8月10日(水)大学はすでにもう夏休みですが、この日はご縁あってチャコール東海さんご協力により大学の校舎をレーザースキャナーでスキャンして頂きました!
ひょんな事に建築コースからのご紹介でお話させて頂く機会があり、土木や建築業界で使われるレーザースキャンのデータをVRやARといった違ったコンテンツへ応用が出来ないか?という話しで盛り上がりまして、建物をレーザースキャナーで3Dスキャンする技術を持っているので試してみませんか?という事になり、とりあえず試しにという事で大学のA棟をスキャンして頂く事となりました。
土木関係では最近良く使われているとの事ですが、この青いレーザースキャナー結構なお値段がします・・・これらを扱う代理店の方にも今回来ていただき技術的なサポートをしていただきました。1回のスキャンは約15分ほど、空間に配置されている白い玉は複数スキャンしたデータの位置を後で合わせるためのマーカーです。建物の周りとアトリエ内を合計15回ほどスキャンをしていただきました。かなりの精度でスキャン出来るとの事ですが、レーザーによる測量なので対象物の裏の座標が取れません、建物以外の木々や地面もそのままスキャン出来るのですが、見えない裏を補うために位置を移動しながら複数回に別けて測量するのが基本だそうです。最後に調整前のスキャンしたデータを見せていただきましたが、結構凄いですね、かなり詳細に取れていました!
いろいろと知らない世界があるものだなぁと関心しながらも、こういった技術を別のコンテンツに役立てる事が出来ないか?というのが今回スキャンしていただく事になった切っ掛けですので、3DCGとの連携やVRやARなどにどう使えるか今後考えて行きたいと思っています。
8月6日(土)幻影開化「ハイカラビジョン」の調整を行ないました、CGとセンサー部分の調整が主な作業でしたが動作するPCはハイスペックなグラフィックボードを必要とするため、もう1台の開発専用のPCを現場に持込んで作業しました。
汎用的なPCで出来ない部分があるので、そういう意味では結構苦労しますね・・・1台は展示用に動作させた状態で、もう1台でテストをするという具合です、センサー部分の不都合を解消するためにいろいろと変更を加えた結果、最終的にPCそのものを入れ替えてこの日の作業は終了しました。
8月5日(金)名古屋造形大学では8月のオープンキャンパスが開催されました。夏真っ盛りでとても暑い1日でしたが夏らしい晴れ!で、それもまた季節を感じられる良い日だったかなと思います! 7月のオープンキャンパスからあまり時間が経っていないのでコース全体としてはそんなに内容の変更は無いのですが、今回新たにコースに導入した製品版Oculus Rift(VRゴーグル)の体験と、クレーンやスタビライザー、4Kカメラなどの映像機器類の展示を加えました。またデジタルサイネージもオープンキャンパス用にコースをプレゼンテーションへ変更、自身の研究制作などで時間が無い中、学生達が約3分ほどのサイネージ用の映像を制作してくれました。
Oculus Rift(VRゴーグル)は設営PCの関係上ちょっと奥まった109アトリエという場所に置いていたのですが、意外と皆さん体験したいようで朝から結構な人数が来てくれていました、その他ゲームエンジンのunityなど3DCG関係の展示にも興味ある人が多くいました、世間ではゲームや映像関係もVRゴーグルやAR/MRといった新しい表現方法が加速しているので、受験生達もそういうジャンルへの関心が高くなって来ている感じですね、デジタルメディアデザインコースではVR関連の研究もこれからさらに本格的に導入していく予定です。
映像関係では、せっかくコースにある機材を知ってもらわない手は無い!って事で、あまり今までオープンキャンパスで出してこなかった機材も積極的に展示しました、クレーン撮影やスタビライザーシステムのDJIのRonin-Mも実際触って撮影してもらえるようにしました、ただRonin-Mっていうネーミングがね・・浪人って・・・受験生にとってはちょっと気になりますよね、なので最初Ronin体験ってしてたのですが、苦肉の策で揺れないカメラ体験に変えました(笑)あとはblackmagicdesignの4Kカメラや4Kテレビなども触ってもらえるよう展示、クレーン撮影などはみなさん結構楽しんでいました。
そしてあいかわらず液晶ペンタブレットは不動の人気ですね、コースでは学生達によるライブパフォーマンスとしてデジタルでイラストを描く手順を実演しもらっています、イラストレーションに興味ある人なんかは特に気になる所だと思います、今年からコミックイラストレーションゼミを開講していますので、デジタルワークフローでイラストやアニメーションに興味ある方などには最適かと思います。
夏休みとあって、結構多くの方に来ていただきました、AO入試のエントリーなども始まり高校3年生はそろそろ本格的に受験準備に入る頃かなと思います、また最近は2年生や1年生がオープンキャンパスに積極的に来るようになっていて、大学選びを早い段階から行なっているようですね、皆さんにとって行きたい大学、行きたいコースであれば良いのですが、これも縁ですよね、でも少しでもデジタルメディアデザインコースで学びたいと思ってもらえたら幸いです。
最後にオープンキャンパス終了後にみんなでスイカを食べました!ザ夏!って感じで夏休み突入です!
7月30日(土)幻影開化「ハイカラビジョン」の搬入に行ってきました、プロジェクションマッピングと違って建物内での設営ですので去年と比べるとかなり楽な作業となります(なんといっても千早赤坂小学校講堂はエアコンが効いてる!)今回は2台のプロジェクターを使って壁面全体を映像にしています。
インタラクションはKinectにより距離を取る事にしました、初めての事が結構多かった今回の制作、実現しようと思った事がいろいろな部分で不可能となったりで紆余曲折あり苦労がありましたが、なんとか動作するものを組み込む事ができました。
7月27日(水)この夏の「宵の明治村」で展示する幻影開化「ハイカラビジョン」の制作風景です。去年まで夏といえば「宵街映写」としてプロジェクションマッピングを手がけていましたが、あたりまえになりつつあるプロジェクションマッピングではなく別の事をやってみようという事になり、リアルタイムレンダリングを使ったコンテンツ制作に挑戦する事になりました。
過去のスイッチ作品はインタアクティブコンテンツが多いですが、マッピングの代わりにインタラクションのある参加型の映像が出来ないか?という事で、常に描画を描きなおすリアルタイムレンダリング技術を使ってインタラクティブに対応する案となりました。今までスイッチが制作してきたインタラクティブコンテンツはopenFramewaorksというプログラムで制御していましたが、今回は3DCGで制作した明治村の建物をイメージに使うためゲームエンジンのUnreal Engine 4というアプリケーションを利用する事にしました。
2ヶ月前におおよその概略を決め、3DCGゼミの学生達に11棟の明治村に実在する建物を3DCGにより制作してもらい、それをスイッチのメンバー2名がUnreal Engine 4に取り込みフィールドを作成すると言う流れです、なんとなくイメージはそんな感じでしたが、いざ制作をスタートするとわからない事だらけで苦戦の連続、まずなにより大学にあるPCでは非力でUnreal Engine 4のパフォーマンスを引き出せないので、専用PCをそろえる所からスタートです(過去記事参照)毎年そうですが明治村のコンテンツ制作は制作環境が凄い事になりますね、今回も何台モニターあるんだ?という状況ですが、随時制作しているのは2名でPCをフル稼働し、膨大な作業量をこなしていました。
結果的に連続連夜泊まり込んでの制作を続けてきましたが、およそやろうとしていた事がかなりハードルの高い事だという事もいろいろとわかりました、人のセンシングにKinectセンサーを利用しましたが、ゲーム制作と同じ要領なので大丈夫と思っていたのが大間違いですね、ゲーム制作にはそれ専用のノウハウがあって、リアルな3DCGをいかに少ない容量で動かすかの工夫などがあって、全くその辺りの知識が無かったため、やってみたら処理が重くて動かない等々が多発、とりあえず新しい事は大変ですね・・・プロジェクションマッピングと違って作品の見た目は地味ですが、制作はかなり苦労しました。
7月26日(火)同朋高校(商業科)の生徒さんを招きデジタルメディアデザインコースによるワークショップを開講しました。去年はデジタルサイネージを作ってみようという内容でしたが、今年はレーザーカッターでパッケージを作るワークショップにしました。
1日だけの短い時間ですので、あまり凝った事は難しいのですが、高校生のみなさんにレーザーカッターを使ってどんな事が出来るのか?とか、それによってデザインの分野がどう変わりそうなのか?みたいな事を感じてもらいえたらと思い企画しました。今回はコース2年生の授業でやっているレーザーカッターによるパッケージデザインの学生課題から2点をピックアップし、そのデータを基にしたサンプルの展開図を配布、高校生の皆さんにはそこに自由に絵を描いてもらう事にしました。つまり絵の形に切る抜かれるという事ですね。
データはIllustratorというソフトを使うのですが、高校の授業で使っているという事でみなさんそんなに手間取る事もなく使いこなしていた感じです、コースからはサポートとして4年3年から数名が参加、4年の長瀬さんや松本さんは同朋高校商業科の出身なので先輩として手伝ってもらいました、また商業科で教えている掛布先生もデジタルメディアデザインコース卒業で、松本さんや長瀬さんは彼の教え子でもあります、デジタルメディアデザインコースの卒業生や在校生が繋がっていて、こういうイベントが開かれるのは嬉しい事ですね!
さて、肝心のレーザーカッティングの方ですが、データ作成はサポートの学生達の健闘もあって予定通り進みましたが、レーザーカッティングはというと・・・レーザー加工機の調子が今ひとつで何度か途中で止まるというエラーで思うように作業がはかどらず、本当は入試広報のキャンパス見学を行なっている間にカッティングを終わらせる予定だったのですが全く進まず完全に見積もりを誤った形となりました(初めてのワークショップなのでという良い訳)結局時間切れとなり1名分だけ完成させて皆さんに披露するのがやっとでした、ということで皆さんのデータは責任もってカットして後にお届けします〜 参加してくれた同朋高校のみなさんお疲れさまでした。
Ps: 高校生の皆さんが帰ったあとに全員分のカットを行ないましたが、まぁ見積もりの甘さが露呈してしまいましたね(笑)レーザーカッターが止まるというエラーもあいまって結局夜の11時過ぎまでかかってしまいました、次回やる時はもう少し効率良く行なえるよう改善したいと思います。
この後の研究を遂行するためにいろいろ必要になり、少し無理して機材を買いました。最近なにかとVRやARと言われるようになりましたが、そういったたぐいのものは、そのほとんどがコンピュータによるCGで再現されています、そしてそのCGを描きだすためには実はそれなりのPCが必要だというのは皆さんご存知でしょうか?
例えばPS4のようなゲーム機が実現しているリアリティあふれる3DCGは高性能なゲーム機で実現しています、同じくそれらを開発する、あるいはPS4などで動いているゲームをPCで動作させるとなると、実はPCもかなり高スペックが要求されます。
コースではVRゴーグルの代表格であるoculus riftなども研究用に導入しました、これらのビジュアルを実現するにも高いスペックが必要とされます。今年、夏の明治村で恒例となっていたプロジェクションマッピングをやめましたが、その置き換えとしてリアルタイムレンダリング技術を使ったコンテンツ導入に向け開発してきました。ある程度リアリティのある3DCGでリアルタイムレンダリングとなるとかなり高いスペックが必要で、最新のグラフィックボードを搭載したPCをコースで2台導入しました!
今後の開発に必要とされる機器をいろいろ検討し徐々にですがVRやAR、それにリアルタイムレンダリングに関する開発環境を整えています!またこれらの機材を使った実験的なコンテンツやVRゴーグルの体験などはオープンキャンパスで用意していますので、気になる方はお越し下さい。
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