MBAよりデザインの時代

「MBAよりデザインの時代」という言葉は、もう10年近く前にアメリカの作家のダニエルピンク氏が「ハイ・コンセプト」という書籍に「アメリカではMBA(経営修士)よりデザイン修士(MFA)を持っている人の方が、就職では人気がある」と書いたことをまとめた引用です。

「新しい技術を使って作る新しい提案は、同時多発的に起こる。」

他の誰よりも早く、新しくて面白いモノやコトを作って誰かに見せて楽しんだり、それでお金儲けをしたいと考えている人が世界にはたくさんいます。

メディアデザインコースでは、2012年8月(約4年半前)から毎年、学生と教員のプロジェクトによって「プロジェクションマッピング」を博物館明治村で上映してきました。東京駅でのあの有名な大規模プロジェクションマッピングが行われる4か月前に、技術もソフトウェアも未熟な中で、とにかく何とか必死に作って上映したところ、大きな反応・反響がありました。

初日の様子がテレビのニュースに流れ、翌日からは一般の観客に混ざって映像制作を専門の仕事としているプロフェッショナルと思われる人たちも大勢やってきて、プロジェクションマッピングをどうやって作ってどうやって上映しているのか探っていきました。

その後、「プロジェクションマッピング 名古屋」とネット検索するとメディアデザインコースのブログがトップで表示されるようになり、3年半たった今でもさまざまな団体、企業、市町村からプロジェクションマッピングやその技術を使うコンテンツの共同研究や受託研究の打診が絶えません。

「最近のトレンドはセンサー、そして“リアルタイムレンダリング”。」

センサーの技術を使うと、ゲームのコントローラのような何かを手に持ってボタンを押したりカラダに何かをつけたりしなくても、カラダの動きを検知してソフトやハードに反応させることができます。

「スイッチ」というメディアデザインコースの外山貴彦准教授と学生たちによるクリエイティブユニットがあります。彼らはこういった最新のセンサー技術を用いて、新たなメディア表現を研究し、様々なメディアコンテンツを生み出しています。

最近は3DCGの“リアルタイムレンダリング”の技術についての研究も始まりました。

これはあらかじめ作ってあった映像データを流すのではなく、その時々のアクションに合わせた高画質のCGをリアルタイムに描画させる手法で、ゲームやエンタテイメント、教育ツール用、医療向けとして様々な方面でのニーズの高い技術であり、既存の3DCGのワークフローが大きく変化する可能性を秘めています。

「実際に動いているものを見ると人はその次の可能性を想像する。アイデアだけでモノが見えないと次のステップには進まない。」

近年、アメリカ合衆国やヨーロッパではMBAよりデザインを学ぶことの方が必要だ、と言われています。新しいサービスを作る、または既存の製品や既存のサービスに新しい価値をつけて新たな製品やサービスとして作り直す。

ビジネスの現場で必要なのは何かを作るプロセス=デザインなのです。

そのデザインプロセスの必要性に気が付いて一般大学の中にもデザインを学ぶ学科やコースを設立するところが増えつつあります。

「それでも名古屋造形大学へ行くということは、何が違うのか?」

製品やサービスの作り方の話を聞くだけでは作れるようにはなりません。実際に頭と身体を動かし作る経験が必要です。失敗や間違い、作り直す経験をすることで、本当の意味で作ることができるようになります。

これらは、実技や演習という授業時間の中で経験していきます。一般大学にはこのような授業時間があまりありません。ほとんどの授業は、大勢で一人の先生の話を聞くといった講義の授業です。

芸術系大学である名古屋造形大学には様々なスキルの実技・演習の授業があります。

実際に作ってみる実技系の授業と、ロジックや理論を学ぶ講義系の授業とがバランスよくカリキュラムとして組まれています。

モノを作るプロセスも大きく変化してきています。小型で精度が高い3Dプリンターやレーザーカッターなどのツールとパソコンを使って、販売されている製品と同じレベルの仕上げ精度のモノを大学内で作ることができます。木工や金属加工の工房だけでなく、このようなIT技術をベースにした制作環境も重要です。

ここでの4年間・大学院も含めた6年間のデザインプロセス全体の経験によって、ビジネスのあらゆる領域を横断し、イノベーションを起こし得る力を備えることが可能です。

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