2007/5/31 木曜日

● 5月31日(木)晴れ、爽やか

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:39

キャンパス時計塔のそばの車輪梅(しゃりんばい)が咲いている。

20070531_02.jpg

車輪梅は、奄美大島の特産品である大島紬の染色に使用されることでも有名。シャリンバイの幹や根を煎じ、染色に使用するという、そう言えば車輪梅の実は美しい紺色である。車輪梅の名前は、花が梅に似て、枝が車輪の車軸状に一カ所から放射状に多数枝分かれしていることによる。なんとか梅という木や草が多いのは、日本人にいかに梅が愛されていたかである。私はシャリンバイという凛とした感じを与える語感が好きである。

午前11時30分、執行部会議。

12時30分、本部より祖父江理事長、武田事務局長が見え大学、短期大学部合同教授会。教授会冒頭で理事長賞授与、NHKハートプロジェクトの日比野ルミ准教授、やさしい美術の高橋伸行准教授がその功績を大きく評価されてのもの。理事長賞は、建学の精神「共にいきる」にふさわしい活動、また本学園、本大学の名前を広く社会に知らしめた教職員に贈られる。お二人の感激の顔にこちらももらい感激。

午後3時キャンパスを巡る、染色工房の洗い場から賑やかな声が聞こえる。近寄ってみるとコンクリートを練って容器に流し込んでいる。泥んこ遊びのようで、キャーキャー楽しそうだ。

20070531_01.jpg

建築・空間デザインコース必修講義で浅井敏司先生「一般力学」の講義、一級建築士資格取得校の本学は、工学部の建築と同じカリキュラムをこなしている。造形大学では珍しい授業風景である。建築構造力学の基本理解のひとつで、コンクリートは2?3日で型が外され、2週間ほどで完成。体で憶える授業は、身に付きやすい。

2007/5/30 水曜日

● 5月30日(水)雨、午後ゆっくりと晴れ上がる。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:52

1限目、デザイン理論特講「デザインに刺激を与える現代美術」をテーマにマルセル・デュシャンから話し始め、福田美蘭、ヤノベケンジ、岩崎永人らの作品紹介と熱いコメント。2限目、大学院ゼミ。

午後12時20分、卒展委員会広報ワーキング会議。大学、短期大学部、大学院の卒展、修了展の広報計画、9ヶ月あるが基本的考えを確認。

午後2時、水谷三佐子さんが来校、水谷さんは、香道・志野流の先生で中部ペンクラブ理事、歴史小説の分野で活躍、私も同人のねんげ句会のメンバーでもある。来校は、6月4日に行われる予定の「ねんげ句会名古屋造形キャンパス吟行」の日程が合わず、本日設定ということになった。

洋画から始まり、日本画、建築、織り、染色、版画、彫刻、陶芸、木工等のアトリエ、工房を覗き各担当教官から説明を聞く。

20070530_02.jpg

20070530_01.jpg

20070530_04.jpg

20070530_03.jpg

その後、雨の上がったキャンパスを巡っていただいた。柘榴(ざくろ)、紫陽花(あじさい)、柏葉紫陽花(かしわばあじさい)、黄素馨(きそけい)、車輪梅(しゃりんばい)、大金鶏菊(おおきんかいぎく)、昼咲き月見草などが咲き、桜桃(さくらんぼう)、ジューンベリーの実が成っている。

「緑が深くって、本当に気持ちがいいわ」と最もキャンパスの自慢である嬉しいコメントを残してくれた。

2007/5/29 火曜日

● 5月29日(火)薄曇り、爽やか。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:29

本日さつき祭、春の運動会と言ってもいいかな。とにかく学生会が主催するスポーツ主体のイベントである。朝9時過ぎ大学へ、Tシャツにジーンズという学長になって最もカジュアルな出で立ち。9時30分、開会式挨拶「学長として2つのキャンパスビジョンを展開してきた。『アートの力漲るキャンパス』『花咲き、緑溢れるキャンパス』そのキャンパスで今日は若さを漲らせてください。」

種目は、ソフトバレー、バトミントン、サッカー、腕相撲、宝探し、卓球、バスケット、ドッチビーの8種目、盛りだくさんだ。

20070529_05.jpg

20070529_04.jpg

20070529_06.jpg

20070529_02.jpg

ナイスショットを狙って撮影しまくったが、携帯写メールの限界、1眼レフを持ってくるんだったと反省。爽やかに応援をおくる乙女たち、学生会実行委員会本部のメンバースタッフも頑張っていた。

20070529_01.jpg

20070529_03.jpg

午後2時30分、名古屋の自宅に戻りスーツに着替える。3時、学園本部、理事会出席。

午後6時40分、親しくさせていただいている株式会社テレビシティ会長の大脇明さんのとりもちで、大同工業大学学長の澤岡昭さん、名古屋大学教授の清水裕之さんを紹介していただく。澤岡さんはロケットの研究者、清水さんは劇場建築が専門、お二人とも初めてであったが、共通の知人もあって楽しい時間を過ごすことができた。ジャンルの異なる人との出会いはトキメキ。

2007/5/28 月曜日

● 5月28日(月)晴れ、風あって爽やかな日。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:01

キャンパスの掲示板と管理棟の間に、ずっと黄素馨(きそけい)の黄色い花が咲き続けている。

20070528_01.jpg

ソケイ(素馨)というのは、ジャスミンのこと。ジャスミンは白い花が咲きますが、形は似ているが黄色の花が咲くので黄素馨。しかし残念ながら黄素馨にはあまり香りがない、きれいな花だが学生が近寄って香りをかいでいるのを見たことがない。花は散って地面にも咲き続けている、美しい。

Dギャラリーでは、総合造形コース4年の設楽陸(したらりく)君と深谷弘志君の2人展が開催中。

20070528_02.jpg

現代美術の分野で頑張っている2人である。設楽君の空中の人形とスチロールのブロックというオブジェ、それを映す鏡、それを描いた絵画の3種が相互に関係し合い、実像、虚像、虚像の実像というように虚と実の関係が観るものを誘い込んでいく作品は秀作である。

20070528_03.jpg

20070528_04.jpg

こうしてその作品をデジカメで撮影してブログに掲載すると、すべて虚の世界に紛れ込んで不確かである。そもそも人形、スチロールブロックというモチーフもどれだけ実体があるのだろうか。

午前11時、入試広報部での広告展開の打ち合わせ。広告・広報は、学長がアドバイザーの立場で、細かく相談にのっている。

午後12時30分、プロダクトデザインプロジェクト会議。大竹康夫教授、東仲雅明准教授、田原迫専任講師、本日より江口倫郎客員教授が参加。かなりプロジェクトが具体化してきた。

月曜日は、週明けで学長執務も多い。机の上には目を通さなければならない書類が山積みされる。キャンパスやアトリエを覗く時間が取れないのが寂しい。

2007/5/27 日曜日

● 5月27日(日)晴れ

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:24

昨日に続いて暑い日だが、風があり少し過ごし良い。

この暑さの中で天道虫(てんとうむし)を見つける。

20070527_04.jpg

20070527_03.jpg

天道虫は、主に成虫のままで冬を越し、暑くなると活動する、その間に繁殖する。ちょうど幼虫も見つけたので撮影、愛らしい成虫とは異なってミニ怪獣である。

20070527_05.jpg

もっとも揚羽蝶(あげはちょう)の幼虫である芋虫も、蜻蛉(とんぼ)の幼虫であるヤゴも、みなミニ怪獣である。

天道虫の名前の由来は、太陽に向かって飛んで行くところから太陽神の「天道」から取られた。そう言えば数年前の名古屋造形の卒業生で神野天道君というのがいたが、すごい名前だった。今、広告プロダクションで活躍している。

★ 看板ウオッチングー6「誘拐されたグランパス君の看板」

中日ビルから少しばかり東に行った広小路沿いに、名古屋グランパスエイトの公式ショップがある。その入り口で看板息子を張っているのがグランパス君、シャチがイメージのキャラクター、力強い瞳、白黒のバランスといい、かわいいキャラクターデザインである、まさに看板ボーイである。

20070527_01.jpg

次の日、ショップの前を通ったら、グランパスくんがいない。

20070527_02.jpg

さては誘拐された?ではなく、盗まれそうなので、毎日営業後は片付けられ、次の日のオープンと同時に登場というわけだ。ちなみに名古屋グランパスエイトのキャラクターは、ほかに妻のグランパコちゃん、息子のグランパスくんJr.、娘のグララ、落ち着かない名前のファミリーである。

★ ブログの付録17?数字の話16

「十六羅漢」羅漢は完全に悟りを開いた仏教の修行者のこと、そんな立派な人が16人もいるのか、ちなみに迦葉(かしょう)とか須菩提(しゅぼだい)とか、知らんなぁ。「十六」能面の一つで、平敦盛が16歳で死んだことから、16歳ぐらいの美貌の若武者が用いる。「16ミリ」16ミリ幅の小型フィルム、それを使う映画、映写機を言う、なんだかなつかしい。「十六夜の月(いざよいのつき)」十五夜の月より、50分遅く昇って来る。いざよい(ためらい)ながら昇って来るように見えるので「十六」と書いて「いざよい」と名付けられた。

2007/5/26 土曜日

● 5月26日(土)晴れ

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:40

雨の翌日とは思えない暑さ、汗、汗

午後、伽藍洞ギャラリーで「丹羽和子展?おとなの・・・おはなしー」を観る。一見おとなのメルヘンという楽しい絵であるが、どっこい鋭い視線が突き刺さる。見せていただいているうちに丹羽先生が来廊、「宇宙の本とか地球の本が好きで、そんなの見ているとイメージが浮かぶのよ」「こんなことやってちゃ人間てダメね」社会を見つめる目が絵になっている。しかし、押し付けがましい説教ではなく、「おはなし」なのである。

続いてアートサロン彩へ、「高橋遥展」を観る。高橋さんは、名古屋造形の院生で洋画を専攻している。充実してきていることが作品からすぐ観てとれる。存在する「もの風景」とそのむこうにある「空間としての風景」、手前にあるものの存在感がむこうの魅力を掻き立てる。

20070526_03.jpg

20070526_02.jpg

「描きたいものが絵になってきて観る側にも満足感が大きい。そのメッセージをタイトルに配慮すれば、もっと見る側が高橋さんと同じ視点で絵を観ることができるね」とアドバイス。

同ビル4階にあるギャラリー彩へ、「第5回明日への飛翔日本画展」名古屋造形の日本画コース卒業生、若手精鋭作家による日本画展。稲垣恭子、加藤和正、川原文、木村英史、近藤恵三子、坂井鉄男、櫻井紀子、西尾智美、早瀬玲、牧野クミ。賛助出品に松井和弘講師と鈴木喜家教授。

20070526_04.jpg

20070526_01.jpg

20070526_05.jpg

20070526_06.jpg

会場に詰めかけていた近藤恵三子さんに日本画の画題をアドバイス、「『堂々と』という画題は、押し付けがましい、そんなこと君の絵を観ればよくわかる、『ねぎ』で充分伝わるし、むしろ見る側の参加が促せる」「もう少し世界を広げるタイトルを付けるなら『土間』『春光』などそのねぎの置かれている空気感を持ち込めるといいね」、近藤さんは深く頷き、瞳を輝かせていた。

2007/5/25 金曜日

● 5月25日(金)雨

カテゴリー: 日記 — takakita @ 23:55:12

一日中ずっと雨、少し肌寒い。

朝7時に家を出る。のぞみ7時44分、名古屋駅発で東京へ。

10時30分、半蔵門駅近くにあるアニメーション作家の久里洋二さんの事務所を訪問。私の主宰するギャラリー、スペースプリズムでの個展開催の打ち合わせ。玄関には、ほぼ等身大の四谷シモンの人形が飾られていて迎えてくれるドッキリだ、事務所の中は、作品がいっぱいで久里洋二ワンダーランドである。久里洋二さんとは、初めてお会いするが、やさしさいっぱいで迎えてくれた。秋の個展スケジュールのほか、たくさんの作品を拝見、アニメーションの話、ぜひ大学へ来てお話してくださいの約束までしてお別れをする。

午後1時、JR飯田橋駅を降り、千代田区富士見にある法政大学富士見校舎へ、全私学新聞運営会主催による「トップマネージメント講座・第4回大学改革トップセミナー」に出席。

プログラムは、東進ハイスクール大学営業部部長竹岸章氏による「高校現場の希望・大学教育に望むこと」。國學院大學副学長・教学担当理事の赤井益久氏による「國學院大学のFD−授業公開から分析報告」。芝浦工業大学工学部教授西村強氏による「芝浦工業大学のFD」。立教大学大学教育開発・支援センター課長今田晶子氏による「立教大学における教育改善の課題とセンターの役割」。東進ハイスクール大学営業部部長竹岸章氏による「高校現場の希望・高校が大学教育に望むこと」。

ぎっしりまじめセミナー、FDとは、ファカルティ・ディベロップメント(Faculty Development)、教員の授業内容や教育方法などの改善・向上を目的とした組織的な取組みの総称。授業アンケートは、そのための大きなツール、学長が取り組まねばならない大きな問題。

午後4時46分、東京発のぞみで名古屋へ。名古屋駅着後、ギャラリーACSへ直行、「加藤大博版画展/ジグレ版画のたまごたち」オープンニングパーティに遅ればせながら出席。

20070525_01.jpg

20070525_02.jpg

20070525_03.jpg

この何年も続いているたまごシリーズであるが、今展はコンピュータによる制作。たまごの形というのは、手で描くとかならずどこか歪みが感じられるものだ が、コンピュータ表現は、完璧なたまご形を見せ、プロダクツなイメージが攻めて来る。それでいてやんちゃな作者の造形は、観るものをメカから外れて遊ばせ る。大きな作品は、たまごの概念からゆるやかに解放されるが、小さくなるほど立体としての現実のたまごに閉じ込められる。とにかく元気を与えてくれる作品である。

次ページへ »

Copyright© Nagoya Zokei University of Art & Design All Rights Reserved.