旅はいいねぇ。デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
名古屋造形大学には「やさしい美術」というプロジェクトがあるのですが、このプロジェクトが文部科学省の大学教育の充実を目的とした「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」通称(現代GP)の平成19年度の支援に選定され現在精力的に活動しています、そしてその一環として来年の夏に開催される予定の「越後妻有トリエンナーレ」に出展する準備を進めていて、その制作拠点として新潟県十日町市に空き家を1件借りました。
今回はその空き家の視察と片付け、さらに「やさしい美術」を展開する予定の県立十日町病院への作品プロポーザルのプレゼンテーションが行われました、この一連の作業のため名古屋造形大学発でツアーが組まれていたので、デジタルメディアデザインコースとしてなにかしら協力出来る事があるか?また学生の参加を促す事が出来るか?などを検討するために、デジタルメディアデザインコースの学生数名とともに新潟まで行ってきました。
「やさしい美術」はもとより「越後妻有トリエンナーレ」にも興味があった僕は「やさしい美術」の活動に以前から何度かお邪魔させていただいていて、冬に雪中研修に行った記事も書きましたが、今回はデジタルメディアデザインコースの学生も連れて行く事ができるという事で、デジタルメディアデザインコースとしても「やさしい美術」や「越後妻有トリエンナーレ」に参加できるかもしれないというチャンスに恵まれました。
初日のこの日は、十日町病院を見学、前回の「越後妻有トリエンナーレ2006」で展開された「やさしい美術」の十日町病院病院内での展示状況を含めてプロジェクトメンバーによる説明をコースの学生達にしてもらいました(妻有トリエンナーレ2006では「やさしい美術」の展示は非公開で行われました)
小児科の落書きコーナ、落書き用紙が心電図の再利用でした(笑)
その後「やさしい美術」プロジェクトメンバーが病院側に作品プロポーザルをプレゼンテーションするというので、それにも参加、来年に向けての大まかなビジョンが見えたような気がします、またデジタルメディアデザインコースの学生が今後どのように関係して行くか考えるためにも良い機会だったと思います。
院長先生をはじめ、お忙しい中、病院関係の方々も多く集まっていただいて、プロジェクトメンバーのプロポーザルが一つ一つ発表されました、まだまだこれから詰めて行く事も多いと思いますが、夏までにどんな展開がされて行くのか楽しみです。
我らデジタルメディアデザインコースの学生も真剣に話を聞いていました、今後関わってくれるかどうかまだ彼等の中でも半信半疑な部分もあるかと思いますが、病院という特殊な場所で芸術に何が出来るのか?はたまたデザインで何が出来るのか?病院側のニーズと芸術やデザインの関わり方を考える上で、必要な表現力やスキルは何か?など、色々と考えるべき事は多くあるように思います、そのような事を実践的に考えて行けるという意味でも、この活動はとても有力だと思いますし、病院のサインや導線を考えるといったむしろデザイン的なアプローチから俯瞰的に観察して行く事もできる良い機会ではないか?と思っています。