そうだ京都へいこう! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
日曜日に日帰り強行で京都へ行ってきました、目的は京都近代美術館で開催されていた「生存のエシックス」展を観るため。この展覧会は京都市立芸術大学創立130周年記念事業として開催され、生命、医療、環境、宇宙など各方面の研究やプロジェクトを紹介するというもの(展覧会は終了しています)
各方面の研究はそれこそ宇宙事業から医療、それに芸術的アプローチと多方面に渡っていて、それぞれがなんら関係無いように思えて実はどこかで繋がっていると感じる展示になっていたように思いました、おそらくそれは美術作品を展示するという使命がある美術館で開催されたという点に他ならないように感じます。
美術館というのは本来芸術作品と呼ばれるものが鎮座する場所ですが、マルセル・デュシャンがレディ・メイド作品を置いたあの事件のように、芸術の世界は多種多様な表現であふれかえるようになり、今では現代美術のような表現への挑戦が日々繰り返されるようになりました、90年代にはそれらにコンピュータ技術が加わりメディアアートと呼ばれる作品も多く制作され、昨今の芸術美術の世界はさらに異分野のと協作(コラボレーション)なども頻繁に行われるよになりました、そういう時代におて今回の「生存のエシックス」展は今を映したような展示だったように感じます。
名古屋造形大学のような美術やデザインという造形を志す人にとっても、もはや各ジャンルに捕われた表現や考え方だけでは新しいものが産まれない時代となっていて、美術やデザインも社会との柔軟な接点を持ちつつ異分野との関連を模索しながらあらたな表現を産み出していく事が必要なんだと思います。
絵が描けるだけでは勤まらない現実 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
ちょっとご無沙汰しておりました一週間ぶりの更新です。実はすでに7月のオープンキャンパスに向かって各ゼミで制作が忙しく進んでいるのですが、実験段階の物も多くてまだちょっと記事にしにくい状態、コースはただただ忙しい毎日です。
そんなオープンキャンパスに向かって制作している色々なコンテンツや、4年生3年生が制作・研究を進めている卒業制作、進級制作には色々な参考書籍が必要になってきます、もちろん各自必要な本は個人的に購入をしていたりもするのですが、ゼミでもそれぞれの研究や開発に役立つようにある程度の書籍をそろえています。まだまだ不足部分も多いですがゼミ生達はアトリエにあるこういった参考書籍を片手に日夜研究や制作に勤しんでいます。
写真でお気づきの方も多いと思いますが、美術系大学のデザイン系コースで扱う技術書籍が数十年前と比べるとずいぶんと様変わりしています。美術大学のデザインと言えばドローイングやレタリング技術、あるいは文字組だとか紙面レイアウト、PCの技術的な本ではPhotoshopとかIllustrator等のDTP関連だったのですが、ここ数年でそれらは大きく様変わりしました。もちろん半数ほどは上記のような紙面デザインの技術の書籍ですが、半数はおおよそプログラムを必要とする技術書が目立つようになりました。
インターネットが普及し始めた90年代初頭からコンピュータによるデザイン技術の分野はDTPをはじめDTM、DTV、3DCGと様々な表現分野に及び、インターネットで扱われるHTMLなどのマークアップ言語やマルチメディアコンテンツの制作に欠かせないオーサリングプログラムなど、美術系のデザイン分野にもプログラムが必要とされるようになってきました。
そして今やケイタイ電話などで運用されるコンテンツの開発など見てもわかるように、プログラムによる表現技術がある程度出来ないと結果が出せないという時代になり、様々な新興技術がどんどん発明される世の中にあって、美術系大学のデザインコースに至ってももはや絵が描けるというだけでは通用しなくなって来ている部分も多々あります。もちろん美術系大学の強みは絵が描ける、つまりデザインをビジュアルで表現できるところなので、逆に言えばその強みをプログラムで武装して表現へ昇華して行くというのが現代の美術系大学生の日常といったところでしょうか。
ここ最近では電子デバイスを使ったプロトタイピングだとか、iPadやiPhoneなどの新興携帯産業へのデザイン提案、ARなどの拡張現実技術などを利用した新しいサービス、また街頭に多く点在し始めているデジタルサイネージなどを利用したデザインやサービスの提案など、本当にデザイン関連だけとってみても多様化していて、今の大学生はあまりに色々ありすぎて逆に大変だと思う反面、少し前までは空想的だったような提案も現実的になりつつあって、新しいデザインの面白さを研究出来る機会にも多く恵まれていると言えます。
デジタルメディアデザインコースの学生達もプログラム関連では苦戦していて本当に大変だとは思います、でもここ最近は徐々に克服し始めていて、手前味噌ですが苦戦しながらも少しずつ前進してるのを見てると良く頑張っていると思います。
余談ですが、写真でデザイン系の本がブックカバーでおおわれてて何の本か分からんくなってました・・・えっと、デジタルメディアデザインコースのキャラがあしらわれていてカラーバリエーションがあって、なかなか良く出来ています!が、これはコース非公認です(笑)でもって、これ、在学生にえらく人気。
文章長いです・・ たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は刈谷市にある刈谷市美術館で開催されている「チェコ・アニメ もうひとりの巨匠 カレル・ゼマン」展へ行ってきました。チェコは多くの有名なアニメーション作家を輩出している国でもあって、イジー・トゥルンカやヤン・シュバンクマイエル、イジー・バルダなどもその一人ですね。
カレル・ゼマン生誕100年という事ですのでゼマンは1910年生まれ。彼が産まれる少し前の1800年末に映画の父と呼ばれるリュミエール兄弟が開発したシネマトグラフは現在の映画の原型ともなっており、1902年にジョルジュ・メリエスが公開した月世界旅行は、編集を伴う新しい映像表現の幕開けとなりました。カレル・ゼマンはそのジョルジュ・メリエスから少なからず影響を受けているのではないかと言われています、どうやらフランスでメリエスと会っているらしいという話もあって、たかだか100年前の事ですが、なんだか少しロマンを感じますね。
今日は特別講演という事で、日本を代表するアニメーション作家、山村浩二さんによる「カレル・ゼマンの映像世界」が開催されました、実はわたくしたかひこんは2回目の来場となるのですが、2回行った理由はまぎれも無く山村浩二さんの講演が聞きたかったからなのでした。
山村浩二さんはアニメーション作家でありながら、現在は東京芸術大学教授として教壇にも立たれています、特に代表的な作品として「頭山」があり、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめザグレブ、広島、と国際アニメーション映画祭で3冠のグランプリをおさめる快挙を遂げるなど、アニメーション界では有名な作家ですね。最近の代表作に「カフカ田舎医者」があり、2008年の広島国際アニメーションフェスティバルでグランプリを獲得しています。
講演は主にカレル・ゼマンの表現方法や技法についてでした、昨今のデジタル化による映像技術の進化からすれば、なんとも素朴な技法になるのですが、フィルムアニメーションの初期においては、様々な画期的な技法を駆使してアニメーションを製作していたようですね。人形を使ったパペットアニメーションでは人形の関節などの工夫もありますし、エフェクトに関しては多重露光やカメラを90度倒して撮影したり遠近法を利用したりしながら、世界観を表現していたようです。
質疑応答でも少し触れられていましたが、今の映像表現はよりエンターテイメント化が進み、マスに向かう方向では「分かりやすい」という事が前提となっていて、探究心や想像力という事よりもむしろ「分かりやすい事」が大事にされすぎているように思います。かたやアートアニメーションと言われる世界の作品は思想や歴史的背景などが在る以上、単純に分かりやすさというよりは、想像力や思考力を問われるものが多いのが事実で、特に東欧の作品やロシアの作品などにはそういった物が多いですね、このような作品についてコースの学生達にも言える事ですが、僕も含めて「わかろうとする」という力が不足しているような気がします。
デザインという世界はざっくり言うと「わかりやすさ」や「つかいやすさ」を追求する分野なので、映像やアニメーションに関しても「わかりやすい」という方向へ進む事には一定の理解もあるのですが、芸術系大学に美術専攻があるように、芸術という世界はまた違った見方で世界を捉えて情報を発進しているという側面を持っていて、デザインと芸術というこの2つの側面を俯瞰的に観察して作品を読み解く事が実は大切なんじゃないだろうか?特に作り手としてこれから勉強していく芸術系の大学生には必要なんじゃないか?と講演を聞きながら改めて思いました。
写真はカレル・ゼマンの作品「プロコウク氏シリーズ」に登場する犬のデッサンをモチーフにした「ワンワンまんじゅう」です、美術館の隣でお抹茶といっしょにいただけます。かわいいでしょ。
あ、明日は浜松のZAZA CITY浜松・中央館1Fで行われる「進学相談会」にデジタルメディアデザインコースの教員揃って行く予定です!デジタルメディアデザインコースについて聞きたい事がある受験生の方は是非お越し下さい!明日はリアルタイムツイットします!
ブログさぼりすぎました・・たかひこん@デジタルメディアデザインコース
ブログをかなりさぼってました、気がつけば1週間以上放置・・・この時期は来期に向けた準備で学内はいろいろと動いているのですが、その多くの作業が事務関連なので記事にする内容があまり無いのです、なので、ちょっと今日は本棚の写真をアップしてみました。
ま、なんて事はない研究室の本棚なんですけど・・・広告に関して新しい展開が進んでいるような事が書かれた本が幾冊か出ていました。インターネットが普及してマーケティングもずいぶんと変化し、物の売り買いのシステムも従来の店舗販売からネット販売への拡大と、めまぐるしく変わる世の中にあって、デザインもその渦中にある訳ですね。
デザインと広告っていうととても親和性のあるキーワードで、その言葉だけを聞けばなにも昔と変わらないように思いますが、実はデザインの現場は変化しています。その多くはテクノロジーによる技術進歩による所が多い気もしますが、簡単に言えば広告する場所、つまりメディアがテクノロジーによって多様化しているという事だと思います。
ここ最近デジタルサイネージという言葉も頻繁に使われるようになり広告も紙から画像へ変化しています、さらに最近の旬と言えば電子書籍とか電子ブックと言われるタブレット型端末のあいつぐ発表によってますますデザインと広告、あるいはビジュアルデザインという分野の指向は多様化するのでしょうね、デザインを目指す人はそんな流れをよく読み解くスキルも必要で、多様化する表現の中で何がベストなのかを考える事も大切です。
望遠レンズの面白いとこ。たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は日曜日ですが、名古屋造形大学では一般入試試験が行われています。学内は独特の緊張感で少し空気が固い感じです、受験生のみなさん頑張ってください。
一昨日、夕方研究室を出たところの螺旋階段から東の空を見上げると、夕暮れ空に大きな月がぽっかり浮いていました、なんだかいつもより大きく見える月を眺めていると(実際は天上にあっても同じ大きさで、低い位置にある月が大きく感じるのは錯覚だそうです)空に浮いて見える姿がとても不思議、せっかくなので望遠レンズで撮ってみましたよ。これが意外と良く撮れました、金賞は無理でも銀賞くらいもらえそうじゃない?
月までの距離は平均384400km、近いようで遠いですねぇ、地球と月はお互いが相対的なイメージで描かれる事が多く凄く近い位置に感じますが、実寸は直径からするとかなりの距離になるんですね。例としてピンポン球(4cm)が地球として月がパチンコ玉(1.1cm)だとすると、そのお互いの距離は1m10cmらしいです。人間って感覚的なイメージで物事を理解してる事があるので、実寸とのギャップにたまに驚きを覚えますね。
そして毎年約3.8cmづつ地球から遠ざかっている月は、地球の自転に影響を与えていて、月が離れて行く事で地球の自転速度が落ちて行くと言われています(10万年に1秒)でも1日が1分長くなるのに600万年・・・。
ロゴデザインとかもやりますの!たかひこん@デジタルメディアデザインコース
実は去年の秋の話になるんですが、東京理科大学の「がん医療基盤科学技術センター」のロゴをデジタルメディアデザインコース内でコンペ形式で制作しました。その結果、採用となりました。
コース内コンペという形式で募った結果、各学年から多数の応募がありました。ロゴを決定するにあたってはがん医療基盤科学技術センターに一存し、先方からの集計結果をもとに、2年生の阿部さんの案が採用となりました。
(今更気がついたんですが、がん医療基盤科学技術センターのページに採用されたロゴ、フォントが違うやん・・・あれ?フォントも指定したし、アウトラインデータも送ったけどなぁ?変えちゃったんかしら?)
左の画像は最初に採用された案、決定したロゴと若干違いがあるのがお分かりかと思いますが、採用が決定してから実際にはもう一仕事があったんです。
採用されなかった学生達には無かった仕事が、採用された阿部さんにはブラッシュアップという形であったんですね〜、先方の意向を聞きながら文字の位置や大きさなどの調整、さらにはロゴそのものの大きさや比率、色といった事を細かく調整しました。
最終的にはイラストレータデータのパスの整理まで行って、バランス調整なども行っています、例えば、分かりにくいのですがCを2個重ねた円が最初の案にはばらつきがあって、中心を確実にそろえて円の切れ目の角度を正確に調整したりと、あまり気がつかないような所も細かく設定しています、まぁ細かく言ったらきりがないのですが、デザインの仕事ってこういう地味な事が実際は多いんです(笑)
せっかくなんで、こっそり紆余曲折した途中のデータを上げときます。デザインを行う上では色々と試しに作ってみるって事も大事で、原案から先方の意見を聞きながら、あーでもないこーでもないと、こうやってパターンを作る事が経験となってデザイン力に繋がると思います。
ロゴの話のついでに、そういえば昨日買ったデザインノートNo28号がロゴ特集でした、ロゴデザインに興味ある方はどうぞ。
デジタルメディアデザインコースっていったい何をやってるコースなん??みたいなところがあるかと思います、コース名称からして漠然としてるので、なかなか理解しにくいかもしれませんが、世の中にある”デザイン”という仕事は、色々な物事に沿ってるので、逆にいえばどんな事でもデザインの介入があるという事なんです、特に昨今はコンピュータを中心とした作業がデザインと呼ばれるあらゆるカテゴリーで採用されているため、デジタル化によるデザインの効率化が進んでいます、それに加えさらに新たなメディアや機器の登場で今までになかったデザインの領域も生まれているので、実際のところ古いしきたりのデザイン論では追いつかないのが現実です。
つまり何が言いたいかというと、デジタルメディアデザインコースでは新旧に捕われる事なくデザインを捉え、必要な事は必要として造り上げる、ぶっちゃけると何でもありみたいな所もあるのですが、デザインを合い言葉にして世の中に出して行く物事を考え、クリエイトしていく事が大切だと考えています。時にはロゴデザインも制作するし、映像やアニメーションも制作します、携帯コンテンツも制作します。
多様性に対応する事こそが今のデザインに求められているので、コースもそれに対応して動いています。(あ、でもビルを建てるとかロケット作るとか、無茶は出来ませんので、節度ある範囲で・・・)
メリークリスマス! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
22日で通常授業が終了し、今日と明日は補講期間となりました。クリスマスど真ん中に補講ってのもちょっとばかり酷な気もしますが(笑)みなさまどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?わたくしたかひこんはと言いますと、今日は教授会でございました・・・会議ですか・・みたいなね。
という事で学校はすっかり冬休みモードに入って、日が暮れると学生達の姿もすっかり消えて寂しい限り、ついでブログに書く記事もすっかり無い訳で寂しい限り・・・ネタが無いのでコッソリクリスマスWii大会・・・じゃなくデバイス実験の模様を(笑)
学生達の姿が消えたアトリエはすっかり大人のパラダイス・・・プロジェクタを準備してWiiを準備して、大画面で助手さん達とデジタルメディアデザインの教員で無線デバイスの研究実験、4人同時に操作できるか実験、そして4人で協力しながらコンテンツを運営できるか実験・・・結果、全員協調性無し!って事が分かった実験を行った訳です。え?なに?遊んでるって?そんな訳ないっすよ、最新デバイスの実験ですとも!!って、事で、要するにデジタルメディアデザインコースは楽しいって事で!!(ちがうって?)
少しまじめな話をすると、Wiiは加速度と赤外線を利用した新しい形態のコントローラな訳です、加速度センサは今や携帯電話やデジタルカメラにも搭載される時代で、画面の方向などを検知してコンテンツをスムースに提供する事ができます。あるいは先の美系優秀に出展した「まわる、うつる、ひろがる」の独楽のように自分で制作するデバイスにも加速度センサを応用する事が出来たりと、センサ技術の組み合わせで既存のデザインや遊び方などを大きく変える事が可能なんです。その代表的な製品としてWiiは十分研究の教材とし役に立つ存在なのです。
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