デザインで生活が豊かに、が、理想・・・デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
今日は「NAGOYA DESIGN DO」の公開審査に参加して来ました、今年のテーマは「食べるということ」です。昨今は「食の安全」とか「食料不足」「肥満」など食に関してのニュースが良く飛び交い、さらには環境問題や地球温暖化が伴う事で「食」もより社会性を帯びたテーマとして捉えられる事が多くなってきました。
そんな事から、出展された作品の多くが社会との関係性をよく追求しリサーチしたものが多かったように思いました、というよりもそもそもデザインは社会との関係性の上に成り立っている分野でもあると思いますので、提案に社会性が少なからず反映されるのは必然なのかもしれません。
提案は様々な切り口で「食」を捉えアプローチしていて、全体的に社会性というキーワードが強い事には違いないですが、バラエティに飛んだ提案があったと思います、中にはアーティスティックな提案もあって若干デザインという側面からすると弱い部分もあると審査員の指摘もありましたが、この辺りは解釈が難しいですね、クリエイションという意味ではアートもデザインも同じ土俵にいると思うのですが、それが社会やユーザに対してどうあるべきかという思考でアートとデザインは違ってくるのでしょう、特に今回の審査で頻繁に出たのは”デザインとして”どうなのか?という事だったようにも思いました。
実はデザインの公開審査に参加するのは初めてで、今回参加してとても興味深い印象を受けました、また、さすがに入選作品にもなってくるとプレゼンテーションがかなりしっかりしています、コンセプトに多少のブレがあったりもしますが、かなり芯の通った提案がされていて、大学の実習授業で行うプレゼンテーションレベルでは全く足りないと感じました、勿論プロの参加もありますのでそれなりのクオリティの物もありますが、学生の参加も多く、驚いたのは17歳という若さで入選したグラフィックデザインは、そのコンセプトの訴え方、制作に対する考え方や方法など、プレゼンテーションがとてもしっかりしてました。
グランプリをはじめ、入賞作品についてはWebページで後日詳しく発表があるかと思いますが、それぞれ入賞に値する作品だったと思います、最後に、入賞された方々おめでとうございます!