2009/10/15 木曜日

● 10月15日(木)晴れ。

カテゴリー: 日記 — takakita @ 22:30:43

午前10時30分、豊田市美術館へ。「加藤松雄展」を観る。

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加藤さんは名古屋造形の名誉教授で、たゆみない作家活動を続けている。大学を退官されてからは制作時間もたっぷり取れて毎年の大個展を開催している。

小さな矩形が作り出す大画面、結界にはさらにそれを強くイメージするようにホッチキスが打たれている。今展には70年代の作品が一部展示されているが、そこには、釘で打たれた結界を全力で築いていく力の作品があり、ホッチキスはその名残りのように見える。全画面のどの部分においても、漲る力が示されており、中心性、構図がないことも加藤作品の示さんとするところだろう。

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同美術館で「日本の近代美術はどうアジアを描いてきたか 近代の東アジアイメージ」展を観る。

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どのスタンスで観るべきか戸惑いを覚えつつ会場を巡る。戦前、従軍画家としての戦中、あるいは統治国家としての東アジア、戦後、そして現代へと。画家たちの心の繊細さが見える。現代では、会田誠の韓国と日本の国旗を持つ2人の女子学生を描いた「美しい旗」が展示されている。周知の作品であるが、心に刻むものを持って改めて観た。

同美術館常設展では、前回見逃したジョゼッペ・ペノーネの茶葉による大壁面作品を観ることができ感動。青木野枝、小清水漸、アルベルト・ブッリ、若林井奮らの作品など満足度の高いものであった。

谷口吉生設計による美しい豊田美術館の全景を後にして、名古屋に向かう。

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正午過ぎ、名古屋市名東区本郷のギャラリーIDFで「鈴木里菜展―手のひらの水―」を観る。鈴木さんは、名古屋造形大学大学院洋画を修了、現在研究室職員として勤務する傍ら作家として活躍している。

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フルーツゼリーを大アップで描く迫り方も少し力が抜けて、新たな景色が見えてきているようだ。鈴木さんの絵はいつも観賞後に爽やかな気分が訪れてくる。

午後4時25分、名鉄金山駅から、西尾へ。西尾在住の名古屋造形大学鈴木喜家教授と合流して、幡豆のイナガキコスミックギャラリーで開催中の「小林豊展」オープンニングレセプションに出席。イナガキコスミックギャラリーは、株式会社イナテックのメセナとして、20年前から私が企画プロデュースしているギャラリーである。

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小林さんは、彫刻家で国画会会員として活躍している。福島県に生まれ、新潟大学教育学部を卒業後、愛知県立芸術大学大学院を修了、一貫して人体を塑像によって制作している。今展も多くのブロンズ作品を出品、壮観である。人体作品と向かい合うことは、その美しさ、力強さを超えて自分に向かい合う時間でもある。小林作品を通して人生が見えてくる。

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