●8月31日(水)晴れ

朝から「第3回越後妻有トリエンナーレ」を見て回る。10時本学助教授の高橋伸行さんと学生が参加しているプロジェクト「やさしい美術」を観るために十日 町病院を訪れる。高橋さんの手配で塚田芳久院長が迎えてくれる、お礼の挨拶と懇談の後、増村文夫事務長が、病院内に設置された作品を案内してくれる。「やさしい美術」は病院内なので、非公開トリエンナーレ参加。残念ながら私のような関係者しか観ることができない。他の作品を観ることができない入院患者さん などは、逆に独占鑑賞ができるという不思議な関係でもある。

高橋さんの十日町の風景から採集した「水玉の風景」は廊下の窓に新しい眺めを提供している。泉麻衣子の「たねんそう」は院内に露出した配管に 美しいヒルガオやノウゼンカズラが絡みついている。伊東里奈さんの「ピンクの穴」は待合室の風景をやさしく、かわいくして楽しい。浅井香名子さんの 「Lotus Light」は、近くの弁天池にある二千年蓮をモチーフに、蓮の花のランプでやさしい光を作り出している。他福井奈々恵さん、管綾子さん、向井ひとみさん が出品。病院の方々の喜びの声を嬉しく聞きながら、おいとまをした。

おいしい越後そばを食べて、午後も積極的に見て回る。松代農舞台のそばでは、もう一つの渡辺泰幸さんの作品「土の音、まつだい」を観る。こち らも子供たちがやってきては、すぐ楽しく陶器の楽器を叩いて回る。こどもたちのそんな姿があってこそ作品が完成するといった感じだ。

そのほか、菊池歩の3万本ものビーズの花を杜に咲かせた「こころの花ーあの頃へ」、R&Sit建築事務所の駐車場が隆起した「アス ファルト・スポット」、クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマンの廃校小学校すべてを使った「最後の教室」、日大芸術学部彫刻コース有志の空き家 の床、天井、柱、梁のすべての古くなった木を彫刻刀で彫っていった「脱皮する家」など鳥肌の立つものすごい作品群に出会った。2日間で360作品のうち 60点ほど観て夕刻金沢に向かった。







