暖かい冬で、キャンパスもどこか春めいている。午後2時、大学院口答諮問審査、修了作品、ポートフォリオなどの作品資料を前に、担当教官を含めた3人の大学院教授が口答諮問を行なう。

3時30分、卒業制作で活気あるキャンパスを巡る。下級生の実技授業は既に終了している。短期大学部インターメディア2年、加藤敦子さんの卒業 制作は、クレイアニメーション「お月さまマンション」その最後の仕上げに熱中。「ずっと頭の中で描いていた物語をアニメーションにしました。私の不思議な 『お月さまマンション』の世界に是非遊びに来て欲しい」とコメントしてくれた。

やはりインターメディア2年の太田実季さんの卒業制作は「魅惑の果実」、絵本と絵本の世界が立体化するようだ。「絵本を開くワクワクと扉を開 くドキドキ。さあ、笑顔の扉を開いてみよう」と大きな声で元気いっぱいの太田さん。最後に「太田のオオの点を忘れて大にしないで」の大切なコメント。

彫刻のアトリエでは、大学4年の長澤啓太君が卒業制作の最終チェック。2万本の綿棒を素材にトラス構造で制作、「イメージは岩亀から」と岩亀 の写真を見せてくれた。「このゴツゴツを表現したかったんです」タイトルの「トントン」は、綿棒を接着する時の作業に対する長澤くんの個人的ネーミング。 美しい光を浴びる作品だ。

大学院2年の近藤佑希子さんは、アトリエの外で一生懸命かわいい犬を磨いていた。「これ柴犬です、素材は生け花に使うオアシスです、展示の時 は水を湿らせます、緑が美しいんです。」オアシスは、この作品を削り出すのに7000円の塊を購入。ちなみに近藤さんは洋画卒業だが、学部の頃から立体が 大好きだったそうだ「でも最近油絵も楽しく描いてます」とのこと。卒業制作は、絵画、立体、空間の複合作品、楽しみだ。

午後4時30分、体育館で視覚伝達デザインコースの採点が行われているのを見学。60名ほどの学生が一人平均B1サイズ10枚を制作、それをズラリと並べて採点するには体育館しかない、壮観な風景である。去年までは採点者であったが今年は見学者でちょっと淋しい。