなので、午前7時過ぎに近くの筒井小学校の投票所へ、参議院選挙投票。途中の建中寺公園では、空蝉(蝉の抜け殻)がやたらと目につく。都会では公園が蝉の絶好の生息地である。

家に戻りベランダの植物の水やり、朝鮮朝顔(ちょうせんあさがお)の花が爽やかだ。

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といってもこの花、有名な毒草、華岡青洲が日本で最初の乳がん手術を行なう際、麻酔に使用したことで有名。今は野生化しており、町のあちこちに勝手に根を生やしているのを見ることができる。わが家の朝鮮朝顔もマンションの6階で ありながら、いつのまにかどこかからやって来たもの。来るもの拒まず、生態系の中に自分もいる。

朝鮮朝顔といっても、原産はインド、別の名前で曼荼羅華(まんだらけ)またはキチガイナスビ、ハリナスビとあまり素敵なイメージではない。アルカロイドという毒性、実がトゲトゲの強烈で、とにかく繁殖力が強いとなると、名前もそれなりにという訳だろう。

夕方6時過ぎ、スペースプリズムで「THE NEXT 2007 1ST WEEK」講評会、一人では大変というので、イラストレーターで友人の森貞人さんも応援に駆けつけてくれた。

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展覧会は2日後であるが、搬入は本日、搬入後の講評と言う訳である。次世代イラストレーターの出品者は48名、3週に別れて開催、つまり今週の講評会出席者は16名。イラストレーションエネルギーが充満する中での講評は、ものすごいパワーがいる。こちらの話すひとつひとつの言葉に、全神経を集中して聞き入っている。

★ ブログの付録25?数字の話24

二十四の瞳、壺井栄の名作。小豆島を舞台に12人の子どもたちとそこに赴任してきた美人の大石先生との美しい愛の物語。12人の子どもたちを二十四の瞳と表現した部分は、単なる謎解きではなく、子どもたちの素朴で純真な心をものの見事に喩え、小豆島という小さな島が最高の舞台となっている。映画は木下恵介監督、高峰秀子主演、小学生のとき観たいくつかのシーンを今も不思議なほどよく憶えている。

2007/7/28 土曜日

● 7月28日(土)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:51

梅雨明けて、快晴の毎日である。近所のポーチュラカの花に蜆蝶(しじみちょう)が遊びに来ている。

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ポーチュラカは、松葉牡丹(まつばぼたん)に似ているが葉っぱが幅広で松葉形ではない。別名ハナスベリヒュ、スベリヒュは、日本の夏の代表的な雑草で、夏休み明けの小学校の校庭は、スベリヒュが大軍団を形成していたことを憶えている。それにしてもポーチュラカの名前はかわいい。

蜆蝶は、その名の通り、蜆のような大きさの蝶、シジミチョウ科の総称。ポーチュラカに留っているのは、最もポピュラーな胡麻蜆(ごましじみ)である。他に瑠璃蜆(るりしじみ)、緑蜆(みどりしじみ)、紅蜆(べにしじみ)、紫蜆(むらさきしじみ)、赤蜆(あかしじみ)などカラフルで多種多様。

★ 酒と肴とつまみ、・・・クッキングー3

「芹のおしたし」

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行きつけの八百屋で「今日は土曜日、明日は休み、大将この芹6束で200円にしちゃうから買って行ってよ」こういう店では、風貌のせいかよくプロと間違えられる。1束100円が6束200円、とっさに「いただきます」と値段に釣られ、ちょっと情けない。

早速、おしたし。さっと水洗い、鍋にたっぷりの水を沸騰させ、塩少々、芹は少し茎が堅いので、茎のところを先に茹でる。後から葉をさっと茹で足し、たっぷりの冷水に浸ける。美しい緑色を残すように、しゃきっと感を大切に。

きゅっと絞って細かめに刻む、ちりめんじゃこを少しふりかけ味に変化を持たせる。

歯ごたえとともに、やさしい芹の味が口に広がる。野生のものではなく温室栽培なので、芹本来の強い香りはないが、1束33円の味はおいしい。

酒は少し冷やした日本酒、先日常滑で求めた「白老」がうまい。

2007/7/27 金曜日

● 7月27日(金)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:37

夏の朝は、ベランダの植物の水やりが大切で楽しい仕事。朝からスケジュールが詰まっていて忙しいと植物ものどが乾いたままになることがある。バケツに一杯の水を汲み置き、何とか緊急を脱する。

今朝はのんびり水やり。露草(つゆくさ)の花が毎朝数個ずつ咲く、午後にはしぼむ。

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花の水色が露草の名にふさわしい、また朝の露が乾かないうちに咲いているというのもその名の由来かとも思うが、露草は古名をツキクサ(着草)といい、染色(色着け)に用いられたことが起源。但し、色素は水に簡単に溶け、日光にも弱いので、すぐに色褪せてしまうとのこと。はかなさがいい。

露草は、町中でもちょっとした空き地や木陰で雑草の生えているところに簡単に見つけることができるが、この花が好きで鉢植えで楽しんでいる。べらぼうに強い植物で、水やりだけでどんどん繁殖、あっという間に他の鉢に種を飛ばしてしまうので要注意である。

午後1時学園本部で、人事委員会。2時、所属長会議。3時、常任理事会。

午後6時、ウエストベスギャラリーコヅカ・スペースホワイトで林雅子展を観る。文様を表現の核において、ステンシル、ステッチの技法、興味深い。

午後7時、レストランイタリッチで母校、津高等学校の学年同窓会。言い出しっぺで永年幹事である。高校の所在地は三重県津市であるが、名古屋を生活拠点にしている人も多く、13人が参加。団塊最後の世代としての2回目の人生がそろそろ始まるという訳か。57歳、集まるとちょっと恥ずかしい青春。

2007/7/26 木曜日

● 7月26日(木)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:04

午後大学へ、梅雨明け間近のキャンパスは、太陽がまぶしい。A棟と管理棟間の梅の実は日差しに少し焼けている。この快晴に似合わなくなっている。

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夕方、幡豆町に移動。私がプロデュースするイナガキ・コスミックギャラリー「渡辺泰幸作品展『土の音』」オープンニングパーティ。渡辺泰幸さんは、名古屋造形の陶芸工房・工房職員であるが、アーティストとしての活躍は目覚ましく、全国各地での個展、パブリックコレクションに加えられている。タイミングを見計らっていて、このたびようやくコスミックギャラリーでの個展が実現した。

膨大な数の陶器は、触ったり叩いたり、体で鑑賞。土鈴のように中に石のようなものが入っていて「カラカラ」音のするものも多い。

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アトラクションは、東京から駆けつけてくれた永田砂知子さん、パーカッショニストとして世界的に演奏活動を続けている。渡辺さんとは、何度もコラボレーションの経験があり、息の合った演奏であった。アトラクションの後は、観覧者がどんどん叩いたり転がしたりの作品鑑賞。子供の顔がとても良い。

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2次会では、「コスミックギャラリーのクライアント、株式会社イナテックの製品(鉄を主とする自動車部品)を楽器とし、工場の音なども取り込んで永田さんの演奏CDを作ろう」で大いに盛り上がった。

2007/7/25 水曜日

● 7月25日(水)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:48

毎日晴れが続いているが、まだ梅雨は明けていないとのこと。

大学は昨日から正規の授業が終わり、補講、集中講義が始まっている。キャンパスはガランとして静かだ。

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登校している学生も少ないが、図書館は満員。30日から始まる前期定期試験の準備とレポートの提出が近づいている。撮影音のピーッは、冷たい視線の集中攻撃、ごめんなさい。

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学長もしばらく会議が減り執務も少なくなる。この機会に大学が発送する発送先リストのチェック、追加作業を行い始めている。数千の名簿のチェックは、学長の重要な仕事のひとつと考えている。

★ ブログの付録24?数字の話23

東京は23区もある、さすが東京だ。したがって、「23区」と言えば東京のこと。東京バナナとか「東京○○」というのは腐るほどあって、東京なんとかはイモっぽい、土産物くさい。おしゃれなのは「銀座○○」「青山○○」「六本木○○」という展開をする。そんな中で、アパレルメーカー最大手のオンワード樫山が出したファッションブランド「23区」は、うまいネーミングである、その記号性はオシャレな東京を象徴している。

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