新型インフルエンザの感染者が国内でも増えてきていて、いつ愛知県にも影響か及ぶのか心配です。ある程度の期間を休講にしなければならなくなった場合は、その分の授業をどうするのか、などを考え始めなくてはいけないなと思っているデジタルメディアデザインコース@ワタナベです。
今日は、少し時間ができたので栄にある松坂屋美術館へ「迷宮への招待 エッシャー展」を見に行ってきました。この展覧会は5月19日(火)までなので、ぎりぎり滑り込みですね。やはり新型インフルエンザのこともあるので、マスクをしてでかけました。
エッシャーの作品は大好きです。とはいっても、中学校や高校の美術の教科書にもほとんど掲載されているのと、その不思議な世界観は他にはない魅力なので、たぶん美術やデザイン分野以外の方々にも広く知られていて、僕だけでなく、好きな作家として挙げる方が多いのではないでしょうか。
その中でも、今年はじめに惜しくも亡くなられてしまった日本のトップグラフィックデザイナー福田繁雄先生が、エッシャーの作品をお好きだったことはとても有名です。今日も、エッシャーの作品を鑑賞しながら、2007年と2008年に本学に先生がお見えになり講座をされた時のことや、そのあとの食事会での楽しいお話の様子を思い出しました。
特にエッシャーの中期の作品を改めてよくみると、現在の日本のマンガの表現手法にとても影響を与えていると思える部分がたくさんあることに気が付き、福田先生が以前お話しくださった「実は、僕は子供のころからずっと漫画家になりたかったんだよ。」という言葉を思い出しました。いろいろな人やいろいろな作品がこうやってつながっていって、また新たな作品ができていき、それがさらにつながっていく。まるでエッシャーの作品のようだと思いました。