7月25日(月)まだこれから夏ですが・・もう冬支度ですね(笑)卒展ビジュアルコンペを学内にて行いました。名古屋造形大学の卒業制作展で使われるビジュアルは3年前から学生によるコンペディションで決定しています、卒展に参加する学部4年生と院2年生から卒展のビジュアルイメージを募り、卒展に出展する学部4年、院2年、それに教職員による投票により決定されます。
今年は全16作品の応募がありました、全コースに開かれたコンペディションなのですが、やはり広告などのビジュアル制作に長けたグラフィックデザインコースの応募が一番多いですね、デジタルメディアデザインコースからは唯一1点の出展がありました。
そして10日ほどの投票期間を経て今年度の卒展のビジュアルイメージは去年に引き続きなんと今年もデジタルメディアデザインコースの作品に決定しました!(写真3枚目(J)黄色の作品)選ばれたのは「歴しぃる」や小牧市のプロモーション用の棒付キャンディーの包装紙をデザインした高井さんです!おめでとうございます!
彼女が描く独特のキャラクターが卒展のビジュアルにも登場することになりました!詳細はまた最終稿に近くなって来た頃にお知らせします。
6月21日(火)「魔法の美術館」へスイッチの作品「なげる、あてる、ひろがる」搬入のため熊本現代美術館へ行ってきました。
前日の夜、熊本市内は豪雨で警報が出ており渡航が少し心配でしたが、セントレアからの直行便は無事離陸、現地は昨晩から引き続き雨で天気が悪い状態でしたが飛行機は問題なく阿蘇熊本空港に着陸しました。
シャトルバスにて熊本市内へ移動、道中車窓からみえる家の屋根にはまだブルーシートがかけられていたりと先の震災の爪痕がまだまだ残る状況でしたが市内は普段の生活が戻ってきている感じでした。今回の「魔法の美術館」はそんな震災のあとですが、この展覧会で少しでも皆さんの希望や安らぎになればと思います。
11時ころに熊本現代美術館に到着、早速会場に搬入されている作品の組み立て開始です。前回の静岡での展示から新しいバージョンへ変えたので部品はそれぞれだいぶとスリムになりましたが、組み上げるとやはりそれなりの大きさになります。また前のバージョンよりも薄くなったぶん組み立て工数が増えていて、作業量も実質増えています。遠方での搬入という事で今回メンバー2名での設営となっていて、もろもろの条件から考えても普段よりも効率的な作業が要求されました。
あ、そうそう、全然関係ないですが、熊本現代美術館のすぐ近くにカフェ スイッチ/Cafe SWITCHというお店があって、これは是非いかなあかんやろ!ってことでランチに行ってきました(笑)本格的なオシャレカフェで美味しかったです。
とりあえずこの日は筐体の設営と動作チェックまで済ませました、トラブルも無く!と言いたい所ですが、実は何故かセンサーの値が周期的にふらつき何もしていないのに勝手に動作するという現象が発生・・・今までこのような事が無かったので全く原因がつかめず時間切れ、翌日に解決すると信じるしかないですね、まぁメディアアート系の搬入では全くいままで無かったエラーとか突然発生したりとか、あるあるな感じです・・・
6月17日(金)2年生の授業の様子です。ファブラボ等を日常的に利用されている方も多いかと思いますが、レーザーカッターなどの工作機器を使った制作も一般的になってきていますので、授業ではそういった工作機器でどんな事が出来るのかを知ってもらうためレーザーカッティングの授業を2年生でとりいれています。
課題は「プレゼント」をテーマにした紙で組み立てるパッケージを作るというシンプルなもので、Illustratorで展開図を引いてそれをレーザーカット用のデータに仕上げて切断するという具合です。
レーザーカッターで扱うデータはデザイン関係で学んできた学生にとっては慣れ親しんだIllustratorで作れるので、そんなに難しく考えなくても制作できます。とはいえイラストを描くのとは違って寸法や数字入力など若干図面を引く特殊な使い方をしますので、Illustratorの使い方に少しノウハウがあって、むしろそのちょっと違う使い方を覚えてもらう事が大事かとも思います。
展開図をうまく書けないと、切断しても組み立てられないなんて事になりますから簡単な計算や組み上がった事を想像できる力もちょっと必要になりますね、切断してはいけない所が切れてたりと不備のあるデータを持込む学生もいて、バラバラになったなんて事もあったりしますが(笑)そこはご愛嬌ですね、まぁやってみて失敗する事も大事です、出来上がった課題作品はまたオープンキャンパスで紹介しようかと思います。
6月6日(月)次回の「魔法の美術館」に出展するため「なげる、あてる、ひろがる」の改良を行なっています。この作品は歴代これで3度目の大きな改良ですね、初代の2010年のモデルは木製で、搬入度に少しづつ歪みが出て接合部分の精度が出なくてパネルを均一に並べるのに苦労してました。二代目はアルミフレームをボックスに構成にして組み替えて使えるような設計にし精度が出ました、またパネルもレーザーカッターの導入で複雑な設計が出来るようになったので、前面にあったネジをみえなくし、センサーパネルの反発をバネから強力磁石に変えました。
そして今回の三代目は搬入搬出の負担を軽減する事を目的にフレキシブルに組み替える事を前提にしていた二代目の正方形の構成をやめ、パネルに特化した専用設計として軽量化と薄型化しました。この日はちょうど設計した部品の1ユニット分届いたので、とりあえず組み立ててみました。設計が良いかどうかまだわからなかったのでまず1ユニットだけの導入です。
パネルを薄くしたぶん安定して自立させるため前後に筋交いが入り台座が大きくなるのが欠点ですね。また粘性の強いアルミは衝撃に対してねじれが大きく出るのでパネルが揺れるという弊害も起こります、で、結論として筋交いが小さく揺れとねじれを吸収出来ないという事が判明・・・台座を設計変更するという結果となりました。やってみないとわからない事もあるし、失敗もある、まぁそんなものでしょう、完成まであともうすこし。
29000人! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月16日(月)「魔法の美術館~光と遊ぶ超体感型ミュージアム~」の搬出に行ってきました。静岡市清水文化会館マリナートで行なわれた約1ヶ月間の展示、ご来場くださった皆様ありがとうございました。無事に我々スイッチの作品「なげる、あてる、ひろがる」もなんとか長期展示を乗り切る事が出来ました、スイッチとして過去にない長期展示で、かつ美術館側のスタッフさんにおまかせという今までやった事ない方法だったので、不安要素もたくさんありましたが、壊れる事もなく搬出を迎える事ができました!
報告によりますと、今回の来場者数は約29000人だったそうです、長蛇の列で待ち時間も発生していたみたいですが、多くの方に作品を体験していただけたかと思います、その証拠に約300球あったスポンジボールは写真のように全てボロボロになりました(笑)作品を撤去すると床もスポンジ屑でスゴイ状態でした、制御用のノートPCも屑だらけ・・・作品の特性上、どうしても安全に体験していただくためには柔らかいボールの必要があり、これは致し方ないのですが、スポンジ屑の量は想像以上でした。
搬出作業は予定通りスムーズに行なう事ができ、翌日には無事大学へ帰ってきました。「なげる、あてる、ひろがる」は次回の展示にむけて軽量化のための改良に入る予定です、とりあえず夏に九州方面で展示予定となっております、詳しい事が決まってきましたらまたお知らせします!
子供の日は子供のために! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月5日(木)刈谷市総合文化センターで開催の「かりやkidsフェスティバル2016 かりやキネコ映画祭」も最終の2日目となりました、短い展示期間でしたが、映画祭に来た子供達やたくさんの方に作品体験していただく事ができました、ご来場くださった皆様ありがとうございました。
1日目 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月4日(水)刈谷市総合文化センターで「かりやkidsフェスティバル2016 かりやキネコ映画祭」が始まりました。デジタルメディアデザインコースのプロジェクトチーム「スイッチ」は併設するギャラリーで期間の2日間、4作品の展示を行いました。
今回持込んだ作品は従来の「まわる、うつる、ひろがる」「ころがる、ころがる、ひろがる」の2作品と、今回初発表の新作2作品の計4作品、新作2作品はまだ作品名称がありませんが、仮名で「音の輪」と「ドローイング」と読んでいます、いずれ正式名称を考える予定です。
音の輪は、投影されているフィールドで輪を作るとCGが描かれるという単純な仕組みです。腕で輪を作ったり、2〜3人で手をつないで輪を作ると波紋のような絵が出ます。親子連れが多いイベントなので、親子で手をつないで遊んでいる姿を多くみました、スタッフ達も混じって大きな輪を作ったり小さな輪をつくったりして変化を楽しんでもらいました。まだまだ習作段階で、とりあえず今回は動作させるところまででしたが、意外と好評でした、特に「手をつないで」というところが評価良くて、CGの緻密さとかシステムの複雑さとは別に、能動的に参加する行為そのものを皆さん楽しんでる印象を受けました。システムはスイッチの過去の作品Motionとほぼ同じものなのですが、少し変化を加える事で新たなコンテンツが産まれるものですね。会期中に改良も加え、最終的に輪の大きさで色が変化するインタラクションを追加、今後はCG部分の変化の度合いや音の変化など細かいチューニングを加え、習作から作品として昇華させたいと思います。
ドローイングは、当初ハンドトラッキング(手のひらの動きをとる)で制作しようとした作品ですが、いろいろ紆余曲折あって光るデバイスの軌跡を追うものへと変更しました、3色の光るデバイスを操作する事で投影されている画面に線を描く事ができます。今回のコンテンツは降ってくる星を線で受け止めると音が出るという単純なもので、こちらも習作としての出展です。光るデバイスは単にカラーLEDが光っているだけのものでしたが、今後はこれに無線装置やジャイロセンサーなどを組み込んで複雑なコンテンツに成長させたいと考えています、いずれの作品もまだまだ習作ですが、動作している状態をたくさんのお客さんに体験していただき、課題もみえて来たのでとてもいい機会となりました。
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