2月26日 終日 国立がん研究センター東病棟
たかひこん@デジタルメディアデザインコース
科学研究費助成に採択された案件「患者面談用インフォアニメディアの創設に関する研究」により研究と制作がすすんでいる「インフォメディカルウェア」β版の実証実験を、国立がん研究センター東病棟にて伊藤先生によって行われました。
今回は実際の大腸がんのインフォームド・コンセントで「インフォメディカルウェア」β版を実際に使わせていただきました、1日で2例の案件をお願いしました、今回ご協力くださった患者さんやそのご家族には本当に感謝しております(実証実験のため記録等を取る許可を事前に患者さん・ご家族からいただいております)実際に利用してみた結果、患者さんや家族の方、また実験に立ち会ってくださった医師、看護師の方からもなかなか良い評価をいただきました、特に患者さんからは分かりやすくて良かったとなによりの言葉をいただけてチーム一同の今までの作業が報われた瞬間でした。
もちろん実際の現場でインフォームド・コンセントとして使う訳ですから、それぞれのご病気の違いや個人差にも対応しなければ行けませんし、現場での臨機応変な対応へのソフトウェアの柔軟性や、さらに追加で必要な基本情報など、今回で浮き彫りになった課題は結構ありました。実際に使ってみるという実験はどうしても患者さんの事があるので、なかなか難しい事ではあるのですが、今回こういう機会に恵まれた結果、とても良いデータを集める事ができ、今後のこの研究の発展と完成に向けて飛躍的な前進となるのは間違いないと思います。
今回の実験での評価は結構高く、現在は大腸がんをメインとしていますが、そのほか病院従事者からの要望などの意見を聞くと、さらに様々な応用や発展が期待される研究だと思います、「インフォメディカルウェア」が実際の病院で使われる時が来るのが楽しみです!