納得させる難しさ・・・デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
今日は3日前に宣言したように卒業制作で何をするのか4年生に提案書、いわゆるプロポーザルを提出してもらいました、が、結論から言うと・・・ほとんどがこちらの意に反してよろしくない・・・厳しいようですが、やはり4年間の集大成として、納得のいく内容の提案でなければなりません、なにより全体を並べてみると、ざっと観て何をしたいのか?とか、興味をひくか?という点においては、ほとんどが分からないという有様でした。
せっかくデザインという分野で学んでいるんですから、内容をそれなりに価値あるように「魅せる」という事ぐらいはやるべきです、そもそもデザインという世界は「世の中の問題や難しい事をより分かりやすく伝える事」や「使いやすくする事」「魅力あるものに変換する事」を考えて行く訳ですから、それらに従事して行こうと考えている当人達の提出する提案や企画書がまったくデザインされていないというのは大きな問題だと思います。
何事においても、やはり「納得」させる事を考えて行かなければなりません、時にはハッタリでもそれなりの資料と納得いく説明があれば「そうかもしれない」なんて事も起こる可能性だってあります、嘘をつけと言ってる訳ではありませんが、自分がやろうとしている事を人に「納得」させるというのは実はとても難しい事でもあり、また内容、見た目(デザイン)共に戦略的に行えないと勝てません、4年生はこれから就職というハードルを超えて行かなければならず、それには学外の同業を目指すライバル達に、就職試験やポートフォリオ等で勝つ必要があります、昨今の教育現場では「優劣を付けない」なんて事が流行っているようですが、実際社会は常に勝負です、少なくとも就職というフィールドは勝ち残った者だけが進路を獲得できる訳で、大学だからと言って甘い事言ってられないのが現実です。
机に全員の書類を並べ、今日は皆でそれぞれのプロポーザルに対して、良い点と悪い点を付箋紙で書き込んでもらいました、全体的にあまり良くなかったとは言え、だからといってこのままで良い訳がありませんからね、これをふまえて次にどうするべきか、皆の意見を参考に来週早々に2回目の提出をしてもらう事になりました。
話変わって、次は2年生。
こちらは学内案内等のサイン計画をグループワークで提案するという課題のプレゼンテーションを行っていました、街に出れば色々なサインが存在しています、とくに公共関係の施設などでは統一したインフォメーションデザインが施されていたりしますが、名古屋造形大学の学内のサイン計画は実は結構いい加減な状況だったりします・・・今年度始まると同時にデジタルメディアデザインコースの教室表示を勝手にピンクドットで作ってしまったのはわたくしの仕業なのですが・・・兎に角どういうインフォメーション計画を立てたかという発表が行われました。
最初の1班しか観れなかったので、詳細を書けないのですが、提案に対してツッコミが入ったあとの言い訳がたたず「ダメなプレゼンしてもうた・・」とプレゼンターが否定してまったりと、結構面白い展開でした。