人間動物園 デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
昨日は「SUPER LECTURE 2008 久里洋二・アニメーションの世界2」がありました。久里洋二さんといえば日本のアートアニメーションの巨匠、実験的なアニメーションを多く手がけ、あの手塚治虫さんが鉄腕アトムなどの「子供のアニメ」を作ったのに対し久里さんは「大人のアニメ」を作り続けたという手塚さんとのやり取りの話など面白い話が飛び出します。
おっとりとした独特の話口調で終止穏やかな感じでした、良いおじいちゃんという感じで学生達の年齢だともう孫にあたりますね。
アニメーションと言っても、テレビなどで放送されている商業アニメーションとは似ても似つかない実験アニメーションですので、現代っ子にとってみればちょっと異質なのかもしれませんが、映像の世界は奥が深くて商業ベースで独自のアニメーション文化を築き上げた日本のいわゆるアニメとはまた違う世界があります、過去を振り返ると「映像」というメディアは色々な実験が繰り返されて多くのジャンルを産み、それぞれに独自の面白さがあります、世界には様々なアニメーションと呼ばれる作品があり、それは制作される経緯も技術も違っていてとても面白いのです。
デジタルメディアデザインコースの学生さんには是非、久里洋二さんのアニメーションを切っ掛けに、まだ観ぬ様々なジャンルの映像を観て感じてほしいと思います、手塚治虫さんも実は実験映像を多く作っていたって知っていました?アニメーション好きで知らなかったって人は、もっと視野を広げてみてください、きっと新しい映像表現に出会う事が出来ると思います。