文字で伝えるって難しい たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は2年生の授業をご紹介します。この授業はプログラム基礎の授業の一貫なのですが、PCでプログラムを書いて物を作るという内容とは別に(ちゃんとしたプログラムの授業は別の時間にやってます)もう少し考え方や発想という部分を養うという事に重点を置いた内容で行っています、どちらかというと情報デザインを考えるという事になるでしょうかね。
とりあえず、まず3名〜4名ほどのグループに分け、それぞれに封筒に隠した図形を渡します、もちろん各グループに渡された図形は違っています、そしてその図形を文章のみで説明して表現するという作業を行ってもらいます、つまり、渡された図形を説明する説明文を書く訳です、そしてポイントは図形を知らない人がその説明分を読んで図形を再現できるか?というところにあります。要するに複雑なイメージを文字だけの説明書にして、それを読みながらイメージを起こすと、同じ図形が出来上がる(はず)というものです。
今回は定規や単位を使っても構わないという条件をつけました、なので比較的サイズなども再現しやすいものとなりました。しかし実際にやってみると文章による説明がとても難しいのです、最後に各グループの説明文を配って再現するという答えあわせをしましたが、それぞれ微妙な間違いがあったりとなかなか面白い結果になります。
これは説明文を作る人の文章表現力にも左右されるし、また解答する人の文章を読む読解力にも左右されます、デザインにも同じ事が言えて、デザイナーが想い描いたように物を使ってもらえないなど、デザインという共通言語で造り手とユーザが結ばれないと思わぬエラーを起こしたりします、そういう意味でもこの課題は実はとてもデザインやプログラムを考えるのに有効なのです。