清水にて たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月20日(水)魔法の美術館の搬入のため、静岡県は清水にある静岡市清水文化会館マリナートへ。「魔法の美術館」は日本全国を回顧するメディアアート作品など体験型の作品を集めた展覧会で、今回初めてスイッチの作品「なげる、あてる、ひろがる」を出展させていただく事になりました。
初めての出展は静岡市にある静岡市清水文化会館マリナート。あらかじめ作品は運送会社によって運び込んでいただいていたので、この日はメンバー3名で現地入り、会場に届けられていた作品の梱包を解き組み立てです。
規模が大きな展覧会なので、搬入期間も3日間あります。我々はそのうち2日間で設営を計画、一部搬送中にネジが欠落したらしく、部品が無くて買いに行くというハプニングがありましたが、この日はくみ上げから動作チェックと調整までおおよそ順調に設営を終える事ができました。
長時間展示に耐えれるために たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月15日(金)アトリエでは「魔法の美術館」に出展のため「なげる、あてる、ひろがる」の改良が行なわれていました。この作品はボールを壁に当てると映像と音が出るというもので、壁にはセンサーが仕込んであって、ボールが物理的にぶつかると動く仕組みになっています。なので常に衝撃を受け続けるというハードな仕様で、どれだけ作品が耐えれるかがポイントとなります。
2010年の初代のものは木製でしたが、現在のものは2014年に新たにアルミフレームで骨格を作りなおしたものになります。しかしセンサー部分をユニバーサル基盤で作った手作りなものだったので、裏側に回り込んだボールが接続部分に当たったりセンサー部分に当たると時折切断してエラーを起こしていました。今までの展示では開発スタッフが常駐していたのでエラー回避を都度行なっていましたが、今回展示していただく事になった「魔法の美術館」は、展示期間がいままで経験のない1ヶ月に及ぶという事、遠方で開発スタッフが常駐出来ない事、展覧会当番担当の方に運営とメンテナンスをお願いしなければいけない事、など全く今までの展示とは違う方法になるので、出来るだけ壊れないように改良する必要がありました。
そこでとりあえず不安要素のあったセンサー周りの基盤を発注し、接続部分の破損や脱落を防ぐためモジュラージャックを利用するものへ取り替えました、それによってハードウエア部分を一旦解体してセンサーを組み直す作業が必要で、この日は発注した基盤がそろったので、くみ上げ作業を行いました。
ソフトウエア部分も無線通信だった部分を有線に変更し、通信の安定を優先する仕様に変えました。頻繁にボールが当たる価が来るので出来るだけ取りこぼしの無いように改良したのですが、後にこの改良が動作不良の原因になるとはこの時は知る由もなく・・・・とにかく長時間の展示とメンテナンス性を出来るだけ向上するための改良をこの1ヶ月あまり続けてきました。また問題になった部分は搬入時の記事の時に書こうかなと思います。
リアルタイムレンダリング たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月12日(火)株式会社フォトロンの山畑さん、奥田さんにVRスタジオシステムVizRTのデモンストレーションを行なっていただきました。ここ最近3DCG関係でもなにかと取り上げられるリアルタイムレンダリングですが、放送関係などで利用されているVRスタジオなどは撮影カメラと同期して運営されたり、グリーンバックなどで合成するクロマキーなどに使われるため、基本リアルタイムレンダリングによるCG送出をしています。
今回はVizRTソフトウエアはもちろんですが、連動する撮影カメラ、合成するビデオスイッチャーなどVRスタジオの基本的な構成となるものを持込んでいただきました。撮影されている人物の前にテレビのニュースでおなじみのテロップが合成されたり、3DCGで作られたバーチャルスタジオに合成されたりと本格的なデモンストレーションを行なっていただく事ができ、VizRTでどんな事が出来るのかが理解できたと思います。
さらに、他のアプリケーションなどと同期する事で、Vizエンジンのレンダリング技術を応用したインタラクティブコンテンツやプロジェクションマッピングの演出、さらにはVJなどの即興生の高い映像送出に利用出来る可能性があるので、放送とは違う使い方を美大系に期待していますとのことでした。
当面はどのような事が出来て、どう応用できるか?ということとソフトウエアの使い方を習得する必要があるので、まだまだ未知数ですが、当面はUnreal Engine(アンリアルエンジン)のようなゲームエンジンと比較しながらインタラクティブコンテンツに応用できるかどうかに焦点を当てて行きたいなと思っています。
浪人というなのスゴウデ! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月11日(月)新しい機材のテストをしました、4月になると新学期という事で新たな機材などが入ってくる時期でもあります。コンテンツ開発における映像や3DCGの重要度が増している昨今ですが、デジタルメディアデザインコースはコンピュータこそ1人1台程度を所有していますが、こと映像となるとかなり手薄な感じです。
ここ数年で技術も変化し、コンシューマー向けの機器類でプロシューマーに近い事が出来るようになった事も事実で、街の電気屋さんで買える汎用的な機材でもある程度作品制作などに使えます、しかしそれでもプロという仕事が世の中にある理由は、プロのクオリティとしてのある一線をやはりコンシューマーでは超えられないという事に尽きるかなと思います。ただ、そういう機材というのは値段が高いのですよね、コンシューマー機材とは一桁違う事もざらにあり学生には買えないものも多いので、出来るだけコースではそのニーズに答えれる機材をそろえたいと考えています。
とは言え、高価な機材が多いので少しずつ充実させていくという感じです、で、前置きが長くなりましたが、今年度は4Kカメラ、5D、ジンバル、ビデオ三脚を導入しました。4Kカメラはまだ黎明期ともあって、とりあえず実験的な購入ですが、blackmagicdesignのBlackmagic URSA Miniを入れてみました、映像ゼミの池田先生にいろいろと試しに使ってもらっていますが、なかなか癖あるみたいで・・・やっぱりこの手の物は運営出来るまでが大変ですね。
もうひとつはDJIのカメラジンバルRonin-M、撮影中揺れないカメラとしてスティディカムがありますが、それと同じ効果をジャイロと電子制御で行なうジンバルを搭載するRonin-Mは、撮影時の揺れを極限までおさえてくれます、なので手ぶれはもちろん、歩きの震動なども吸収してくれるので、走って撮影してもスムーズな映像が撮影できます、テストするのに学内を走り回りました(笑)なかなか面白い映像が取れます、ロケで撮影する時なんかにも役に立ちそうです。今回の購入機材ですが、特に映像制作を目指している学生には積極的に使ってほしいと思います。
今年は技術系 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月8日(土)新入生研修のため名古屋東別院に行ってきました、毎年最初に行なう1年生の恒例行事ですね。今年は親鸞聖人750回御遠忌法要が行なわれるため境内は準備のために例年にはないスロープなどが敷設されていました。
どうして名古屋別院で研修かというと、名古屋造形大学は同朋学園の学園組織の一つで、同朋学園の発祥は名古屋市東本願寺掛所(現名古屋別院)内に「閲蔵長屋」を置いたのが最初と言われいるからです、浄土真宗を基礎とする同朋学園の理念はここから始まっています。
本堂にお参りし、学長の挨拶、御輪番の講話を聞き、約30分ほどで全体研修は終了します。その後はコースに別れての研修で各コース別々に移動、今年のデジタルメディアデザインコースはプロダクトデザインコースと共にトヨタ産業技術記念館へいきました、トヨタ産業技術記念館は紡績と車で産業を牽引したトヨタの今までの技術や変容する技術革新などを歴史を追いながら観れる博物館で、随所で実演などが行なわれていて産業を支えた技術を紹介しています。
どちらかというとマザーマシンの変容を時間を追ってみて行く感じなので、若干デザインという文脈とは外れている感じかと思いますが、そもそもデザインは設計を意味していますし、産業の効率化や、今まで無かった製品を作り出すための技術などは全てデザインされています、紡績関連では1本の糸をどう縫い合わせるかと、どれほどのスピードでそれを成し遂げるか。自動車産業ではいろいろな車種を同じプラットフォームに乗せてどう効率よく組み立てるか、などを垣間みる事ができて、自動車そのものの技術よりも、それを産み出す為に何をして来たかという所が面白かったなと思いました。
テクノランドという場所ではデジタル技術を使って産業技術の事を紹介しているブースがあって、プロジェクションマッピングやトラッキングなどを応用したコンテンツがありました、デジタルメディアデザインコースの領域に近い感じですね。1年生にとってトヨタ産業技術記念館をどう感じたかはまたレポートで拝見するとして、ここで一番楽しんでいたのはペルティエ先生ですけどね(笑)ちなみに渡邊先生はつまらなかったらしく、早々にミュージアムカフェでコーヒー飲んでました・・・
最初のプレゼンテーション たかひこん@デジタルメディアデザインコース
4月8日(金)デジタルメディアデザインコース恒例の1年生・他者紹介のプレゼンテーションが行なわれました、入学して最初の実習授業であり最初の発表がこの課題です。それぞれ友人についていろいろと調べ、それをまとめて3分間で発表します。そしてもちろんこれも恒例ですが、4年や3年など先輩達もぞろぞろとこのプレゼンテーションを見に来るのです、なんといっても自分達が1年の時にこれをやらされて、その時も先輩達の視線を感じながらプレゼンテーションしたのですからね、ここぞとばかりにプレッシャーをかけにくるのです(笑)
この授業はなんといっても新1年生全員の特徴が発表によってわかります、オーソドックスに出身地や趣味、得意な事や不得意な事というまとめ方をするのがだいたい通例ですが、それでもその特徴をうまく引き出し、面白く紹介するなど工夫があると視聴側は魅了されます、それによって印象に残りますから、やはりプレゼンテーションの善し悪しというのが出てきます。
今年の印象は、あまり動揺する感じなく皆しっかりした口調で喋っていたという感じで、視聴者を引きつける話し方をする人も例年より多く感じられました、また紹介される方もリアクションを随所にするなど、結構盛り上がる瞬間が多かったように思います。見に来た4年3年は、1年の皆がどんな趣味か吟味しながら今後の付き合い方を探ってる感じでした(笑)
この授業を経て、なんとなく新1年生の素性が見えて来た感じですね、各学年によって結構カラーが違うもので、毎年特徴が微妙に違うのがなかなか面白かったりします。発表お疲れさまでした! あ、そして写真多めです。
4月6日(水)午後のゼミ時間に入試広報用の写真撮影をしたいと入試広報課から依頼があり、アトリエでの制作風景をとりあえずコース記録しているカメラで数十枚撮影しました。
ちょうどアトリエでは4月23日から開催される魔法の美術館に出展予定の作品「なげる、あてる、ひろがる」の調整をしている所で、一部やらせありですが(笑)普段の制作風景がこんな感じになります。
撮影に使ったこのA109というアトリエは、元々染色室で、後に倉庫として使っていた所なのでアジト感満載ですが・・・実はA109は新学期授業始まったばかりにもかかわらず、制作に追われていて、連日連夜制作しているという毎日です。
← Previous Page — Next Page →